明治大学と読売新聞横浜支局が共催する市民講座「暮らしの安全、食の安全を考える」の第4回講座「食の安全について〜遺伝子組(くみ)換え作物はホントに安全!?」は6日、川崎市多摩区の生田キャンパスで開かれた。 講師は同大農学部農芸化学科の中島春紫(はるし)教授(50)。麹(こうじ)菌を中心にした応用微生物学が専門で、内閣府食品安全委員会「遺伝子組換え食品等専門調査会」の専門委員を務めている。 中島教授は日本の低い食料自給率や食生活の変化に触れ、世界で増え続ける人口に比べ、耕作面積は1960年からほぼ横ばいの状況を示し、「これまでは窒素肥料などで増産に努め、養ってきた」と解説。一方、アメリカやブラジルなどでの遺伝子組換え作物の栽培面積は、世界の耕作面積の9・7%にあたる1億3400万ヘクタール(2009年)で「これからも年々増える」とした。 国内の遺伝子組換え作物の現状や徹底した安全性審査も解説。