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系統誤差とはの検索結果1 - 14 件 / 14件

  • 「反物質」に働く重力は「反重力」ではないと確認 直接測定の実験は世界初

    普通の物質に対して一部の性質が反転している「反物質」の性質は、理論的な関心が高い一方で測定は難しく、実験的に証明されていない性質がいくつかあります。その1つが反物質に働く重力の向きです。大多数の物理学者は普通の物質と同じく、反物質にも同じ方向に重力が働くと考えていますが、重力とは反対方向の「反重力」が働いてる可能性を否定する実験的な証拠は、これまで存在しませんでした。 反物質の1つである「反水素」の研究を行う「ALPHA」実験の国際研究チームは、反物質に働く重力の向きと強さを実験装置「ALPHA-g」で測定した結果、反水素に働く重力の向きと強さは普通の物質と一致し、反物質に反重力が働いている可能性は事実上除外できることが明らかになったとする研究成果を発表しました。この結果は、現代物理学の枠組みでは「反重力は存在しない」と言い換えることもできます。 【▲ 図1: 今回のALPHA-gによる実

      「反物質」に働く重力は「反重力」ではないと確認 直接測定の実験は世界初
    • 「外形監視」という訳語の間違い - Webパフォーマンスについて

      要約 Synthetic Monitoringに「外形監視」という訳語を当てている方がいるのですが、Syntheticの意味は「外形」ではありません。 Syntheticは「合成」という意味です。 ですから、日本語訳を付けるのであれば、「合成監視」です。 また、External Monitoringの訳語として、「外形監視」という訳語を当てて書いている人も見かけます。 正しくは、 Synthetic Monitoring ... 合成監視 External Monitoring ... 外部監視 です。 何故、Synthetic Monitoringは、「合成監視」なのでしょうか? その歴史と背景を解説します。 Synthetic Monitoringとは何か? Synthetic Monitoringとは、計測システムから、対象システムに対して能動的にアクセスして、性能や可用性に関するデ

        「外形監視」という訳語の間違い - Webパフォーマンスについて
      • PISAの結果まとめ PISA2000~PISA2022 - 若者論を研究するブログ

        前提 結果 読解力の低下 ゆとり教育との関連 PISA調査の設計 ※PISA2015・2018の読解力低下について取り急ぎメモ ※PISA2022の成績向上について取り急ぎメモ 前提 ①PISAでは各年度の調査ごとに重点的に調査される主要分野(main domain) が切り替わっている。経年比較が可能となるのはその分野が主要分野となった後のことである。ただし、一部の領域では主要分野となる前も比較が可能である。 ②PISAの得点スケールは平均500・標準偏差100である。それぞれ基準となるのは読解力では2000年調査、数学的リテラシーでは2003年調査、科学的リテラシーでは2006年調査の得点スケールである。 ③PISAでは平均得点の検定にLink Errorの値を必要とする。Link Errorの算出方法については何度か修正が加えられているが、ここでは適宜最新のTechnical Rep

        • 信頼区間と不確かさ(“α = 7.297 352 569 3(11)×10⁻³”とは一体何を意味するのか) - Qiita

          このとき、測定値の標本平均は$$\bar{T}=\frac{1}{N}\sum_iT_i=2.00\,\text{s}$$、標本不偏分散は$$s^2=\frac{1}{N-1}\sum_i(T_i-\bar{T})^2=1\times10^{-3}\,\text{s}^2$$、標準不確かさ6をタイプA評価すると、$$\frac{s}{\sqrt{N}}=1\times10^{-2}\,\text{s}$$である(ただし以下$N=10$)。学生がこの実験レポートを書くとき、こう記述することになるだろう。 $$T=2.00(1)\,\text{s}$$ 数理モデルの世界 このとき、次のような数理モデルを考える。 仮定0 :$x_1,\dots,x_N$は平均$\mu$の独立同分布に従う確率変数の実現値である。 仮定1 :$x_1,\dots,x_N$が従う分布は正規分布である。 仮定2 :$N

