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人間史の検索結果1 - 9 件 / 9件

  • ブローデル『地中海』その他:前半は地中海世界の広がりを美しく描き出す名著だが、結論不満、また現代的妥当性は? - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    Executive Summary ブローデル『地中海』は、特に前半は地中海を取り巻く環境、物質世界とそれをベースにした人間たちの活動を壮大かつ優美に描き出し、とても美しく豊か。でもそれがこれまでの歴史的な見方にどう影響するのか、後半で採りあげる事件や人物にどう影響し、歴史評価がどう左右されるのかがほとんど描かれず、不満。『文明の文法』で行った1970年代の現代社会の分析を見ても、彼の見方が特に鋭い視点を与えてくれたわけではないのは明らか。 おそらく1940年代には、こうした歴史把握それ自体が新鮮で革新的だったのだろうけれど、いまはそれが常識になって目新しさがなくなっている。同時に、関連書はすでに知見が古くて内容の妥当性もないそうだが、この大著はどうなんだ? 『地中海』は、全五巻のうち1-2巻だけ読んで描写の美しさを味わえばよいのでは? 本文 うーん。 〈普及版〉 地中海 I 〔環境の役割

      ブローデル『地中海』その他:前半は地中海世界の広がりを美しく描き出す名著だが、結論不満、また現代的妥当性は? - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    • 核を手に冬帝気取る裸の王 ~ロシアのウクライナ侵攻;3月5日~3月11日の朝刊見出しまとめ~ - 森の奥へ

      2月の終わりからロシアのウクライナ侵略のことを俳句にしています。 といっても、俳句といっていいかどうかというレベルの句ですが😅 その出来不出来は別として、戦争を俳句に詠む是非について考えています。 報道で接する戦争はあくまでも実体験ではありません。 テレビから報じられる情報だけで勝手に想像をふくらませて俳句らしきものを作り上げて、それで一体何になるんだろうと思っています。 目の前には、穏やかな長閑な平和な日本の春があります。 戦争と春と、どちらが本物で、どちらが嘘物なのか、、、そんなことを考え始めると、すぐそこまでやってきたはずの春を素直に喜べない気分に襲われもしているのです。 80年以上前。太平洋戦争直前の頃の話です。 戦争を主題にした戦争俳句というものがあったそうです。 そのなかでも「内地にあって遥かに前線を想い描いた戦争俳句」(『現代俳句辞典』角川書店)のことを戦争想望俳句といった

        核を手に冬帝気取る裸の王 ~ロシアのウクライナ侵攻;3月5日~3月11日の朝刊見出しまとめ~ - 森の奥へ
      • 狐はね… - kyokoippoppoの日記

        私がお邪魔するブログにて、 『始まりの木』についてを話題にする方がおられたので、私も…と手に取り読んでいるところです。 始まりの木 (小学館文庫) 作者:夏川草介小学館Amazon民俗学を真摯に研究する、頑固で偏屈な民族学者「古屋」と、門下の院生「千佳」のフィールドワークを物語った作品です。 現代にかろうじて残されている「民俗学的な聖地」を尋ねる二人。 そこで織りなされる人との交流、さらには人ならざるものとの交流が描かれています。 古くから自然の中や、またその営みの中に神聖なものを見出してきた日本の人たち。 地域のなかで守られてきた風習や、生活の智慧を大切に伝えてもきたのです。 しかしそれらは、産業の発達、経済優先の生き方、成長のために走り続ける日々の中で急速に輪郭を失い、朧げにかすみ、姿を消しつつあるのです。 それらに価値を見いだし研究したとて、就職には全く貢献しない。 それを知りつつ、

          狐はね… - kyokoippoppoの日記
        • 「何をやるか」ではなく「何をやらないか」を先に決め、最優先事項3つに絞って集中しよう - Dr.ちゅり男のインデックス投資

          おはようございます。 もっと時間があればやりたいことはいくらでもあるが、時間が足りないからやりたいことになかなか手がつけられないという人は多いと思います。 「何をやるか」ではなく「何をやらないか」から先に考える習慣をつけないと、本当に重要な事に時間を回すことができません。 また、「何をやらないか」を決めて時間を捻出したとしても、せっかく浮いた時間をまた無駄なことに使ってしまっては意味がありません。 自分にとって本当に重要なこと3つに絞って、まずはそれに集中することが重要だと思います。 「何をやらないか」を先に決め、最優先事項3つに絞って集中しよう 「何をやらないか」を先に決め、最優先事項3つに絞って集中しよう 1. 「何をやらないか」を先に考える 2. 本当に重要な事を3つだけ書き出してみる 3. 重要なこと3つを実現するためには投資を惜しまない 4. たった3つでも100%実践するのは大

            「何をやるか」ではなく「何をやらないか」を先に決め、最優先事項3つに絞って集中しよう - Dr.ちゅり男のインデックス投資 
          • あの人は、今 - 江戸っ子でぃ

