友達さんと『はちみつとクローバー』の話をしていたら、友達さんが「森田とはぐの才能を掘り下げてほしい」と言うので「自分より高い能力は描けないんじゃないか」と答えたのですが、表現によっては天才を描くことは可能なので、そういう作品をふたつ挙げてみたい。前も書きましたけど。 『昴』曽田正人 バレエの天才少女が、人知を超えたバレエっぷりを見せる、バレエきちがいマンガ。見所は追い詰められた昴がブチブチと周囲をなぎ倒して進化していくさま。曽田作品は、自転車マンガ『シャカリキ!』から天才消防士『め組の大吾』→『昴』という流れで天才の極北を描き、現在は「常識外れの努力をする男マンガ」『カペタ』へ原点回帰している。 『シュガー』新井英樹 ボクシングの天才少年が、人知を超えたボクサーっぷりを見せる、ボクシングきちがいマンガ。見所は様々な難関を軽口をたたきながら乗り越えていく主人公リンの薄っぺらさと格好よさ。『ワ