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  • 全ての皆様に心からの感謝を  (2019/06/11追記あり) : 長谷川豊 公式コラム 『本気論 本音論』

    堺市長選も終わり、党からも正式に発表があったので、やっとご報告が出来ます。 ■元アナが参院選出馬辞退=維新 3週間ほど前のことだったでしょうか。ネット上で50秒ほどの動画が出回りました。 「長谷川が部落差別を助長する発言をしている」 バカバカしい。 参院選まで半年を切って、細心の注意を払っている状態で、どこの誰がそんな馬鹿なことするんだか。しかも違法にアップロードされた動画で、違法で切り取られた動画。犯罪じゃん、そんなの(苦笑)。 最初は相手にしませんでしたが、党にも取材が来るようになり、馬場幹事長に呼ばれました。その時に初めて動画を見てみました。仰天しました。 なんだこれ。 僕はアナウンサーをしていました。17年半。毎日のようにニュースを伝えてきました。教育も受けてきています。 なんだこれは。 画面上の僕は「江戸時代には士農工商の下に人間以下に設定されたエタ・非人がいてね」「その人たちに

      全ての皆様に心からの感謝を  (2019/06/11追記あり) : 長谷川豊 公式コラム 『本気論 本音論』
    • 後藤護 × 菊地成孔『黒人音楽史』対談 「抑圧が強くなった時代の次にはまた爆発が来る」

      暗黒批評家・後藤護が著した書籍『黒人音楽史 奇想の宇宙』(中央公論新社)は、耳慣れない「アフロ・マニエリスム」なる概念を軸に、これまでにない切り口で黒人音楽史を捉え直した一冊だ。アフロ・マニエリスムとは、ドイツのジャーナリストで文筆家のグスタフ・ルネ・ホッケが1950年代に再評価した後期イタリア・ルネサンスの美術様式「マニエリスム」の理論を換骨奪胎し、ブラック・カルチャーに応用したもの。後藤護は、このアフロ・マニエリスムによって、奴隷制時代から南北戦争、公民権運動をへて真の解放をめざす現代までを総括しようと試みた。 ジャズ・ミュージシャンにして文筆家の菊地成孔は、本書『黒人音楽史』をどのように読んだのか。リアルサウンド ブックでは、ふたりの初対談をお届けする。(編集部) 後藤護 菊地:いわゆる黒人音楽史についての本は20世紀にたくさん出ています。特にジャズ批評の多くは、歴史主義で書かれてい

        後藤護 × 菊地成孔『黒人音楽史』対談 「抑圧が強くなった時代の次にはまた爆発が来る」
      • 今こそ知りたい!ルイ15世

        法改正をめぐる論戦から話題となったフランスはブルボン王朝のルイ14世とルイ16世。私は知りたいと思った。間に挟まれたルイ15世の事を。 その私を待っていたのは「愛の井戸」だった。ピュイ・ダムール。 1975年神奈川県生まれ。毒ライター。 普段は会社勤めをして生計をたてている。 有毒生物や街歩きが好き。つまり商店街とかが有毒生物で埋め尽くされれば一番ユートピア度が高いのではないだろうか。 最近バレンチノ収集を始めました。(動画インタビュー) 前の記事:捨てられたタンスのシールを見る > 個人サイト バレンチノ・エスノグラフィー 新型コロナウィルスが世界をを席巻する中、国会は検察庁法改正案で揺れていた。 問題となったのは内閣の裁量によって検察官の定年延長を可能とするというもので、人事への介入による捜査への影響や司法の独立性の脆弱化を危惧した検察庁OBによって改正に反対する意見書が提出された。

          今こそ知りたい!ルイ15世
        • 【保存版第2弾】あなたが生まれた日のアニメ/ゲームキャラ星座別名言(迷言)集! - アメリッシュガーデン改

          お題「#おうち時間」でブログで遊ぶ名言収集 あなたの誕生日に贈る名言/迷言集〜5月から8月 「全集中、アメの呼吸」で頑張りました。そこで、わかったことですが、名作や古典、特に昭和の名作と言われる漫画キャラに誕生日が設定していないことです。名言として残したかったのですが仕方ありません。当時はそこまでキャラ設定をしなかったんでしょうね。 逆に最近でも、あえて誕生日を設定しない作家さんもいるようです。キャラが固定されるのが嫌だということで、私的には残念でした。 いい言葉あったんだけどなぁ〜〜。 こうした名言ときに迷言を読んでますと、人気作品がなぜ人気になるかわかった気がします。 長い間、人気を誇った作品って名言の宝庫でした。 それにしても「おそ松さん」と「エンリコ・プッチ」、面白いです。 他にも「ラコステ」とか、他にも・・・ では、お楽しみください。 目 次 あなたの誕生日に贈る名言/迷言集〜5

            【保存版第2弾】あなたが生まれた日のアニメ/ゲームキャラ星座別名言(迷言)集! - アメリッシュガーデン改
          • 【2019年7月版】世界史関連の面白そうな新刊35冊 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

            2019年前半に発売された面白そうな世界史関連の本 半年ぶりの新刊紹介です。 半年もたつと山のように世界史関連の新刊が発売されるんですが、全部紹介すると大変なので、ぼくが「あ、これは面白そう」「これは読みたい」と思ったもののみ紹介します。それでも35冊ありますが、どうぞお付き合いください。 紹介順はおすすめ順とかではなく「正統派→マニアック→変わり種」という順です。 1. 図説 十字軍(ふくろうの本/世界の歴史) 櫻井康人著 河出書房新社(2019年2月14日発売) 図説 十字軍 (ふくろうの本/世界の歴史) 作者: 櫻井康人 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2019/02/13 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 現在のキリスト教世界とイスラームとの対立にも通じる十字軍は、今、その本質が見直されている。真の目的は何だったのか?約700年間に渡る十字軍史を、多様な角

