北半球で地上の風が弱まっているのは風力発電の弊害となるのではないかという記事がIEEE spectrumに掲載されている。 テキサス大学オースティン校の研究者、Diandong Ren氏がJournal of Renewable and Sustainable Energyに発表した論文では、気象モデルによる中国での風力発電の出力減少が試算されている。1971年~2000年の30年間と比較して2071年~2100年には最大で14%程度減少するとのことだ。また、フランスの気候環境科学研究所(LSCE)を中心とするチームがNature Geosciences誌に発表したレポートによると、1978年から2008年の間に、北半球中緯度の陸地で風速が5~15%低下し、特に強風地域での低下が大きいとしている。 このような風速低下が風力発電の生産性に影響するのではないかという意見に対して、再生可能エネル