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ワシントン会議 内閣の検索結果1 - 8 件 / 8件

  • nix in desertis:2023受験世界史悪問・難問・奇問集 その1(慶應大)

    今年も無事に公開に至ることができた。3巻が好評発売中なので,過去の年度,特に早慶・国公立以外を見たい方はぜひお買い求めください(初手宣伝)。 <収録の基準と分類> 基準は例年と同じである。 出題ミス:どこをどうあがいても言い訳できない問題。解答不能,もしくは複数正解が認められるもの。 悪問:厳格に言えば出題ミスとみなしうる,国語的にしか解答が出せない問題。 → 歴史的知識及び一般常識から「明確に」判断を下せず,作問者の心情を読み取らせるものは,世界史の問題ではない上に現代文の試験としても悪問である。 奇問:出題の意図が見えない,ないし意図は見えるが空回りしている問題。主に,歴史的知識及び一般常識から解答が導き出せないもの。 難問:一応歴史の問題ではあるが,受験世界史の範囲を大きく逸脱し,一般の受験生には根拠ある解答がまったく不可能な問題。本記事で言及する「受験世界史の範囲」は,「山川の『用

    • 書評 「進化政治学と国際政治理論」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

      進化政治学と国際政治理論 人間の心と戦争をめぐる新たな分析アプローチ 作者:伊藤 隆太発売日: 2020/02/22メディア: 単行本 本書は若手政治学者伊藤隆太による進化政治学の概説とそれを応用したいくつかのケースステディを収めた本になる.進化政治学というのは私の理解では政治学の基礎理論として進化心理学を用いたものということになる.概説部分では進化政治学の正当性を主張するために科学哲学的な議論が縦横無尽に繰り広げられており,政治学の本としてはかなり異質な作りになっている. 序章では全体の見取り図が示されている. ヒトの心についてブランクスレートイデオロギーに立つと,政治学は(後天的要素である)教育,社会的地位,経済力のみを扱うべきであり,アクターは信念を合理的に更新し(ネオリアリズム),社会的相互作用を通じてのみ文化・規範を学習する(社会的構築主義)と考えるべきことになる. しかし199

        書評 「進化政治学と国際政治理論」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
      • 戦前期にファシズムが台頭していった頃の新聞記事を読む~~その1

        戦後の歴史叙述では「ファシズム」について、共産主義や社会主義への台頭への反動といういうニュアンスで解説されていることが大半だが、わが国における「ファシズムの台頭」の経緯について、当時の新聞記事で確認してみたい。 「神戸大学新聞記事文庫」における新聞の見出しで、わが国のファッショ運動が新聞の見出しに出たのは昭和六年十二月二十八日の「神戸新聞」である。日本より先に全世界でファシズムの嵐が吹き荒れていたという。 昭和6年12月28日 神戸新聞 神戸大学経済経営研究所所蔵 新聞記事文庫 昭和六年(1931年)十二月に第二次若槻民政党内閣が崩壊し犬養政友会内閣が出現したが、この時に民政党は二百七十名の絶対多数に基礎を置きながら、少数党である政友会と挙国一致の連立内閣を作った経緯について、こう解説されている。文中の「安達氏」は第二次若槻内閣時の内務大臣・安達謙蔵で、民政党の内部から政友会との協力内閣を

          戦前期にファシズムが台頭していった頃の新聞記事を読む~~その1
        • 佐々木雄一『近代日本外交史』(中公新書) 8点 : 山下ゆの新書ランキング Blogスタイル第2期

          11月17 佐々木雄一『近代日本外交史』(中公新書) 8点 カテゴリ:歴史・宗教8点 ペリー来航から太平洋戦争が終わるまでの近代日本外交史の歩みをたどったもの。著者は以前に同じ中公新書から『陸奥宗光』を出していますが、それとはまたガラッとスタイルが違います。 「あとがき」にも書いてあるように、『陸奥宗光』はぎっしりと情報の詰まった本で、「その感じで「近代日本外交史」をやったら500ページあっても足りないのでは?」と現物を見る前は思っていましたが、本書は本文で215ページほどとコンパクトな形になっています。 そのため、個々の出来事についてはそれほど深く追求せず、外務省を中心とした日本の外交の流れがわかるような形でまとめられています。 ただ、それでも読んでいいくと著者のこだわりが感じられる部分も多く、複数の著者による教科書的なものとは違う一貫した視座もあります。 さらに巻末には詳細な文献案内も

