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会田誠 天才でごめんなさいの検索結果1 - 10 件 / 10件

  • 会田誠の作品について(5/1トークより抜書き) - ohnosakiko’s blog

    去る5月1日、大阪で行われた合宿勉強会「集まるのが大事vol.2」(テーマ=反抗)の二日目に登壇し、以下のような内容で90分ほどのトークをした。 「反抗 vs 反抗 」の外へ―性的表現と性差別批判の弁証法― 【概要】 美術に現れる女性の裸体表現は、かつては神話の文脈と宗教の縛りの間にあったが、次第にその制約を離れ、個としての性表現へと変化・多様化してきた。一方フェミニズム批評による美術史の読み直しにより、作品中の男性視点や性規範が指摘されるようにもなった。近年は強い反発と撤去要請が起こるような事案も散見される。 議論を呼んだ主な女性ヌード表現及び批判の文脈を辿り、「反抗 vs 反抗」の隘路から「外」に出る視点について考える。 【内容】 ① 「女を見る」をめぐる男/女の非対称性 ② 西洋美術における女性ヌードの位相 ③ 近代日本の西洋美術、性道徳の受容 ④ 「性差別」という批判の始まり ⑤

      会田誠の作品について(5/1トークより抜書き) - ohnosakiko’s blog
    • REALKYOTO – CULTURAL SEARCH ENGINE » 芸術/表現の場は今、いかに可能か浅田彰×津田大介

      2019年9月6日、京都のアートスペース「浄土複合」で、批評家の浅田彰・京都造形芸術大学大学院学術研究センター所長によるレクチャーが開催された。芸術祭内の企画展「表現の不自由展・その後」の展示中止と文化庁による補助金不交付決定で揺れる「あいちトリエンナーレ2019」問題がテーマだったが、会場に、トリエンナーレの津田大介芸術監督が予告なく登場。会期半ば、まだ「表現の不自由展・その後」の再開への道筋が見えない時点で、期せずして対談となった当夜の模様を再現する。 構成:編集部 写真:池田剛介 編集協力:真部優子 水上瑞咲 浅田 今回、この浄土複合スクールという小さなスペースで「あいちトリエンナーレ2019」の問題について話すことになったのですが、トリエンナーレの芸術監督として問題の渦中にいる津田大介さんがそれを聞きつけて来てくれました――急に決まったので事前に告知はしませんでしたが。アート・ワー

      • 会田誠『犬』を性暴力作品に見せる"社会のコード"から私たちの眼は自由になれるのか|性と芸術|山川冬樹

        2012年の森美術館個展での撤去抗議はじめ、これまでさまざまに波紋を呼んできた、会田誠さん23歳のときの作品『犬』。その制作意図を作者本人が詳らかにした『性と芸術』が7月21日発売になりました。なぜ『犬』はこれほどまでに反発を生むのでしょうか? 美術作品を「みる」という行為に内在する複雑さ。現代美術家でホーメイ歌手の山川冬樹さんが解き明かします。 「みる」ことの複雑さをめぐって 本書『性と芸術』は二部構成になっている。まず第一部「『犬』全解説」で会田は、自身の作品『犬』とその背景、すなわち制作の経緯や動機、意図、コンセプト、その他作品にまつわる諸々の込み入った話を、個人史を軸にしながら詳細に語る。会田はこの自らの文章を、ソクラテスに死刑判決が下された裁判での法廷弁論、いわゆる「ソクラテスの弁明」になぞらえるが、確かにそれはどこか陳述書に似ている。時折彼らしいユーモアが交えられつつ、出来事は

          会田誠『犬』を性暴力作品に見せる"社会のコード"から私たちの眼は自由になれるのか|性と芸術|山川冬樹
        • 南條史生が振り返る、森美術館館長としての13年と日本のアートシーン。「それでも現代美術しかない」