              【2019年7月版】世界史関連の面白そうな新刊35冊 - 歴ログ -世界史専門ブログ-
            • 【保存版】あなたのお誕生日の名言!(アニメ/漫画/ゲーム) - アメリッシュガーデン改

              名言を探せ こんにちは、以前まとめた名言集。ときどき検索されているようなので、一つにまとめておきました。 よろしければご活用くださいませ。 目 次 1月生まれの方に やぎ座キャラの名言(1月1日〜1月19日) みずがめ座キャラの名言(1月20日〜1月31日) 2月生まれの方に みずがめ座キャラの名言(2月1日〜2月18日) うお座キャラの名言(2月19日〜2月29日) 3月生まれの方に うお座キャラの名言(3月1日〜3月20日) おひつじ座キャラの名言(3月21日〜3月31日) 4月生まれの方に おひつじ座キャラの名言(4月1日〜4月19日) おうし座キャラの名言(4月20日〜4月30日) 5月生まれの方に おうし座キャラの名言(5月1日〜5月20日) ふたご座キャラの名言(5月21日〜5月31日) 6月生まれの方に ふたご座キャラの名言(6月1日〜6月21日) かに座キャラの名言(6月2

                【保存版】あなたのお誕生日の名言!(アニメ/漫画/ゲーム) - アメリッシュガーデン改
              • フランス5大シャトー - japan-eat’s blog

                ワインを好きでよく飲むという方の中には、五大シャトーという言葉を聞いたことがあるかもしれません。 五大シャトーはボルドーワインの中でも最高級のワインです。 ただし、五大シャトーについてお伝えする前に、ボルドーワインについても触れておく必要がありますので、これより順を追ってご説明します。 ボルドーワインは重厚な赤ワインが有名 メドック地区のボルドーワインには格付けがある 五大シャトーとは シャトー・ラフィット・ロッチルド(Château Lafite-Rothschild) シャトー・ラトゥール(Château Latour) シャトー・マルゴー(Château Margaux) シャトー・ムートン・ロッチルド(Château Mouton-Rothschild) シャトー・オー・ブリオン(Château Haut-Brion) まとめ まずは、ボルドーワインについて触れておきます ボルドー

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                • 映画 ジャンヌ・デュ・バリー国王最期の愛人 を観てきました - しぼりだし日記

                  二回連続で観ましたシリーズになっちゃった💦 興味ない方ごめんなさいね🍀 映画 ジャンヌ・デュ・バリー国王最後の愛人 を観てきました。 ジョニー・デップとりあえず観なきゃね、っていうのとこういうコスプレ時代映画好きなもので。 すみません💦 もうね予告観て、あ、おちょぼ口❓って思ったらそこから頭が離れてくれなくって…^_^; 映画始まったら集中って思ってたのに、ジョニーの顔が映る度に やっぱり… とそこに戻ってしまい困りました🫠 大体予想通りの映画だったと思います。 ルイ15世の最期の公娼だったデュ・バリー夫人の生涯を描いた歴史恋愛映画です。 ヴェルサイユの美しさ。衣装の素晴らしさ。 とにかく眼福です✨ あんなすごい世界遺産がそのまま維持されて、映画撮影で惜し気もなく使わせてくれるフランス素晴らしい✨ これ気になったの デュ・バリー夫人に関しては私世代って概ねそうじゃないかと思うのです

                    映画 ジャンヌ・デュ・バリー国王最期の愛人 を観てきました - しぼりだし日記
                  • 【8月19日】まとめ 今日は何の日?~この日気になる日~ | 気まぐれイロイロ情報発信所

                    皆さんおはよう~こんばんはcaldiaです(^^) 台風が去ったらやはり台風一過のせいか なかなかの暑さになりましたね(;´Д`) 長野県の私の居る所は、夜はたまに 秋の風かって思うくらい涼しい風が 入ってくるので今の所今年の夏は 寝苦しい夜に苛まれることもなく と言う感じです(*’ω’*) あっそういえばそもそもココずっと ほぼ夜寝てなかった(笑) エリアによっては40℃越えの所もありますが そうじゃない所は去年の暑さに比べたらかなり 冷夏なんじゃないかと思います。 去年は私のエリアも35℃前後で連日 暑さと格闘して敗北の日々でしたが 今年は今の所30℃ギリ越えるか越えないか くらいの所で保ってくれてるので まだ一度もエアコン起動してないです。 そしてこの夜風の冷たさを考えると もしかしたらこの暑さもそこまで続かず 一昨年のように暑いのも今月一杯くらいで 終わるかもしれませんね♪ 確か一

                      【8月19日】まとめ 今日は何の日?~この日気になる日~ | 気まぐれイロイロ情報発信所
                    • 王も王に愛されるのも命がけ!世界最初の公妾アニエス・ソレルの生涯

                      こんばんは!ナビゲーターのビー玉です。 大人の美術館では、何度となく登場登場している華やかなる公妾! 公妾とは、王の正式な恋人であり、Royal mistress(王室の恋人)と呼ばれ、王妃と並ぶ最高の身分を与えられた女性です。 ただ・・敵も多く、王に愛されるのは命がけでした。 本日は、そんな公妾の地位についた最初の女性アニエス・ソレルの世界へ名画を通してナビゲートします。 よろしければ、最後までお付き合いください。 公妾とは宗教上の問題で側室制度が許されていなかった王族が妻の他に社交界に公表できた愛人です。王が死ぬまでは王妃とに引けを取らない、いやそれ以上の待遇を許されていました。 始まったのは15世紀のフランス宮廷から・・ フランス宮廷で特に有名な公妾たちは、この方たちです♪ フランス王家の主な公妾たち❤︎20歳も年下の王を生涯魅了し続けた元祖美魔女 ディアーヌ・ド・ポワティエ ❤︎王

