ガソリン携行缶で四輪バギーに給油する橋本さん。最寄りのガソリンスタンドで給油を断られた(千葉県白井市で) 7月18日に京都市で発生した京都アニメーション(京アニ)放火殺人事件から間もなく1カ月。携行缶に入れたガソリンが放火に使われたことを受け、農家にも思わぬ余波が広がっている。薬剤噴霧に使うスピードスプレヤー(SS)や刈り払い機などを使う農家らが、ガソリンスタンド(GS)での携行缶給油を断られる事例が発生している。農家らは、携行缶での給油が生活に欠かせない人への配慮を求めている。(木村泰之) 総務省消防庁の通知でガソリンの携行缶などの容器への販売は、1事業所で1日200リットル未満とされている。京アニ事件以降、同庁は全国の消防本部などに携行缶での購入者に対し身分証の確認と使用目的、販売記録の作成を求める通知を出した。加えて、消防法を運用するための「危険物の規制に関する規則」で、危険物を扱う