韓国はスイスの国際経営開発研究所(IMD)がまとめた頭脳流出指数によると、最も早いテンポで高級人材が海外へ出て行く国家グループに属している。とくに理工系の修士・博士級人材の海外流出が深刻な水準だ。 理工系の高級人材は、大半が米国留学を好んでおり、一旦海外へ出てしまうと、韓国に帰ろうとしない。韓国の研究環境が遅れているだけでなく、高級人材に対する経済、社会的な待遇が先進国に比べて大きく遅れているからだ。 米国の科学財団(NSF)が2008年に米国で博士号を取得した人の国際流動性を調べたところによると、米国で科学・技術・保健分野で博士号を取得した韓国人の中で、半数以上(54%)が米国に残り、44%だけが韓国へ戻ってきた。 科学技術政策研究院が2006年から3年毎に調査している「理工系人材の流出入実態調査」によると、理工系大学院生の場合、2006年に1万866人が海外へ出たが、2011年には1万