【天津時事】ひしゃげたコンテナや標識、ことごとくガラスが割れた高層住宅、血まみれで泣き叫ぶ少年―。 中国・天津で起きた爆発現場の一帯は爆撃を受けたような被害を受けており、爆風の威力を物語る。現場からはもくもくと数十メートルの高さまで黒い煙が上がり、消防車や警察車両が行き交う。不安なまま屋外で一夜を過ごした住民は疲れ果てた様子で路上に座り込んでいた。 現場は天津市中心部から約50キロ離れた港湾地区にあり、渤海湾を望む天津港に近い。近隣には日本企業も入居する経済開発区がある。 爆発現場とされるコンテナ集積場では、うずたかく積まれたコンテナが大きく崩れ、強い爆風でひしゃげたものも。交通標識はぐにゃりと曲がり、塀は横倒しに。駐車中のトラックの窓は跡形もなく吹き飛ばされて、一帯はがれきだらけだ。 現場のすぐ脇にある高層住宅の窓は軒並み壊れており、数百メートル離れた集合住宅でさえ窓枠が外れるな