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第24-2回【同期性考察編(6)】インターネットの「レイヤー構造」は、人々の同期性に対するニーズに応える 2007年12月27日 ITメディア コメント: トラックバック (0) (これまでの濱野智史の情報環境研究ノート」はこちら) ■24-2. なぜいま「同期」なのかについての技術的説明――インターネットのレイヤー構造から考える 次に、技術的な説明を試みてみましょう。それはとてもシンプルなものです。すなわち、基本的にインターネットは非同期型の通信技術だが、それはあくまで――レイヤーモデルに沿っていうならば――「通信層」の特性であって、その上に構築される「アプリケーション層」はその限りではない、と(*1)。 もう少し詳しく見ていきましょう。インターネットが基本的に「非同期」型の通信技術だというとき、それは――多くの読者の方にとっては常識的内容の確認になってしまうと思われるのですが――次のよ
第22回【同期性考察編(3)】なぜニコニコ動画の「時報」は強力なのか。それは「共通知識」を生むからである。 2007年11月29日 ITメディア コメント: トラックバック (1) 前回からの続きです。前回はニコニコ動画の「時報」をケースに取り上げながら、コミュニケーションの「同期性」がもたらす効果について見てきました。その前に余談を一つ。前回の記事をアップしたのはちょうど一週間前のことでしたが、今週からはいよいよ時報枠に初のスポンサーがつき、初音ミクのフィギュア発売に関する宣伝を報じたところ、二日経った時点で予約がすでに1万件に達したそうです。もちろん、同期性云々よりも、「初音ミク」という題材を扱っていたことが最大の成功要因ではあるにせよ、はからずも「時報」の強力さが示されたといえるのではないでしょうか。今回は、こうした「時報」の強力さについて、「テレビ」という古いメディアとの比較を行い
CNETに掲載された「Second Lifeが閑散としてニコニコ動画が人気なワケ--カギはユーザー間の同期性」の中で、日本技芸リサーチャーの濱野智史氏の語った興味深い指摘が紹介されている。 濱野氏はニコニコ動画の時間性について「疑似同期」という言葉で説明する。動画の同じタイミングで表示されるコメントの1つ1つは、それぞれ現実の時間の流れの中では別の時間に投稿されたものだ。しかし、動画を視聴するユーザーから見ればあたかも数多くのユーザーが同時に動画を見ているような感覚になるということだ。 濱野氏は、ニコニコ動画や、Twitterにおける時間軸の考え方として「疑似同期」という概念について述べている。つまり、実際に時間軸を共有していなくても、Twitterやニコニコ動画では、あたかもユーザー同士が同じ時間軸を共有しているような「錯覚」が生まれ、これがこれらのメディアに人気が集まる大きな要因になっ
「ニコニコ動画」「Twitter」はなぜ盛り上がり、Second Lifeは閑散としているのか――日本技芸リサーチャーの濱野智史さんが11月22日、ブロードバンド推進協議会(BBA)が主催したシンポジウム「仮想世界におけるコミュニティサービスの現在」で、3サービスを分析。勝敗を分けたのは「時間軸」だと説明した。 「Second Lifeは、描画が3Dになり、見た目上は進化しているように見える。だが、その進化は本当に、ユーザーが求めているものだろうか。見た目にだまされず、見えないもの――時間に着目すれば、なぜSecond Lifeがバッシングされ、ニコニコ動画が受け入れられたか分かってくるだろう」 コミュニケーションの「同期」と「非同期」 3サービスは、ユーザーがネット上でコミュニケーションするという点で共通する。だがコミュニケーションの「同期性」で見るとそれぞれ異なっており、Second
「Second Lifeは新しくない。Twitterやニコニコ動画の方が100年に1回くらいの新しいことをやっている」--。掲示板やブログ、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)などの調査を行っている日本技芸リサーチャーの濱野智史氏は、有限責任中間法人ブロードバンド推進協議会が主催したシンポジウム「仮想世界におけるコミュニティサービスの現在」の中でこう語った。 濱野氏が語るTwitterやニコニコ動画の新しさとは「時間軸」についてのとらえ方なのだという。 メディアやサービスは、電話やテレビ、ラジオなど、リアルタイムで情報のやりとりをする「同期(synchronous)」をとるものと、手紙や書籍、雑誌といった紙媒体など、読み手と受けてに時間差のある「非同期(asynchronous)」なものの2種類があると濱野氏は説明する。その上でインターネットについてブログやSNSのような非同期なメ
第21回【同期性考察編(2)】ニコニコ動画の「時報」はウザイ。しかし、強力である。 2007年11月22日 ITメディア コメント: トラックバック (1) (これまでの濱野智史の情報環境研究ノート」はこちら) ■21-1. ニコニコ動画の「時報」がもたらしたプチパニック 前回の予告どおり、ニコニコ動画の「ニコ割」(通称、「時報」)と呼ばれる機能を分析してみたいと思います。「ニコ割」というのは、先月(10月)にバージョンアップされた「ニコニコ動画(RC2)」から新たに追加された機能で、ニコニコ動画上で動画を視聴しているユーザーに対し、一斉同時に、音声や映像等のコンテンツを強制的に割り込んで放送する、というものです。いわゆるテレビの「緊急速報」に似ているのですが、大きく異なるのは、「ニコ割」の場合は動画の再生やコメントの投稿も一時的に遮断されてしまうという点です。そのためこの機能は、基本的に
第20回【同期性考察編(1)】インターネットというのは、「非同期的」で「繋がりの社会性」を増幅するがゆえに、拡散するメディアである。 2007年11月15日 ITメディア コメント: トラックバック (1) (これまでの濱野智史の情報環境研究ノート」はこちら) 第19回でも予告したとおり、今回から数回にかけて、「同期性」に関する考察を展開してみたいと思います。振り返っておくならば、筆者はこれまでアーキテクチャの分析を行うにあたって、Twitterなら「選択同期」(第2回)、ニコニコ動画なら「擬似同期」(第3回・第5回セカンドライフなら「真性同期」(第10回)というように、比喩的にいえばその「時制」に着目してきました(*1)。これまで情報社会論/メディア論は、「インターネットは国境(空間的制約)を乗り越える」といった言説や、「情報技術はバーチャルな空間としての『サイバースペース』を構築する」
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