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ブックマーク / www.hituzi.co.jp (4)

  • 2001年7月12日の日誌

    2001年7月12日(木) 組版は、知性か? 知性は組版か? 未来社の西谷さんがパソコンで編集を楽にするを出し、私にとっては新味もないが、売れているということなので、編集者という時代から取り残された種族にとっては、新味がないほうがかえって読みやすくていいのかなどと思っている(これは皮肉ではないので念のため)と、組版の会などで活躍する前田さんが、ケチを付けて、さらにそれに西谷さんが、反論をおこなって、両方から、FAXが送られてきて、さらにDTPと多言語組版のことを全然理解できない野村さんが参戦し、いよいよ議論の無意味さに拍車がかかったようだ。 出版の問題は、組版にあるのではない。知を生産し、循環するシステムに問題があるのである。編集者の知性に問題があるのであり、書き手の創造性に問題があるのであり、消費者になりきった読者に問題があるのである。商売の大道に立ち返ることが出来ない書店に問題がある

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    schrift 2009/05/08
  • 【出版】ひつじ書房の基本フォーマットの改訂

    ひつじ書房では、現在、多くの原稿を編集している。ひつじ書房のメインの言語編については、この3年くらいをかけて、共通のフォーマットを作ってきた。組版ということでは、グラフィックデザイナーの第一人者である向井裕一さんにフォーマットを作ってもらい、文字の組版設定についてもJISにも関わっているKさんと相談しておおもとを作って、日語で英語やその他の言語が混ざる言語学の学術書としてきれいにきちんとした体裁を作ることができるように定型フォーマットをほぼ作り上げたと言っていいだろう。文は字游工房http://www.jiyu-kobo.co.jp/の製作した游明朝体を使い、欧文はAdobe Caslonというしっかりした書体を組み合わせている。游明朝体は、字游工房によれば、「端正でクラシカルな」ものということで、「時代小説も組める明朝体をテーマに、一文字一文字丁寧にデザインした、スタンダードな明朝体

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    schrift 2007/11/24
  • 【出版】表組みの実験

    日曜日に出てきて仕事をしていると、つまっているから日曜日でてきているのに、余計なことをしてしまう。余計なことも、それはそれで必要なことでもあるのだが、今、それをやらないといけないというわけでもないようなことをやってしまうということだ。 『表組・チャートのデザイン』(ピエブックス)というをアマゾンで買った。ウェブ書店の画面で見たタイトルと表紙のイメージからすると比較的地味な表組みの基礎的な方法かと思った。購入すると中はパンフレットなどのものだった。見た目の興味を引く表組みで、情報を読み取るという点からすると基礎的というより応用的な表組みだった。デザイナーむけだから、仕方がない。 デザイナーが手間をかけて作るほど採算性があまりよくないし、印刷所も最近ちょっと頼りないので、書籍編集者は自分で表組みのルールを作るしかないのかもしれない。自分で実験をしてみよう。ということでやってみたのがこれ。まず

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    schrift 2007/08/06
  • 2006年の大反省は、編集者育成方針の転換 2006年12月22日(金)

    特に過去を振り返って、誰かを批判しようと思っているわけではない。私自身の現在の気持ちと方向転換を行ったということの記録として記しておきたいと思う。私の至らなかった点への反省が主旨である。 編集者育成についての考えが今年変わった。私のこれまでの考えでは、新人の編集者を育てる際に、まずを1冊作って、の全体像を掴んでから、細かいことを少しずつ身近な先輩に聞きながら学んでいくというやり方が、編集者も職人的な仕事である部分もあるので、正しい育て方であるだろうと思ってきた。おおざっぱに編集とはこういうものだろうとつかんで、少しずつ完成に近づいていくということで、育っていくはずと期待していた。 自分自身が、まとまって、体系だって教わったことがなく、少しずつ編集に関するを読んだり、印刷所の担当者(印刷所の社長であったこともある)に教わったり、人が作ったを見て試してみたりということで、編集者としての

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    schrift 2006/12/23
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