メダカの論文を発表した渡辺耕平さん(前列左)、古賀源さん(同右)と、共同執筆者でもある生物部顧問の服部明正教諭(後列左)、藤田暁子教諭=東松山市で 県立松山高校(東松山市)の生物部員(現在卒業生)によるメダカの遺伝子についての発見が、国際学術誌「Genome(ゲノム)」に掲載されることになった。先天的にメラニン色素を体内で合成できない白いメダカ(アルビノメダカ)の水槽から、色素異常のない黒いメダカが生まれたことに着目し、メダカの生殖細胞で遺伝子の転移が起きることを実証した。高校生の遺伝子レベルの研究が、国際的に評価されるのは画期的という。 (中里宏) 研究を担当したのは、今春卒業した元同校生物部メダカ班の渡辺耕平さん(18)、古賀源(はじめ)さん(18)、中村航大さん(18)の三人。一年生の冬休み、アルビノメダカを飼育していた水槽に黒いメダカが交ざっているのを発見したのがきっかけだった。「