国内トップシェアを誇るERPパッケージを開発するワークスアプリケーションズ。なぜ、日本の大手企業は、 海外製ではなく、同社のERPパッケージを採用するのか。同社最高顧問の八剱洋一郎氏(元SAPジャパン社長)にERP業界の業界展望を聞いた。 八剱洋一郎氏と言えば、80年代以降の日本のIT・通信、今風に言えばICT業界を支えてきた企業経営者の一人。通信自由化以降の流れの中で複数の新電電企業(※)を率いたかと思えば、2007年からはERP業界大手SAPの日本法人で陣頭指揮をとり、エンタープライズ市場におけるパッケージ・ソフトウェア活用の意義を熱心に説いてきた人物である。 SAPジャパン社長退任後の動向が業界内でも注目されていたが、彼が着目したのはワークスアプリケーションズだった。「COMPANY」シリーズで知られる大手企業向けERPパッケージの開発企業だ。ERP業界という意味では一貫しているもの