楽天グループが2月14日、2022年度通期および第4四半期決算説明会を開催した。2022年の最終的な損益は3728億円の赤字で、赤字額が過去最高ということが大きなニュースになっているが、ここではモバイル事業について、代表取締役会長兼社長の三木谷浩史がプレゼンテーションやその後の質疑応答で説明した内容をピックアップしてまとめた。 コスト削減を徹底して2023年に単月黒字化を目指す 第4のキャリアとして、2020年から本格的にサービスを開始した楽天モバイル。「携帯ネットワークを、よりインターネット的にマネジメントしていく」という「完全仮想化」をコンセプトとし、当初、7年かけるとしていた基地局建設を「未曽有のスピードで」3年で済ませた。財務的な負担も非常に大きかったと三木谷氏は振り返ったが、「今後の設備投資は大幅に軽くなる」との見通しだ。 2020年から2022年は「仮想化技術の世界的な信頼を得