                        王も王に愛されるのも命がけ!世界最初の公妾アニエス・ソレルの生涯
                      • 「王妃炎上」のはじまり、首飾り事件。~マリー・アントワネットの生涯51。モーツァルト:オペラ『クレタの王イドメネオ』第2幕後半 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~

                        「首飾り事件」の首飾りのデザイン画 「首飾り事件」の発覚 1785年夏、王妃マリー・アントワネットは、ボーマルシェ作の喜劇『セビリアの理髪師』を、プチ・トリアノン宮殿の自分専用の劇場で、自ら上演するのに夢中になっていました。 ベルタン嬢にコスチュームを作らせ、コメディ・フランセーズの演出家を呼んで、演技指導を受け、稽古に励んでいました。 ところがある日、首席侍女のカンパン夫人が稽古に遅刻してきました。 どうしたの、と問うと、トラブル発生です、という報告。 出入りのユダヤ人宝石商人ベーマーがやって来て、『王妃が分割払いで購入した非常に高価なダイヤモンドの首飾りの支払いがないので、このままでは破産です』と泣きついてきて、王妃様に謁見を求めています、とのこと。 マリー・アントワネットは首をかしげます。 そんな首飾りなんか買った覚えがないのです。 そういえば、ベーマーは以前、ルイ15世がデュ・バリ

                          「王妃炎上」のはじまり、首飾り事件。~マリー・アントワネットの生涯51。モーツァルト:オペラ『クレタの王イドメネオ』第2幕後半 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~
                        • 【私の人生を変えた一本のワイン。インタビューNo.9】シャトー・マルゴー1969 - 死ぬまでに飲みたい!おすすめオールドヴィンテージワイン

                          【シャトー・マルゴー1969】 私の人生を変えた一本のオールドヴィンテージワイン 本日インタビューしたのは、この方 ①人生を変えた一本のオールドヴィンテージワインは、何ですか? ※シャトー・マルゴー (Château Margaux)とは? ※1969年(昭和44年)の出来事 ②なぜ、シャトー・マルゴー1969を選ばれたのですか? ③どのように愉しまれたのですか? ④マルゴーに出会う前の久保田さんにとって、ワインとは? ⑤「シャトー・マルゴー 1969」に出会って、ワインとは何ですか? ⑥シャトー・マルゴー 1969を異性に例えると? ⑦これからオールドヴィンテージワインを愉しむ人に向けて ●【最後に 】 私の人生を変えた一本のオールドヴィンテージワイン この『死ぬまでに飲みたい!おすすめオールドヴィンテージワイン』ブログにお越しいただき、ありがとうございます。 突然ですが、あなたには「人

                            【私の人生を変えた一本のワイン。インタビューNo.9】シャトー・マルゴー1969 - 死ぬまでに飲みたい!おすすめオールドヴィンテージワイン
                          • nix in desertis:最近読んだもの・買ったもの(マリー・アントワネット関連作品2つ)

                            ・『傾国の仕立て屋ローズ・ベルタン』1〜5巻。 → 王妃マリー・アントワネット付のモード商となり,ルイ16世治世下のフランスのファッションの中心にいた人物マリー・ジャンヌ・ベルタンの伝記的な作品。 → 主人公のベルタンは「仕事しよ」が口癖の有能なワーカホリックで,内に男性社会への反発・ファッションへの激しい情熱・強い功名心を持った女性として描かれている。この点では典型的な,ともすれば陳腐な領域に入るかもしれない,前近代の女性の立身出世物と言えよう。ただし,かなり出世欲が強い人物として描かれているのはやや珍しいか。 → 主人公はあくまでベルタンであるが,同時期に活躍した髪結師レオナール・オーティエとは名コンビを組んでいて,ベルタンの出世に一役買う重要人物としてデュ・バリー夫人や,もう一人の主人公たるマリー・アントワネットも登場して,徐々に歴史の歯車が動いていく。ちょっと面白いのは作者すら予想

                            • 莫大な費用がかかった、王妃のロハスな暮らし。~マリー・アントワネットの生涯36。グルック:オペラ『オーリードのイフィジェニー』第3幕前半 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~

                              プチ・トリアノン宮殿 夫王から「宮殿」のプレゼント 即位からしばらくして、20歳のフランス国王ルイ16世は、19歳の王妃マリー・アントワネットに、プレゼントをあげます。 それは、ひとつの「宮殿」。 プチ・トリアノンです。 ただ、宮殿といっても、大きさはそれほど豪壮なものではなく、8つの居室にダイニングルーム、大小の客間、寝室に浴室、そして小さな図書室といった間取りで、現代のセレブでも持っているような「豪邸」といった規模です。 もともとは、先代のルイ15世が公妾ポンパドゥール夫人のために建設し始めましたが、完成前に夫人は逝去してしまい、新たに愛妾となったデュ・バリー夫人に与えられました。 居住のための宮殿というよりは、王が愛人との情事を楽しむために作られた、ラブホテルのような施設でした。 例えば、食事の際に召使いを遠ざけるため、地下の台所から、セッティングされたテーブルがそのままダイニングル

