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池内紀 ヒトラーの時代 誤りの検索結果1 - 4 件 / 4件

  • SNSの時代に本を書くということ・・・新書「ヒトラーの時代」に思う|yoshiko Yamanouchi

    中央公論新社から新書『物語オーストリアの歴史』を上梓してからほぼ一ヶ月半が経過した。私にとって四冊目の単著であるが、今回の本は、オーストリアの歴史を、各州の地方史の視野に降り立ちながら、通史としてもある程度フォローできるようにという大変高いハードルを課されたという意味で、これまでのように、自分の専門領域のストライクゾーンの範囲内で構想し、執筆するパターンとは全く違った作業だった。そして、ウィーン文化史を専門とする私にとって、地方史の細部を掘り起こすのは、気が遠くなるような根気を要しもした。これらの事情で、気がつけば14年もの年月をこの仕事につぎ込むことになってしまった。 このように飛び抜けて苦労が多い仕事だったわけだが、終わってみて、これまでの単著ほどの達成感は感じることができずにいる。さらに出版後1週間ほどで、むしろどうしようもない恐れと悲しみの感情に取り憑かれた。原因は、インターネット

      SNSの時代に本を書くということ・・・新書「ヒトラーの時代」に思う|yoshiko Yamanouchi
    • 相次ぐ誤記や捏造なぜ……揺らぐ書籍の信頼 出版点数増、編集現場にしわ寄せ - 日本経済新聞

      出版業界で書籍の信頼性を揺るがしかねない事態が相次いでいる。歴史的事実や用語の誤りをはじめ、注の不備、史料の捏造(ねつぞう)が問題になっている。背景にはきめ細かい編集ができなくなっている厳しい出版状況がある。8月下旬、中央公論新社のウェブサイトに新書の正誤表が掲載された。対象はドイツ文学者の池内紀氏が執筆した「ヒトラーの時代」。独裁者が民衆の心をつかむ過程を描いた270ページほどの歴史エッセー

        相次ぐ誤記や捏造なぜ……揺らぐ書籍の信頼 出版点数増、編集現場にしわ寄せ - 日本経済新聞
      • 舛添要一の怒り「池内紀『ヒトラーの時代』に罵声を浴びせる研究者たちへ言いたいこと」 | 文春オンライン

        なぜ池内紀氏『ヒトラーの時代』が出版されたのか 先日、私は『ヒトラーの正体』(小学館新書)を上梓した。その2週間前、池内紀氏が中公新書から、『ヒトラーの時代』を出版している。同じタイミングでヒトラーに関する書籍が出版されたということに興味を持って、購入した。 池内氏の著書を読んでまず感じたのは、執筆した氏の立ち位置が私と同じだということである。氏はヒトラーやナチズムの専門研究者ではない。ドイツ文学が専門だ。ちなみに私は政界入りする前は、ヨーロッパ政治外交史を学んでいたが、専門を聞かれれば、フランス外交史と答えていた。 それだけにドイツについての知識は、私よりも遥かに抜きん出ている。そして、自分の専門を基礎にして、当時のドイツ人がなぜヒトラーを政権に押し上げたのかを考えている。行間からは、氏の現代社会に対する危機感が読み取れた。専門外分野での執筆は勇気がいることだが、この危機感がその原動力に

          舛添要一の怒り「池内紀『ヒトラーの時代』に罵声を浴びせる研究者たちへ言いたいこと」 | 文春オンライン
        • 求められる査読付き新書レーベル

          文学者/エッセイストの池内紀氏の『ヒトラーの時代』の記述に多くの誤りがあると歴史研究者から指摘されており*1、特にある章は正誤表での訂正が困難なレベルであるそうだ。歴史を題材にした文学者の随筆だと捉えればよい気もするのだが*2、良質の歴史書が並ぶ中公新書が出してしまったので失望が大きい。中央公論新社が既刊への批判をどう処理するかが注目されるが、もう少し制度的に製作過程を改善すべきかも知れない。 査読システムを入れるべきでは無いであろうか。今回の件は、解釈に飛躍があると言う問題ではなく、固有名詞が一般的な表記とずれている、ドイツ近現代史に詳しい人であればすぐ気づく事実誤認があると言うことで、校閲が頑張れば問題は起きなかったと言う話もあるが、一般的には社会科学や人文科学でも学問的蓄積が進んでおり、出版社の人間がキャッチアップするのは困難になりつつある。また、校閲も何冊も同時に担当しており、十分

            求められる査読付き新書レーベル
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