和歌山大学(和歌山市栄谷)は11日、鬱病(うつびょう)や統合失調症などの精神障害をもつ学生たちを支援するため、精神科医やカウンセラーが治療を助ける「キャンパス・デイケア室」を開設し、本格始動させた。同大学によると、精神障害者は学外で治療を受ける例が多く、学内での精神ケアは全国でも珍しい取り組みという。 ◇ 同室のプログラムでは、毎週火、木、金曜の午後にミーティングや薬の飲み方などの健康指導、反省会を行う。精神障害をもつ学生の早期発見と治療、再発防止に貢献し、復学や就労を支援する。学内にあることで、通学しながらの治療も可能になる。 同大学保健管理センターによると、精神障害をもつ学生は増えており、昭和57〜平成4年の10年間では年平均10人だったが、同5年以降の10年では3倍以上に増加。昨年6月時点では50人で、鬱病などの気分障害が過半数を占めた。一般的な在