                                莫大な費用がかかった、王妃のロハスな暮らし。~マリー・アントワネットの生涯36。グルック:オペラ『オーリードのイフィジェニー』第3幕前半 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~
                              • フラゴナール 『ベッドで犬と遊ぶ少女(ラ・ジャンブレット)』『読書する娘』『かんぬき』 - hanna_and_art’s blog

                                ロココ美術の最後を飾るフラゴナール。 そのフラゴナールに『ぶらんこ』の仕事を回した画家の名は? 元のファイルを確認していただけるように、wikipedia(public domain)のものは記事の最下部にまとめて、commons やそれ以外のものはそれぞれの画像左下にリンクを張ってあります。 フラゴナールの代表作『ぶらんこ』(1768年) 男爵からの注文を断った画家ガブリエル=フランソワ・ドワイアン フラゴナールの「あぶな絵」 『ベッドで犬と遊ぶ少女(ラ・ジャンブレット)』 『ベッドで子犬と戯れる娘』 『奪われた肌着』 その他 フラゴナールによる歴史画 『偶像に犠牲を捧げるジェロボアム』 『カリロエを救うためにみずからを犠牲にする大祭司コレシュス』 非歴史画 『読書する娘』 『しるし』 『ラヴ・レター』 『子宝』 『冠を受ける恋人』 (連作『恋の成り行き』) 『ピエロに扮した少年』 『ユ

                                  フラゴナール 『ベッドで犬と遊ぶ少女(ラ・ジャンブレット)』『読書する娘』『かんぬき』 - hanna_and_art’s blog
                                • 「国王最後の愛人」を守るため、奔走するボーマルシェ。~マリー・アントワネットの生涯48。モーツァルト:オペラ『クレタの王イドメネオ』第1幕(3) - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~

                                  ボーマルシェ 国王最後の愛人のスキャンダル グズマン判事と自分との裁判について、そのいきさつや経過を逐一出版して、世論を味方につけたボーマルシェ。 結果、パリ高等法院で勝訴を勝ち取ります。 そして一躍、ジャーナリストのような有名人となります。 そんなボーマルシェに、なんと国王ルイ15世から密命が下ります。 王は、出版という危険な手段で世論を操作するボーマルシェに危険を感じていましたが、逆にその力を利用しようと考えたのです。 すでに晩年となっていたルイ15世は、デュ・バリー夫人を最後の愛妾にしていましたが、ロンドンに亡命したモランドというフランス人が、ふたりのスキャンダルを書いた文書を出版する、と、夫人を脅してきたのです。 フランス王の愛妾は「公妾」という公然のものでしたので、そんな「文春砲」など怖くないはずですが、猥褻な内容らしく、娼婦出身の夫人ではありますが、自分の名誉のためにも「何とか

                                    「国王最後の愛人」を守るため、奔走するボーマルシェ。~マリー・アントワネットの生涯48。モーツァルト:オペラ『クレタの王イドメネオ』第1幕(3) - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~
                                  • 『きょうのヴェルサイユも大変な賑わいですこと』の一言が与えた影響。~マリー・アントワネットの生涯11。ハイドン:交響曲 第91番 変ホ長調 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~

                                    デュ・バリー夫人(ヴィジェ・ルブラン画)1782年 ヴェルサイユの派閥争い フランス王太子妃マリー・アントワネットは、さっそくにフランス宮廷での権力争いに巻き込まれました。 今は亡きポンパドゥール夫人派の流れをくむ、親オーストリア派。 この婚儀を進めたショワズール公爵が中心人物です。 それに対する、新たな寵姫、デュ・バリー夫人を担ぎ上げた、反オーストリア派。 正確には、反・親オーストリア派といった方がよいかもしれません。 こちらは王太子の師、ヴォーギュイヨン公爵が中心人物。 これに、ルイ15世の未婚の娘たち、アデライード王女、ヴィクトワール王女、ソフィー王女の三姉妹が絡みます。 マリー・アントワネットの義理の叔母たちになりますが、王妃マリー・レクザンスカ、王太子妃マリー・ジョゼフ、宰相級に権力を握った公妾ポンパドゥール夫人がいずれも故人となった今、彼女が輿入れしてくるまでは、ヴェルサイユ宮

                                      『きょうのヴェルサイユも大変な賑わいですこと』の一言が与えた影響。~マリー・アントワネットの生涯11。ハイドン:交響曲 第91番 変ホ長調 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~
                                    • 敵は祖父の愛人!陰謀渦巻くヴェルサイユ。~マリー・アントワネットの生涯9。ハイドン:交響曲 第89番 ヘ長調 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~

                                      デュ・バリー夫人(フランソワ=ユベール・ドルエ画 1770年) 陰謀の巣窟、ヴェルサイユ 14歳の王太子妃マリー・アントワネットは、色々小さなトラブルはあったものの、まずは滞りなく結婚式を済ませ、表向きはフランス人たちに大歓迎、祝福され、ヴェルサイユ宮殿での生活を始めることになりました。 国王ルイ15世からも気に入られ、可愛がられることができたのも大きな成果でした。 こうして、王太子妃としてヴェルサイユでの生活が順調に始まったかのようですが、この14歳の少女はいくつもの課題に直面していました。 まずは、王家にしては家庭的な雰囲気だった実家、ハプスブルク家と、あまりにも違う儀礼、しきたり、マナー、エチケットの嵐。 先代の『朕は国家なり』の太陽王ルイ14世は、自分に反乱を起こした中世以来の封建領主たちを手懐けるため、壮大なヴェルサイユ宮殿で廷臣として飼い慣らすことに努めました。 自領で半独立さ

