解説：アブナー・グライフ『比較歴史制度分析』 | 仮想制度研究所 VCASI
本書は，ユニークな一次史料に基づいた厳密な歴史分析と，経済社会において人々の行動を動機づけるさまざまな誘因（インセンティヴ）を数理的に分析するゲーム理論を統合する画期的な試みである． 1989年の経済学界は，ノースウェスタン大学出身の若い研究者が書いた博士論文の話題で持ちきりであった．経済学の博士号のほかに歴史学の修士号をも合わせ持つこの研究者は，カイロ旧市街のゲニーザと呼ばれる驚くべき文書貯蔵庫から発掘された膨大なヘブライ語書簡を丹念に読み解き，11世紀の地中海遠隔地貿易に従事したユダヤ人貿易商が，ゲーム理論の数理モデルから導かれる「評判メカニズム」「くり返しゲームのトリガー戦略」を使って協調を達成していたことを明らかにしたというのである．この若き研究者こそが，本書の著者であるアブナー・グライフであり，その博士論文とその後の研究の進展は，経済史のみならず，経済学一般や政治学における制度と
「比較歴史制度分析」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
比較歴史制度分析 (叢書 制度を考える) 作者: アブナー・グライフ,神取道宏,岡崎哲二出版社/メーカー: エヌティティ出版発売日: 2009/12/09メディア: 単行本（ソフトカバー）購入: 3人 クリック: 270回この商品を含むブログ (22件) を見る 本書は，制度がどのように成立するのかについてゲーム理論の均衡分析をフレームにして考察し，それを中世経済史から検証してきたことで有名なアブナー・グライフによる，これまでの業績を総合した大著である． これまでさまざまなところでマグレブ商人の閉鎖的な社会とジェノヴァ商人のオープンな社会がそれぞれどうエージェンシー問題に対応してきたかということがリファーされているのを見聞きしてきたが，グライフの論考はその引用元ということになる．彼は歴史学の訓練を受けた経済学者で中世文書の原典に当たって中世商人がどのようなインセンティブに基づいて行動してい
RIETI - 青木 昌彦
1967-1968 スタンフォード大学助教授 1968-1972 ハーバード大学助教授 1969-1977 京都大学助教授 1977-1991 京都大学教授 1984.4- スタンフォード大学経済学部教授 1997.7-2001.3 通商産業研究所 所長 2001.4- 独立行政法人経済産業研究所 所長 『移りゆくこの十年 動かぬ視点』日本経済新聞社, 2002.6 『モジュール化 新しい産業アーキテクチャの本質』東洋経済新報社, 2002.2 Toward a Comparative Institutional Analysis, MIT Press, 2001. 日本語版『比較制度分析に向けて』NTT出版, 2001.5 第一章はこちら(PDF) 『経済システムの進化と多元性』東洋経済新報社, 1995 増補英語版Information, Corporate Governance an
Business & Public Policy Group - Berkeley Haas
The Business and Public Policy group focuses on the applied economics of the functioning and failures of markets and governments, seeking to understand the business of the state and the way the state affects business. Our core themes involve political institutions, public policy, norms and values, the law, and the many private and public governance arrangements that shape societal outcomes.
Oliver E. Williamson - Wikipedia
Oliver Eaton Williamson (September 27, 1932 – May 21, 2020) was an American economist, a professor at the University of California, Berkeley, and recipient of the 2009 Nobel Memorial Prize in Economic Sciences, which he shared with Elinor Ostrom.[1] His contributions to transaction cost economics and the theory of the firm have been influential in the social sciences,[2][3][4] law and economics. W
The Ronald Coase Institute: Research on Institutions that Govern Real Economic Systems
We promote research on the institutions - the laws, rules, customs, and norms - that govern real economic systems. New NIE Book Series The Coase Institute is launching a book series on new institutional economics to be published by Cambridge University Press. See details. 2022 Alumni Award Georgy Egorov has been awarded the 2022 Alumni Award for Outstanding Achievement. See details. 2023 Alumni Co
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河野勝ゼミ
Amazon.co.jp: 江戸の市場経済: 歴史制度分析からみた株仲間 (講談社選書メチエ 155): 岡崎哲二: 本
The role of the merchant coalition in pre-modern Japanese economic development: an historical institutional analysis - ScienceDirect
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Amazon.co.jp: 比較制度分析・入門: 中林真幸, 石黒真吾: 本
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Amazon.co.jp: 比較制度分析に向けて 新装版 (叢書≪制度を考える≫): 青木昌彦 (著), 瀧澤弘和 (翻訳), 谷口和弘 (翻訳): 本
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Elements of Reason
Amazon.co.jp: Understanding Institutional Diversity (Princeton Paperbacks): Ostrom, Elinor: 本
https://www.rieti.go.jp/users/aoki-masahiko/chap1.pdf
Masahiko Aoki: Personal Website
The New Institutional Economics: Taking Stock, Looking Ahead (September 2000)
Economics and Institutions web site, by Prof. Fernando Toboso, University of Valencia - Department of Applied Economics - An嫮isis Econ鏔ico e Instituciones