            皆さん、お早うございます。 五島地方、今日は、晴れ空でスタートです。 あの人が、テレビで必死になって「その怖さ」を訴えていたのは、ちょうど2年前の今頃からのこと。 まったく、その怖さについて知識がなかったワシも、少しは理解し、警戒するようになりました。 まったく、今回の新型コロナに対する知識、警戒心を与えて下さったのは、「あの人」でした。 ところが、最近では、全く見かけない。 どうしているんだろうと思っていたら、9日付の長崎新聞にこんな記事が載っていました。 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 岡田 晴恵(おかだ はるえ、1963年 - )は、日本の感染症学コメンテーター。白鷗大学教育学部教授。ワタナベエンターテインメント所属。 専門は感染症学、公衆衛生学、児童文学。大学の担当科目は生物学(一般教養)、病と癒しの人間史(教養特講)、学校感染症の対処法(専門特講)

              あの人は、今 - 江戸っ子でぃ
            • 国立科学博物館のコラボイベント「Dr.STONE(ドクターストーン)とめぐる科学の世界」が開催|2022年 6月21日(火)~9月4日(日) - いろはめぐり

              国立科学博物館のコラボイベント「Dr.STONE(ドクターストーン)とめぐる科学の世界」が開催|2022年 6月21日(火)~9月4日(日) 週間少年ジャンプで連載中の大人気作品「Dr.STONE(ドクターストーン)」。 “全人類が石化してしまう”という大胆なはじまりからすでに面白いですよね! 子供でも大人でも好きな方が多いと思います! そんなDr.STONEファンの方に朗報です! 2022年6月21日(火)から9月4日(日)までの間、コラボイベント「Dr.STONEとめぐる科学の世界」が国立科学博物館で開催されます! 主人公の石神千空(いしがみせんくう)といえば“科学”なので、自然史・科学技術史の総合博物館である国立科学博物館との相性はベストマッチング! ということで本記事では「Dr.STONEとめぐる科学の世界」の詳しい内容について紹介していきたいと思います! ミニ企画展やキャラクター

                国立科学博物館のコラボイベント「Dr.STONE(ドクターストーン)とめぐる科学の世界」が開催|2022年 6月21日(火)~9月4日(日) - いろはめぐり
              • 【書評】書物百珍:『サピエンス全史-「文明の構造と人類の幸福』上・下

                ユヴァル・ノア・ハラリ著、柴田裕之訳 (河出書房新社、2016.9.30) 定価:上巻2090円、下巻2090円 コロナ感染が拡大するなか、今野聰氏はかかりつけの医師から本を勧められる。大著「サピエンス全史」だ。かつて読んだことはあるが、改めて精読することで、今日のコロナ禍との関連でさまざまな想いが浮かんだという。それがこの書物百珍だ。 はじめに 菅政府からコロナ禍感染対策で、第3回目の緊急事態宣言が出される雲行きになってきた。世界のデータは感染者1億4211万4445人、死者303万0322人(4月20日現在、米ジョンズ・ホプキンズ大集計から)。うち死者は米国56万7694人が筆頭。続いてインド18万0530人以下......。なるほどグローバルである。でも、この端数付データはどこまでが真実か。 日本データは4月20日、感染者54万2222人、うち死者9723人。他に空港検疫など2612

                  【書評】書物百珍:『サピエンス全史-「文明の構造と人類の幸福』上・下
                • 岡田晴恵 - Wikipedia

                  岡田 晴恵(おかだ はるえ、1963年 - )は、日本の感染症学コメンテーター。白鷗大学教育学部教授。ワタナベエンターテインメント所属。 専門は感染症学、公衆衛生学[2]、児童文学[1]。大学の担当科目は生物学(一般教養)、病と癒しの人間史(教養特講)、学校感染症の対処法(専門特講)。 来歴[編集] 埼玉県出身[3]。千葉工業大学工学部応用化学科卒業、共立薬科大学大学院薬学研究科博士前期課程(生化学研究室・酵素研究)修了(薬学修士)[4][5]、順天堂大学大学院医学研究科博士課程(免疫学研究室)単位満了退学。 1996年から厚生労働省国立感染症研究所ウイルス第一部の実験補助員として勤務。 1998年、博士(医学)学位取得(順天堂大学「HIV-1 Nef蛋白による非感染細胞のアポトーシスの解析」1997年)[1]。 1999年、厚生労働省国立感染症研究所ウイルス第三部の研究員(〜2009年)

                  • 読書メモ:『道徳の自然誌』 - 道徳的動物日記

                    道徳の自然誌 作者:トマセロ,マイケル 勁草書房 Amazon トマセロの本は7年ほど前に『コミュニケーションの起源を探る』を読んで以来だ*1。『道徳の自然誌』は進化論に基づく道徳心理学の本であるが、たとえばジョナサン・ハイトの『社会はなぜ右と左にわかれるのか』やクリストファー・ボームの『モラルの起源』のような同じジャンルの本と比べると、かなり地味で「堅い」本となっている。そのために読み物としての面白さは少ないが、読者に対するサービス精神が過剰なあまり論旨や立証が粗雑になったりないがしろにされがちなハイトの本と比べると、かなりしっかりしたものだ。……とはいえ、トマセロの本であっても最終的には文化進化論とグループ選択が持ち出されるので、本職の進化心理学者から見たら怪しさや隙が感じられるかもしれない*2。 トマセロの議論自体は、一本の筋道が通っていて、わかりやすい。 まず、人間以前の類人猿であ

                      読書メモ:『道徳の自然誌』 - 道徳的動物日記
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