                                        敵は祖父の愛人!陰謀渦巻くヴェルサイユ。~マリー・アントワネットの生涯9。ハイドン:交響曲 第89番 ヘ長調 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~
                                      • マリア・テレジアの娘たち。五女マリア・エリザベト(リースル)の物語。ハイドン、悪妻と結婚する!『オルガン協奏曲 ハ長調』 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~

                                        ハイドンの妻マリア・アンナ・アロイジア・ケラー 伯爵夫人の色香にドギマギ 1759年、27歳でボヘミア貴族のモルツィン伯爵の楽長に就任したハイドン。 青年時代を食うや食わずの飢餓線上を彷徨いながら、叩き上げの修業を積み、ようやくまともな定職に就くことができたのです。 生活が安定してきた青年の次の目標は、結婚。 仕事も忙しく、内助の功を必要としていました。 これまで、若きハイドンの女性関係についての記録は、本人の老年期の回顧からも窺えません。 とても、女性とお付き合いできる境遇ではなかったでしょう。 そんな彼の、奥手ぶりが伝わっている微笑ましいエピソードを、伝記作家のグリージンガーが伝えています。 あるときハイドンは、チェンバロの前に座って、歌が好きなモルツィン伯夫人の伴奏を務めていました。 美しい伯爵夫人は、ハイドンの上に身をかがめて楽譜を覗き込んでいましたが、ふと彼女の肩掛けが落ち、肌が

                                          マリア・テレジアの娘たち。五女マリア・エリザベト(リースル)の物語。ハイドン、悪妻と結婚する!『オルガン協奏曲 ハ長調』 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~
                                        • 凡庸とされた王の、堂々たる最後。~マリー・アントワネットの生涯57。バルバトル:クラヴサン組曲 第1集(前半) - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~

                                          ルイ16世の裁判 運命の、国王裁判 1792年末から、国民公会では、元国王、ルイ16世の処遇についての議論が戦わされていました。 国民公会は間接選挙ながら男子の普通選挙で選ばれた議員で構成され、立法機関であるとともに、諸委員会には執行権もあり、行政機関でもありました。 この、三権分立になっていない体制が、権力の集中を生み出し、恐怖政治を可能にしたのです。 議会は、国王を擁護する王党派とフイヤン派、裁判に慎重なジロンド派、処刑を求める山岳派(ジャコバン派)に分かれていましたが、若いジャコバン派の活動家、サン・ジュストが『国王であること自体が罪なのだ』と演説すると、大勢は国王有罪に傾いてゆきます。 1793年1月15日より、「市民ルイ・カペー」の処遇についての投票がはじまります。 1回目の投票は「有罪であるか否か」で、定数749の議員のうち、賛成693、反対28(欠席23・棄権5)で、結果は有

                                            凡庸とされた王の、堂々たる最後。~マリー・アントワネットの生涯57。バルバトル:クラヴサン組曲 第1集(前半) - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~
                                          • 平民から「モード大臣」となったファッションデザイナー、ローズ・ベルタン嬢。~マリー・アントワネットの生涯22。モーツァルト:2台のピアノのための協奏曲 第10番 変ホ長調 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~

                                            ローズ・ベルタン嬢 流行を生み出す「モード商」 王太子妃マリー・アントワネットのお抱え髪結い師となったレオナール・オーティエ。 彼との〝コラボ〟を持ちかけてきたのは、パリで流行りのモード商、ローズ・ベルタン嬢(マドモワゼル・ベルタン)(1747-1813)。 モード商とは、ファッションデザイナーの先駆で、服飾品商人・仕立屋などを兼ねる生業です。 彼女は、王妃となったマリー・アントワネットのお気に入りとなり、ふたりで打ち合わせをして生み出したファッションは、すぐに全パリの貴婦人が真似をしました。 それは、まるで王妃が勅令のように『これを今の流行とする』と定めているかのようで、ベルタン嬢は「モード大臣」と呼ばれました。 王室、また貴族たちは流行に乗せられ、競ってファッションに巨財を投じたので、これもフランス革命の遠因となりましたが、現代につながるモードのあり方というものは、ふたりが生み出したと

                                              平民から「モード大臣」となったファッションデザイナー、ローズ・ベルタン嬢。~マリー・アントワネットの生涯22。モーツァルト:2台のピアノのための協奏曲 第10番 変ホ長調 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~
                                            • 『パリの地下に広がる死の帝国 カタコンブ・ド・パリ』

                                              マダムのフランス暮らし ~ La Vie en Rose ~ オフィシャルブログ フランス人と結婚した旅好きマダムがお届けするお役立ちパリ情報。 日々の暮らしや旅行、美容、健康、美味しいもの、国際結婚について綴っています。 花の都パリの地下には 世界最大級の納骨堂があります。 日本のガイドブックでは小さく 紹介している程度ですが、 欧米人観光客には大人気で、 いつ見ても行列が絶えることは ありませんでした。 ハイシーズンともなると 3時間 待ちも珍しくないそうですが、 EU圏外からの入国制限がかかる 現在は来場者が激減。 6月16日に再開して以降、入場は 完全予約制となり、当日分は 入場料のみで、事前予約料の 10ユーロが追加されないため、 在住者には今が絶好の機会。 行くなら今でしょ!ということで、 主人を誘い、行って参りました。 Catacombes de Paris(カタコンブ・ド・

                                                『パリの地下に広がる死の帝国 カタコンブ・ド・パリ』
                                              • 世紀末の快男児、鬼才ボーマルシェ参上!~マリー・アントワネットの生涯46。モーツァルト:オペラ『クレタの王イドメネオ』第1幕(1) - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~

