少数民族政党ながら政権与党になったことのある世界の政党 日本では外国人の選挙権・被選挙権が認められていないため、国や自治体の政治において国内の少数民族の利益を代表する政治団体というものが存在しません。 一方で、様々な事情で国内に多くの少数民族を抱える国々では、政治的な権謀術数のたまものか、少数民族政党が与党に加わり政権を担うことも少なくありません。各国の事例を調べてみたいと思います。 1. スウェーデン人民党 (フィンランド) フィンランドのスウェーデン人政党 スウェーデン人民党(SPP)は、1906年に創設された老舗の政党で、主にフィンランドの少数派であるスウェーデン語話者をその支持母体としています。 SPPは「政治スタンスが非常に柔軟なこと」に特徴があります。基本的には少数派の意見を代弁し、社会平等と権利を訴え、再生可能エネルギーを推進するリベラルなスタンスですが、農業補助の削減反対や