あんまり多く語られてないが、初期のゴールデンカムイは明らかに「山賊ダイアリー」とかのジビエブームの流れに乗っていた。 公式切り抜きがネットのミームになったり、そういうところから徐々に認知度が上がっていった作品だ。 今では評価が固まり過ぎて「多様性が」とか「歴史評価が」とか、批評的にお利口な語り口でばかりその魅力が語られるが、実際に初期から連載とその人気拡大を追っていると、ゴールデンカムイにはそれだけでない多様なフックと、それをタイミングよく引っ掛けるそれこそ漁師の神業がふんだんに見られた。 ゴールデンカムイの受容(需要)の変遷をまとめることによって、長期連載漫画が当たるためにどれだけ多くの仕掛とチャンスを要するのか、改めて考えてみたい。 【連載開始】最初は古臭い冒険譚。世間の関心は薄い?(1〜2巻) 2014年8月、連載始まる。 増田はこの頃はまだ読んでいない。 1話ははっきり言って、刺さ