                                                プチ・トリアノンの「王妃の劇場」 王妃の作った「演劇部」 1779年、王妃マリー・アントワネットはお芝居づいていました。 パリのオペラ座でやっている演劇やオペラを、自分とその取り巻きで上演しようというのです。 さながら、自ら部長を務める「宮廷演劇部」を創る、といった感じです。 音楽好きのハプスブルク家では、先祖の〝バロック大帝〟レオポルト1世が自らオペラを作曲、オーケストラを指揮、また時には舞台に立つほどで、その子孫たちも、祝い事などでの余興で演技をすることはよくありました。 皇帝ヨーゼフ2世の再婚の祝典オペラでは、弟レオポルト2世が指揮し、妹マリー・アントワネットも舞台に出ました。 そして拍手喝采を浴びた体験が忘れられず、演劇の本場フランスでもやってみたい、と思ったのでしょう。 そして、自分の城、プチ・トリアノン宮殿に、これまた自分専用の劇場を造ろう、と思いつきます。 ヨーゼフ2世再婚記

                                                  世紀末の快男児、鬼才ボーマルシェ参上!~マリー・アントワネットの生涯46。モーツァルト:オペラ『クレタの王イドメネオ』第1幕(1) - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~
                                                • みなさま、お久しぶりです、マネです - 小4松江塾ママブロガー さば、こころのおもむくままに

                                                  どうしたんですか? 最近、場がシリアスじゃないですか? ほんとにどうしちゃったんですか、サバさん! いつものアホでマヌケでボケナスでトンマで クズでカスでゴミでウスノロでトンチキで トンチンカンでひょうたんナマズでスットコ ドッコイでトントンチキでパイポパイポの シューリンガン(バキューン!)で シューリンガンのグーリンダイでグーリンダイの ポンポコピーのピーヒャラピーヒャラのリンリン リリリンのアーリンのノータリンの、 最近、親らしいことを書いてるけど 実は来週の手の手術をビビってるサバさん、 少し元気出して下さいよぉ! あっ! もしかして聞こえちゃいました? (やばっ!) えぇっと、これ来週のお芝居のセリフなんです はい、あの天下に名高い民明書房から出てます、 「そんなにいうなら嗅いでみろ!」っていう お芝居の一幕なんですよ なんか初めて聞く単語ばかりなので練習が必要で 聞いてもらって

                                                    みなさま、お久しぶりです、マネです - 小4松江塾ママブロガー さば、こころのおもむくままに
                                                  • 新緑の森で、花婿とのぎこちない対面。~マリー・アントワネットの生涯7。ハイドン:交響曲 第87番 イ長調 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~

                                                    新緑のコンピエーニュの森 マリー・アントワネットのフランスへのお輿入れの旅の続きです。 24日目、5月14日。独仏因縁の地、コンピエーニュの森へ いよいよ、マリー・アントワネットの長い長いブライダルジャーニーも、目的地に到着です。 フランス国王ルイ15世と、その孫にして、花婿である王太子、ベリー公ルイ・オーギュスト(のちのルイ16世)との対面です。 何かにつけて、仰々しい儀式ばかりの今回の婚儀で、この対面の儀だけは、なぜか自然で家庭的な演出が行われました。 対面はヴェルサイユ宮殿で衆人環視の中で行われたのではなく、パリから北東に90Kmばかり離れた、フランス王室のお狩場、コンピエーニュの森でした。 マリー・アントワネットは既にウィーンで仮婚儀というべき、代理結婚式を済ませているので、すでにブルボン家の一員ということになり、対面は、狩りに来ていた国王、王太子と偶然森で出会った、という風を取ら

                                                      新緑の森で、花婿とのぎこちない対面。~マリー・アントワネットの生涯7。ハイドン:交響曲 第87番 イ長調 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~
                                                    • やっと王妃になれた!浮かれる娘と心配する母帝。~マリー・アントワネットの生涯35。グルック:オペラ『オーリードのイフィジェニー』第2幕後半 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~

                                                      イピゲネイアに扮したマリー・アントワネット 王妃になった喜びを隠せない娘 先代のフランス王、ルイ15世が世を去り、ついに王妃となったマリー・アントワネット。 義祖父の死を、オーストリアにいる母帝マリア・テレジアに知らせる手紙には、前半には悲しみが綴られているものの、後半は、晴れて王妃となった喜びが隠し切れていません。 マリー・アントワネットからマリア・テレジアへ 1774年5月14日 愛するお母様 私たちの不幸にまつわるもろもろの事柄につきましては、メルシーがご報告いたしたことと存じます。この恐ろしい病気は、幸いなことに最後まで陛下の理性を曇らせることはなく、ご臨終は神への帰依の心を強固にさせるものでございました。新国王は国民の心をつかんでおいでと見受けられます。祖父様が世を去る二日前に、世継ぎの王太子は20万ふらんを貧者に分け与えるよう指示なさいましたが、これがまことに良い印象をあたえま

                                                        やっと王妃になれた!浮かれる娘と心配する母帝。~マリー・アントワネットの生涯35。グルック:オペラ『オーリードのイフィジェニー』第2幕後半 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~
                                                      • しきたりと監視に縛られた、遊び盛りの少女の1日とは。~マリー・アントワネットの生涯10。ハイドン:交響曲 第90番 ハ長調 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~

                                                        ヴェルサイユ宮殿の王妃のアパルトマン(居室) ヴェルサイユでの1日 14歳のフランス王太子妃マリー・アントワネットは、ヴェルサイユ宮殿での暮らしを始めました。 前回取り上げた、母帝マリア・テレジアにデュ・バリー夫人への悪口を書いた3日後には、同じく母宛の手紙で、毎日のタイムスケジュールを報告しています。 マリー・アントワネットからマリア・テレジアヘ(1770年7月12日) お母様はおやさしくも私を気遣ってくださり、そればかりか、毎日どのように過ごしているかとお尋ねですので、お知らせいたします。 起きるのは10時か9時か9時半で、着替えて朝のお祈りを唱えます。それから朝食をすませ、叔母様がたのところへ参ります。普段ですとそこで陛下にお目にかかります。そこには10時半までいます。そのあと、11時にお化粧と身支度が始まります。昼になると宮内官が呼ばれ、このときからは貴族であれば誰でも私たちのとこ

