本とその作家と本屋や古本屋について書いて行きたいと思います。 今年の初め頃に伊丹十三氏の著作「小説より奇なり」をネットオークションで購入しました。 最初伊丹氏の事を知ったのは私が高校生の頃に観ていたテレビ番組「遠くへ行きたい」からだったと思います。この番組は当時毎週日曜日の夜10時30分からの放送だったと記憶しています。毎週「旅人」が変わるのですが、よく出演していたのは俳優の渡辺文雄氏でした。それから小説家の野坂昭如氏、五木寛之氏でしたが、そんな中に伊丹氏も出演していたと思います。氏の旅は独特のこだわりが有ったのと、途中語られる薀蓄が面白く、出演を楽しみにしていました。当時私の母が伊丹氏の書いた本を時々買って来たのですが、最初に読んだのが「小説より奇なり」だったと思います。 写真の様に独特の装訂で書籍の「中身と効能」が表紙と裏紙に書き連ねられています。内容は「この人の塩梅」編として伊丹氏と