昨日の記事[2012-10-14-1]の続編.Görlach は,しばしば "colonial lag" の産物であると指摘されるアメリカ語法は,実際には "colonial lag" などではないと論じている.考察する項目は音声,語彙,統語にわたり,論点も多岐にわたるが,特に説得力があると私が判断した3点を紹介する. (1) アメリカ英語に典型的な音声特徴として,glass などの母音 /æ/,bar などの postvocalic r, /w/ と /wh/ の融合などが指摘されているが,これらの発音は古いイギリス英語の発音の単純な「保存」ではない."All three features above have a very complex history in the U.S., a history that shows alternating phases of retention,
「証拠を用いた説得に失敗したときに、相手を何が説得できるか?」 by Scientific American アメリカの著名な科学雑誌であるサイエンティフィック・アメリカン誌に「証拠(ファクト)を用いた説得に失敗したときに、相手を何が説得できるか?」と題する記事が掲載されている。 いかに人々が「ファクト・ベースの」説得では説得されないか(例えば、イラクのフセイン政権は大量破壊兵器を実は保持していなかったという「ファクト」はブッシュ政権を支持した人々を納得させないか)という調査が示されている。 ただ、「証拠(ファクト)」が失敗したあとの方法論については、筆者の「経験によれば」という記事になっており、若干残念感が否めない。 ただ、その「経験」自体はある程度同意できる者なので、その結論だけここに訳出しておく。 議論のたたき台としても適当なのではないだろうか。 1. 情報交換で感情的にならないよう
であれば、これは要するに「文明社会が想定する正義と、文化的な多様性はコンフリクトを起こすことがあるのではないか?」という問いであり、これならば広く知られ、かつ熟慮を要する問いである。 まず、前提として「ポリティカル・コレクトネス」は一般に、右派が左派を揶揄するときの言葉であるということを確認したい。 「コレクトネス」という英単語は、一般に「唯一の正解があるような問題の正解」であるときに使う。 例えば、ヴェトナム戦争の終結は何年でしょう、という歴史のテストがあったとすれば、コレクトな正解は1975年というものであろう。 一方で、ヴェトナム戦争に関わった人々がそれぞれに感じていた戦争の位置付けや大義といった問題は、「コレクトネス」ではなく、英単語としてはフェアネスやジャスティスの問題である。 ジャスティス(正義の女神)がしばしば天秤を持った姿で表されるように、これらは「唯一の正解がある」という
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1165780941 お尋ねの「さる」は「せらる」の崩れた形です。 ただし明治時代にすでに公認されていました。 「教科書ノ檢定又ハ編纂ニ關シ文法上許容スベキ事項」 明治三十八年十二月二日 文部省告示第五十八號 六 「ヽヽセラル」トイフベキ場合ニ「ヽヽサル」ト用ヰル習慣アルモノハ之ニ從フモ 妨ナシ 例 罪サル 評サル 解釋サル http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/864116/99 [補足]を承けて: 「せらる」=文語サ変「す」の未然形「せ」+受身(など)の助動詞「らる」です。 文語の「せらる」は口語の「される」に当たります。 「~せらる」→「~せられる」→「~される」 と変化しました。 現在でも、 「彼の口から意外な言葉が発せられ
物議を醸す「オマージュ」と「盗作」の境界線。ファレルへのマーヴィン・ゲイ楽曲盗用の判決が持つインパクト 先日、2013年にリリースされ全米1位を記録したファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)のプロデュースによるロビン・シック(Robin Thicke)のヒットシングル「Blurred Lines」。このBlurred Linesが、1977年にリリースされたマーヴィン・ゲイ(Marvin Gaye)の「Got To Give It Up」の盗作で著作権を侵害しているとして、マーヴィン・ゲイの遺族に対して740万ドル(約9億円)の賠償金支払いを命じる判決が下されました。 この判決について本国アメリカでは、音楽の専門的な知識のない陪審団による決断だったこともあり、この判例によって作曲や制作におけるクリエイティビティが萎縮し産業全体が停滞するのではないかと物議を醸しています
日本に生まれてよかった 鳥の名前と季節を追って 手軽な歳時記、改訂版 丸谷才一エッセイ傑作選 シェイクスピアに親しもう 4人は何を言ったのか 身の周りにある「遺産」 植物のすごさよ 友人著、「見る」とは・・・ 写真による野鳥図鑑 これは使える! 野鳥の本のリンク 俳句の本のリンク 草思社の応援リンク ちくま文庫のリンク 01 (誰も似ていない・・・) 先月、サム・スミスの話題(こちら)を上げました。 グラミーを受賞した彼の曲Stay With Meが、トム・ペティの I Won't Back Downと歌の旋律の一部が酷似しているとの 指摘を受け、トムの曲の作曲者のトムとジェフ・リンの名前も クレジットに載るようになった、という話。 サム・スミスの例は、トム側が、サムたちには悪意がないと判断し、 大きな問題には発展せず、今のところ円満のうちに収束しています。 しかし、今回取り上げる「盗作」
ときどき私的な席で「どんな仕事をしてるんです?」と聞かれます。「フリーライターです」と答えるとたいていは納得してくれますが、なかには「で、どんなものを書いてるんです?」と突っ込んでくる人もおられる。 すると、はたと考え込んでしまいます。もちろん自分がどんなことを書いているかは分かっている。同時に、それがすごく面白いと思っているから原稿に書いているわけです。でも、その面白さを専門外の人にも分かりやすく説明するって、案外むずかしいものです。もっとも、それをすることは自分の足下を見つめ直すことになるのかもしれません。 1989年の印刷文字 ぼくの専門は符号化文字です。文字コードとかフォントとか、符号化文字に関わる全般。このブログでこのところ集中的に取り上げている常用漢字表の改定も、そうした視点から見ています。では、その符号化文字とはなにか? もう20年以上も前、1989年だったと思います。手塚治
10月22日のエントリ「自分の持ち場を守ること」に、たくさんのブックマーク、はてなスターをありがとうございました。とても勇気づけられました。明日から東京会議が始まるわけですが、おそらく日程の前半でEmoji Ad hoc meeting(絵文字分科会)が開催され、そこで提案趣旨を述べることになろうかと思います。 そこで、説明のためのアンチョコとして作成した提案書の対訳版を公開します。 ここに掲載するのは、第1節「Preface(前文)」と第2節「Details of the Proposal(提案の詳細)」だけです。第3節は表ですので、これは原文をご参照ください。また、第2節を読むに当たっても、原文第3節の表を参照しながらの方が分かりやすいと思います。 - 1. Preface(前文) 1.1 Reason of This Proposal(提案する理由) We welcome the p
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