                                                          しきたりと監視に縛られた、遊び盛りの少女の1日とは。~マリー・アントワネットの生涯10。ハイドン:交響曲 第90番 ハ長調 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~
                                                        • エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブランによる 1778年のマリー・アントワネットの肖像画 - hanna_and_art’s blog

                                                          マリー・アントワネット、1773年の肖像画 フランソワ=ユベール・ドルーエ (François-Hubert Drouais 1727年12月14日ー1775年10月21日) ルイ15世の公式寵姫デュ・バリー夫人 夫の3人の叔母たち 皇女時代を描いたジャン=エティエンヌ・リオタール(Jean-Étienne Liotard、1702年12月22日ー1789年6月12日) エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブランとの出会い エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブラン(Marie Élisabeth-Louise Vigée Le Brun, 1755年4月16日ー1842年3月30日) 胸像に見られるマリー・アントワネットの顔かたち 画家による自画像 マリー・アントワネット、1773年の肖像画 フランソワ=ユベール・ドルーエ (François-Hubert Drouais 1727年12

                                                            エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブランによる 1778年のマリー・アントワネットの肖像画 - hanna_and_art’s blog
                                                          • 頭はいいけど、集中力なし…。~マリー・アントワネットの生涯1。ハイドン:交響曲 第81番 ト長調 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~

                                                            7歳のマリア・アントニア(マリー・アントワネット) 女帝の娘たちの運命 これまで、音楽に多大な影響を与えた、オーストリア女帝マリア・テレジアと、その息子、神聖ローマ皇帝ヨーゼフ2世の生涯を追ってきました。 ヨーロッパ随一の名家といわれたハプスブルク家の君主たちは、みな音楽を愛し、その結果、帝都ウィーンは「音楽の都」と讃えられるようになりました。 女帝マリア・テレジアは、戦争に次ぐ戦争、困難な帝国統治といった、想像を絶する激務のかたわら、男5人、女11人、計16人の子供を、夫の皇帝フランツ1世との間に生みました。 男の跡継ぎがおらず、戦争になってしまった父カール6世のような目に遭わないため、また、政略結婚の道具として、子作りに励んだのです。 しかし、政略結婚の道具とされた娘たちの運命は、総じて過酷なものとなりました。 従順な娘もいれば、反抗的な娘もいて、女帝は悩まされもしましたが、過干渉なこ

                                                              頭はいいけど、集中力なし…。~マリー・アントワネットの生涯1。ハイドン:交響曲 第81番 ト長調 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~
                                                            • お妃様の新しいヘアスタイルとは。~マリー・アントワネットの生涯20。モーツァルト:ピアノ協奏曲 第8番 ハ長調《リュッツォウ》 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~

                                                              貴婦人の髪を結うレオナール・オーティエ レオナール、ついにヴェルサイユへ 前回の続きです。 大嫌いな国王の愛妾、デュ・バリー夫人から、美容師を変えた方がよろしいのでは?と、嫌みなのか、それともお追従なのか分からない忠告をもらった、王太子妃マリー・アントワネット。 今、パリで評判の髪結い師、レオナール・アレクシス・オーティエの噂は、その愛人でもある側近、ランジャック侯爵夫人からもかねて聞いていて、興味もあったと思われます。 また、母帝マリア・テレジアからあてがわれた髪結い師、ラルセヌールもそろそろ変えたいと思っていた彼女にとっては、渡りに船だったかもしれません。 1772年、ランジャック侯爵夫人は、レオナールを連れてヴェルサイユ宮殿に参内します。 ちょうど王太子妃マリー・アントワネットは、義理の妹であるプロヴァンス伯夫人に着替えを手伝ってもらっていましたが、夫人が誤って彼女の髪を崩してしまっ

                                                                お妃様の新しいヘアスタイルとは。~マリー・アントワネットの生涯20。モーツァルト:ピアノ協奏曲 第8番 ハ長調《リュッツォウ》 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~
                                                              • スキャンダラスな王妃の肌着姿。~マリー・アントワネットの生涯44。グルック:オペラ『トーリードのイフィジェニー』第4幕後半 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~

                                                                ルイーズ・ヴィジェ・ルブラン『自画像』(1781年) 宮廷画家が語る、王妃の気さくな優しさ エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブランが最初に王妃マリー・アントワネットの前に通されたとき、彼女は緊張に震えました。 しかし、王妃が優しく話しかけてくれたお陰で、緊張はすぐに解けたそうです。*1 ルイーズ(ヴィジェ・ルブラン)は回顧録で『お妃様に会ったことのない人に、優雅さと高貴さが完璧な調和をなしているその美しさを伝えることはむずかしい。』と述懐しています。 1783年から87年にかけて、ルイーズは王妃の肖像画を4枚書きましたが、王妃は彼女が美しい声の持ち主であることを知ると、当時オペラ・コミックの大家としてヒット作をガンガン飛ばしていた作曲家、グレトリの作品を一緒に歌ったということです。 あるとき、妊娠中のルイーズは王妃の絵を描く約束の日に、つわりがひどく、ヴェルサイユに行けなかったことがあ