          南條史生が振り返る、森美術館館長としての13年と日本のアートシーン。「それでも現代美術しかない」2019年12月末で森美術館館長を退任した南條史生。2006年よりこの美術館を率いてきた南條が、13年間の森美術館と日本美術界を振り返る。 聞き手=編集部 ポートレート撮影=稲葉真 南條史生 日本でも屈指の集客力を誇る、東京・六本木の森美術館。この美術館で2002年から副館長、06年から館長を務めた南條史生が、19年末を以て退任した。「医学と芸術展」(2009)、「メタボリズムの未来都市展」(2011)、「宇宙と芸術展」(2016)、「未来と芸術展」(2019)といった多数の展覧会を手がけてきた南條は、この17年間をどう振り返るのか? * 「現代美術は面白い」という空気はつくれた──南條さんは2002年に森美術館の副館長に就任し、06年から館長を務められました。この美術館に在籍されていた長い時間

            南條史生が振り返る、森美術館館長としての13年と日本のアートシーン。「それでも現代美術しかない」
          • 放射能最高!被災地の若者に叫ばせるChim↑Pom(チンポム)って何者だ?

            Chim↑Pomとエリイ、会田誠について チンポムのメンバー Wikipediaによれば、Chim↑Pom(チン↑ポム)は2005年8月、東京で結成された自称アーティスト集団。 現代美術家の会田誠が2001年から2004年にかけて美学校で担当していた現代美術演習の講座「バラバラアートクラス」の出身であるリーダーの卯城竜太 (うしろりゅうた)他、エリイ、林靖高、水野俊紀、岡田将孝、稲岡求による6人組。 2005年秋、サンフランシスコで開かれた会田誠個展会場で映像作品「ERIGERO」を展示しデビューした。 2012年の雑誌BRUTUSに載ったインタビュー記事によれば、チンポムは会田誠を通じて知り合った6人の男女で、現在の会田との関係は師弟というより歳の離れた友人。 会田の家に入り浸っていた卯城が、同氏の周辺で圧倒的な異質さを放っていたエリイを見てグループを組むことを決め、同じように入り浸って

              放射能最高!被災地の若者に叫ばせるChim↑Pom(チンポム)って何者だ?
            • 「現代のアート」について、少しは知っておきたい人のための7冊の本 - いつか電池がきれるまで

              「アート」に関して、僕は「好きだ、あるいは好きだと自分では思っているけれど、わかっているという自信はない」のです。 とくに「現代アート」については、「これが本当に『アート』なのか?」と言いたくなることもある一方で、こういうのをわかったふりしないと、「アートがわからない人間」とみなされるのだろうな、と不安になるのです。 いや、そんなの「わからないものはわからない」というのが、誠実な態度なのかもしれませんが…… 今回は、僕がこれまで読んできた「現代アート」に関する本のなかで、印象に残ったものを7冊紹介したいと思います。 ただし、僕自身はアートの専門家ではなく、近場で興味がある展覧会が開催されていれば足を運ぶ程度の人間ですので、「こいつわかってないなあ」というところも多々あるでしょうが、御笑納いただければ幸いです。 (1)芸術闘争論 fujipon.hatenadiary.com 芸術闘争論 (

                「現代のアート」について、少しは知っておきたい人のための7冊の本 - いつか電池がきれるまで
              • Censoyclopedia:センサイクロペディア

                Censoyclopedia:センサイクロペディア 『Ceonsoyclopedlia』は、Censor(検閲)にまつわるEncyclopedlia(百科事典)です。旧称『表現規制用語集』。民主主義社会の根幹をなす最重要の「人権」である表現の自由――その規制・弾圧・バッシングにまつわる事例や用語について、あらゆる知識を保存伝達するためのサイトです。 トップページページ一覧メンバー編集 トップページ 最終更新: hitoshinka 2022年01月19日(水) 23:49:40履歴 Tweet 『Censoyclopedia:センサイクロペディア』は現在、noteへの移管作業中です。移転先はこちらになります。 目次 あ行 【会田誠展:天才でごめんなさい】 【アウディの広告】 【あえてその名を語る愛】 【茜さや】 【あからさまに性的なタマネギ】 【アクセス権】 【アクセル・ワールド】 【アザ

