去年同様、今年も梅雨明けが遅くて、しかも、関東は梅雨が明けても、いわゆる「梅雨明け十日」といわれる、からりとした晴天が続かない。なんとなくぐずぐずしている。 それに今年は 6月が暑くて、7月には台風が来ちゃったから、もうこれからは「残暑」じゃないかなんてことを言う人までいる。 確かに近頃、夏にしらけるのである。いかにも夏らしい夏に遭遇していない気がする。あの、入道雲がもくもくと湧いて、青空に太陽が白いほどに輝き、セミが鳴き、海に波が光る夏はどこに行ったのだ。3000メートルの稜線を、乾いた風に吹かれながら辿る、あの夏は。 と近頃、いつの間にかなし崩し的に秋になってしまっているという、ちょっと味気ない夏を不満に思っていたのだが、ふと思い当たったことがある。近頃、夏が夏らしくないのは、周りに子どもがいないからではないかと気付いたのだ。 真っ黒に日焼けし、麦わら帽子をかぶり、アイスクリームを舐め
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