【日本の議論】国際学力調査で順位アップ日本 トップ回復への兆し?これで限界?それとも… (1/5ページ) 学力低下が社会問題にもなっている日本の子供たち。昨年末に公表された経済協力開発機構(OECD)の「生徒の国際学習到達度調査(PISA)」では、復調の兆しもみられた。65カ国・地域中、「読解力」の分野で8位、「数学的リテラシー(応用力)」も「科学的リテラシー」も9位と5位という結果は前回より向上しており、文部科学省は大きな期待を抱いている。日本は世界トップクラスの学力を取り戻すことができるのか。(菅原慎太郎)学力アップか停滞か…2つに分かれた評価 「学力はアップしている」「停滞しているだけだ」。PISAの結果が公表された昨年12月、教育関係者の反応は大きく2つに分かれた。 文科省や中央教育審議会の専門家の多くは、結果をプラスにとらえた。 「授業量を増やすなどした取り組みの成果だ。子供たち