                  Censoyclopedia:センサイクロペディア
                • 森美術館の館長が交代、片岡真実が新館長就任へ。「求められる森美術館像を新たに模索」

                  森美術館の館長が交代、片岡真実が新館長就任へ。「求められる森美術館像を新たに模索」東京・六本木の森美術館は、現館長・南條史生が2019年12月末で退任し、現副館長・片岡真実が20年1月1日に新館長として就任することを発表した。 東京・六本木の森美術館は、同館長・南條史生が2019年12月末日に退任し、現副館長兼チーフ・キュレーターの片岡真実が20年1月1日付で新館長に就任することを発表した。 南條は、初代館長のデヴィッド・エリオットの後任として2006年11月に就任。以来、13年にわたって同館を率いてきた。退任後は、特別顧問に就任し、同館に関わっていくという。 新館長となる片岡は1965年愛知県生まれ。ニッセイ基礎研究所都市開発部、東京オペラシティ アートギャラリーのチーフキュレーターを経て、03年より森美術館で勤務。09年にチーフ・キュレーターとなり、18年10月より副館長を兼任。主な展

                    森美術館の館長が交代、片岡真実が新館長就任へ。「求められる森美術館像を新たに模索」
                  • タイのショッピングセンターで「編集」される雑多で装飾過剰な日本イメージの観察

                    深読みを求める商業施設 ターミナル21ほど深読みできそうなショッピングセンターはない。 たとえば、珍スポットが”珍”である所以は何だろうか?私が思うに、それらは基礎や王道、伝統、歴史的文脈から外れており、カフェなども含む商業施設であれば利益ないしマーケティングを度外視したケースがほとんどだ。ややもすれば独りよがりな自己表現に終始しており、そのズレを「面白がる」ないし「発見する」人との関係が生まれて、やっとはじめて”珍”と評される気がする。 何がウケているのか、なぜウケているのかが作り手にも分かっていない。ありていに言えば、かなり他者に依存しており、作品として底が浅い。 上の写真は確かに”珍”だが、この深読みができそうな施設こと、ターミナル21をただの珍スポットにとどめておくのは勿体無い。ここには貫徹した作り手の意思があり、見る側、つまり客をパッシブにさせる力がある。 ターミナルから飛行機ま

                      タイのショッピングセンターで「編集」される雑多で装飾過剰な日本イメージの観察
                    • 【会田 誠】現代美術史上最大の問題作が生まれたとき、何があったのか?─アートというお買い物

                      描かれなければならない絵というものがあった。レオナルドはモナリザを。マネは昼食のときの女性を裸で。ウォーホルは時代のアイコンをシルクスクリーンで大量生産。同様に会田誠は『犬』を描かねばならなかった。その理由を詳細に明かした著書『性と芸術』を携え、会田誠本人に会いに行った。連載「アートというお買い物」とは…… 物議を呼んだとき、芸術はまた一歩、先に進むのである 現代美術家、会田誠の最新著書『性と芸術』の帯には、書名と著者名よりも大きな文字で、こう書かれている。 「日本の現代美術史上、最大の問題作(スキャンダル)『犬』は、なぜ描かれたのか?」 どれくらい「問題作」かというと、その作品を展示した美術館に抗議と作品撤去の要請の圧力があったほどである。 2012〜13年、森美術館で開催された「会田誠展:天才でごめんなさい」。18歳未満の入室を禁止する部屋に展示された『犬』シリーズをはじめいくつかの作

                        【会田 誠】現代美術史上最大の問題作が生まれたとき、何があったのか?─アートというお買い物
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