大学卒業で授与される学位「学士」の名称が過去約20年間で大幅に増え、約700種類に上っていることがわかった。 省令で定めていた1991年までは25~29種類だったが、その後20倍以上になっていた。「キャリアデザイン」(法政大)や「観光交流文化学」(杏林大)などユニークな名称が多く、大学が独自色を出すことで、学生を集めようとしたためとみられる。 読売新聞の「大学の実力」調査で判明した。調査は全国の大学740校を対象に6月に行い、648校の回答を得た。 学士の名称は戦後、大学設置基準(省令)で定めてきたが、基準緩和で91年以降、自由につけられるようになり、年々増加。今回の調査回答では696種類が確認できた。その大学にしか存在しない名称も426種類に上り、約6割を占めた。 「環境情報学」(慶応大ほか)や「国際日本学」(明治大)など、時代に合わせて情報や文化、福祉、国際の言葉を使った名称が目立った