          • 第二次世界大戦の前に戦争の形が変わった~~武藤貞一著『世界戦争はもう始まっている』を読む

            1936年までに、すでに臨戦態勢に入っていた列強諸国 前回に引き続き武藤貞一の著書を紹介したい。今回は『世界戦争はもう始まっている』(GHQ焚書)である。 第二次世界大戦は1939年の9月のドイツ軍のポーランド侵攻を発端とし、その後英イギリス、フランスがドイツに宣戦布告してまずヨーロッパが戦場と化し、交戦地域が全世界に拡大したのはわが国が宣戦布告した1941年(昭和十六年)以降になるのだが、この本はその四年以上前の昭和十二年(1937年)四月に出版されたものである。ちなみに盧溝橋事変が起きたのは同年の七月で、支那事変もまだ起こっていなかった時期にこの本が出版されている。 なぜ武藤は、まだ戦争が始まっていない段階で「世界戦争はもう始まっている」と考えたのであろうか。冒頭で著者は、兵器が第一次世界大戦の時期と比べて格段に進化し、殺傷力が桁違いとなった。また戦争が単純に国と国との争いでもなくなっ

              第二次世界大戦の前に戦争の形が変わった~~武藤貞一著『世界戦争はもう始まっている』を読む
            • 『青天を衝け』最終回 みぃんなが嬉しいのが1番なんだで - 山姥の戯言日記

              「青春はつづく」感想 吉沢亮さんに魅了されたドラマ 今回の主要キャスト 渋沢栄一 吉沢亮さん 渋沢兼子 大島優子さん 渋沢篤二 泉澤祐希さん 渋沢敦子 藤松祥子さん 渋沢敬三 笠松将さん 穂積歌子 小野莉奈さん 穂積陳重 田村健太郎さん 阪谷琴子 池田朱那さん 阪谷芳郎 内野謙太さん 八十田明太郎 ヒロウエノさん 佐々木勇之助 永村航希さん 大隈重信 大倉孝二さん 大隈綾子 朝倉あきさん 原敬 石丸謙二郎さん 徳川家康 北大路欣也さん 番組公式サイト:大河ドラマ「青天を衝け」|NHKオンライン 公式Instagram:https://www.instagram.com/nhk_seiten/ 公式Twitter:【公式】大河ドラマ「青天を衝け」 (@nhk_seiten) | Twitter 最終回なので、くどくどした解説は無しに進めたい。 徳川家康公は冒頭に登場。 出たり出なかったりだっ

                『青天を衝け』最終回 みぃんなが嬉しいのが1番なんだで - 山姥の戯言日記
              • ワシントン会議から学ぶこと。加藤友三郎の名言「国防は軍人の専有物に非ず」から - 広島歴史探索の後は、お好み焼き「そば肉玉」じゃね

                広島市中区の中央公園内に、第21代内閣総理大臣加藤友三郎像があります。 生家は大手町にあり、広島藩志加藤七郎兵衛の三男として生まれました。 台座には、 内閣総理大臣正二位大勲位 ワシントン軍縮会議首席全権 加藤友三郎 像 とあります。 平成20年に復元されています。 海軍の政治家でして、銅像はワシントン会議のときのフロックコート姿で復元されています。 戦前には、比治山公園内にありまして海軍大将の礼服だったそうです。 戦時中、戦時体制下において金属が供給され今は台座のみ残っています。 小学校の春の遠足で比治山行ってましてよく覚えています。 子供だったとはいえかなり大きい台座だったと記憶してます。でも、何のとか誰のとかは全く知らなかったです。 ワシントン会議とは第一次世界大戦(1914~1918)休戦後3年目にワシントンで開かれた会議で、 アメリカが列強の海軍の軍備縮小を提案し1921(大正1

                  ワシントン会議から学ぶこと。加藤友三郎の名言「国防は軍人の専有物に非ず」から - 広島歴史探索の後は、お好み焼き「そば肉玉」じゃね
                • 浮世博史『もう一つ上の日本史 『日本国紀』読書ノート・近代~現代篇』「はじめに」公開|幻戯書房編集部

                  2020年3月25日、幻戯書房は浮世博史著『もう一つ上の日本史 『日本国紀』読書ノート・近代~現代篇』を刊行いたします。 本書は2月既刊『古代~近世篇』に続く完結編です(『古代~近世篇』の「はじめに」と目次はこちら)。 近現代という時代は、前巻が扱う近世までと比べると、より「世界史と連動した日本史」「世界史の中の日本史」という観点が重要になってきます。と同時に、「歴史観」が「政治観」と重なりやすく、イデオロギーとも結びつきがちな分野といえるでしょう。デリケートな話題だと感じて、つい敬遠してしまう――そんな読者をターゲットに、商売上手な方も活躍しているジャンルです。 今回の『もう一つ上の日本史』全二冊は、日本の歴史教育に対する一般的な不満として、「教科書の記述は変わるから信用できない」という声に『古代~近世篇』で、「教科書は戦後(左翼orリベラル)史観に支配されている」という声に『近代~現代

                    浮世博史『もう一つ上の日本史 『日本国紀』読書ノート・近代~現代篇』「はじめに」公開|幻戯書房編集部
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