東京都 平安 (第一巻)縦 29.6cm 全長9.45m 紙数 23紙 27巻 東京国立博物館 東京都台東区上野公園13-9 重文指定年月日: 国宝指定年月日:19810609 登録年月日: 独立行政法人国立文化財機構 国宝・重要文化財(美術品) 延喜式(五十巻)は、醍醐天皇の勅を奉じ、藤原忠平等が弘仁・貞観の二式を集大成し、延長五年(九二七)撰進したもので、奈良・平安時代の国家制度を知る根本法典とされている。この九條家本は、摂関家であった九条家に伝来した古写本で、途中に欠巻はあるが神祇式から内膳司式に至る二十七巻を存し、まとまった古鈔本としては現存最古本である。本文の体裁は必ずしも同一でなく、筆跡も分かれ、巻第七のように重複した巻次もあるが、ほぼ同時代の成立と認められる。ほぼ全巻に亙って加えられた朱墨の仮名は、平安・鎌倉時代の読法を伝えて国語学上にも貴重である。紙背の文書は、康保三年(九