                                                                  スキャンダラスな王妃の肌着姿。~マリー・アントワネットの生涯44。グルック:オペラ『トーリードのイフィジェニー』第4幕後半 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~
                                                                • 王妃ばんざい!英雄アキレウスに讃えられた新王妃。~マリー・アントワネットの生涯34。グルック:オペラ『オーリードのイフィジェニー』第2幕前半 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~

                                                                  新国王・王妃を祝う装飾画 国王崩御、国王ばんざい! グルックの新作オペラ、『オーリードのイフィジェニー』が上演された1774年4月19日。 それから20日ほど過ぎた5月10日午後3時15分。 国王ルイ15世が天然痘で薨去します。 誰もが固唾をのんで、時計を見つめながら待っていた瞬間でした。 ひとつの時代が終わり、新しい時代がやってきた―――! 人々は、遺骸のまだ温かい先王の部屋から雪崩を打って飛び出し、ドヤドヤと、控えの間に詰めかけます。 その小さな部屋には、王太子と王太子妃が控えています。 扉が開け放たれ、最初に入ってきたのは、女官長ノアイユ伯爵夫人。 ふたりの前に跪き、『国王崩御、国王ばんざい!』と挨拶します。 これで、新王ルイ16世と、新王妃マリー・アントワネットが誕生しました。 太鼓が連打され、何百人もの将校や廷臣たちも叫びます。 『国王崩御、国王ばんざい!』 これは、代替わりの慣

                                                                    王妃ばんざい!英雄アキレウスに讃えられた新王妃。~マリー・アントワネットの生涯34。グルック:オペラ『オーリードのイフィジェニー』第2幕前半 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~
                                                                  • 放蕩の限りを尽くした国王ルイ15世の最後。~マリー・アントワネットの生涯33。グルック:オペラ『オーリードのイフィジェニー』第1幕後半 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~

                                                                    フランソワ=ユベール・ドゥルエ『フランス国王ルイ15世』(1773年) オペラ初演8日後のできごと グルックの新作オペラ、『オーリードのイフィジェニー』が、王太子妃マリー・アントワネットの強い後ろ盾のもと、半ば強引に初演され、半ば強引に「大成功」とされ、音楽史上に「オペラ改革」の画期として刻まれた日が、1774年4月19日。 そして、その8日後の4月27日。 国王ルイ15世が、狩猟中に急に脱力感と激しい頭痛に襲われます。 ヴェルサイユに戻り、ベッドに入った国王の脈を、多くの侍医がかわるがわる診ます。 これといって病名は特定できませんでしたが、夜になって、王の顔に赤い斑点を見つけます。 当時、死の疫病として恐れられていた天然痘でした。 天然痘はかつてハプスブルク家も襲い、マリー・アントワネットがフランスに嫁ぐことになったのも、姉たちがこの伝染病で亡くなり、順番が回ってきたからでした。 公妾の

                                                                      放蕩の限りを尽くした国王ルイ15世の最後。~マリー・アントワネットの生涯33。グルック:オペラ『オーリードのイフィジェニー』第1幕後半 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~
                                                                    • 民衆が熱狂した、王太子妃のパリ入城。~マリー・アントワネットの生涯12。モーツァルト:フルート協奏曲 第1番 ト長調 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~

                                                                      マリー・アントワネットのパリ入城 パリになかなか入れなかった王太子妃 フランス王太子妃マリー・アントワネットは、結婚後、3年ものあいだ、首府パリに行くことができませんでした。 王の宮廷のあるヴェルサイユからパリまで、徒歩で6時間、馬車なら2時間の距離です。 世紀の結婚式のあと、すぐにでもパリでパレードを行い、群衆の歓声を浴び…と思いきや、それにはなんと3年の歳月を要したのです。 新王太子妃のパリ入城には、国王の許可と様々な儀礼的な手続きが必要でした。 それにしても、3年もかかったのは不思議でなりません。 彼女がパリの民衆たちの前に姿を現せば、その欧州一のやんごとなき血筋と、その優美な気品に群衆の喝采を浴びるのは確実。 ただでさえ宮廷儀礼の中で序列一の彼女が、民衆の支持まで得たら、誰も逆らえなくなります。 それは時間の問題なのですが、派閥争いをしていた宮廷人たちも、そこだけは一致して時間稼ぎ

                                                                        民衆が熱狂した、王太子妃のパリ入城。~マリー・アントワネットの生涯12。モーツァルト:フルート協奏曲 第1番 ト長調 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~
                                                                      • 異なる2つの視点から読むフランス革命 - ウェブ1丁目図書館

                                                                        フランス国王ルイ15世の孫にオーストリア女帝マリア・テレジアの末娘が嫁ぐのをストラスブールのパン屋で働く少女マルグリットが、妬ましく見つめるところから物語が始まります。 遠藤周作さんの「王妃 マリー・アントワネット 上巻」の出だしです。 オーストリアからフランスにやって来たのは、マリー・アントワネット。まだ14歳だった彼女は、両国が手を握り、イギリスやプロイセンの脅威を抑える重要な役割を担わされます。人々は彼女を祝福し、彼女もまた群衆に微笑みを返します。しかし、同じ年頃のマルグリットは、彼女に嫉妬し、「早く死んじゃえばいい」と思います。 高所からフランスを見下ろすマリー・アントワネット フランス皇太子に嫁いだマリー・アントワネットは、誰からもその美貌を賞嘆されます。 どこに行っても、ちやほやされる彼女は、気の弱そうな皇太子には多少の不満はあるものの、豪華に飾られたヴェルサイユ宮殿には魅力を

                                                                          異なる2つの視点から読むフランス革命 - ウェブ1丁目図書館
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