            信頼区間と不確かさ(“α = 7.297 352 569 3(11)×10⁻³”とは一体何を意味するのか) - Qiita
          • 「選良政治」は実現するか?/「熟議」がダメな理由(読書メモ:『アゲインスト・デモクラシー』②) - 道徳的動物日記

            アゲインスト・デモクラシー 下巻 作者:ジェイソン・ブレナン,井上彰,小林卓人,辻悠佑,福島弦,福原正人,福家佑亮 勁草書房 Amazon 一昨日の記事が長くなったので、残りは駆け足で紹介。 ●エピストクラシー(選良政治論)は「理想理論」か「悲理想理論」か? 「訳者解説」でも指摘されている通り、本書で主に展開されるのは悲理想理論である。 ブレナンの考えは次のようなものである。もし人々が十全に知識を得ており、合理的であり、かつ道徳的に理にかなっているような理想的社会があるとしたら、その社会においてはデモクラシーが完璧に機能し、いかなるエピストクラシーよりも良い帰結を安定的に生じさせるのかもしれない。しかし、現実の人々の多くは、十全に知識を得ても、合理的でも、道徳的に理にかなってもいない。したがって、現実のデモクラシーは完璧には機能していないだろう。エピストクラシーは、このデモクラシーよりはも

              「選良政治」は実現するか?/「熟議」がダメな理由(読書メモ:『アゲインスト・デモクラシー』②) - 道徳的動物日記
            • K値を政策として用いることの問題点|ぬこ

              はじめに この文章は“Novel indicator of change in COVID-19 spread status”のプレプリント[1]を読み、その内容について理解したこととその論文の問題点について日本語で記録しておくために作成しました。 なぜ書き残しておく必要があるかと言えば、私にとって身近である神奈川県がK値を政策判断の基準として用いるなど、既に社会実装されているにも関わらずその根拠が極めて弱いと考えており、それを元に感染症対応されることに危機感を抱いているからです。 簡単に言えば、これまで用いられてきた指標に対して優れている部分が何もなく、政策判断とするための基準もどこにもないことが問題だと考えています。 科学論文としての批評ではありますがあくまで個人的な感想であると理解して読んでいただくことをお願いします。 1. K値とは K値は大阪大学核物理研究センター中野教授らによっ

                K値を政策として用いることの問題点|ぬこ
              • Press Releases - 東京大学 大学院理学系研究科・理学部

                茂木 信宏(地球惑星科学専攻 助教) 大畑 祥(名古屋大学宇宙地球環境研究所 助教) 吉田 淳(国立極地研究所 日本学術振興会特別研究員) 足立 光司(気象庁気象研究所 主任研究官) 発表のポイント 主要な気候強制因子の一つである黒色炭素の光学的物性値の現実的な範囲を解明しました。 微粒子の散乱波の位相・振幅の測定に基づく新しい観測手法によりこれを実現しました。 本成果により、リモートセンシングや気候モデリングで用いられる黒色炭素の複素屈折率の仮定値がより確かなものに更新され、気候の分析・予測の精度向上につながることが期待されます。 西部北太平洋上の大気から採取された粒子(エアロゾル)の電子顕微鏡写真の例 発表概要 東京大学大学院理学系研究科の茂木信宏助教らの研究グループは、太陽放射の吸収を通じた気候強制因子である黒色炭素(注1)について、大気放射計算に必要な光学的物性を初めて定量的に評価

                  Press Releases - 東京大学 大学院理学系研究科・理学部
                • 観測史上2番目に高エネルギーな宇宙線を観測 「アマテラス粒子」と命名

                  宇宙には高エネルギーな粒子である「宇宙線」が飛び交っていますが、その中でも非常に極端なエネルギーを持つものは「超高エネルギー宇宙線(UHECR; Ultra-High-Energy Cosmic Ray)」と呼ばれています。超高エネルギー宇宙線がどこで発生しているのかは明らかになっていません。 超高エネルギー宇宙線の観測を行う「テレスコープアレイ実験」の国際研究チームは、2垓4400京電子ボルト(244エクサ電子ボルト、39ジュール)(※1) という桁違いに高エネルギーな宇宙線の観測に成功したと発表しました。この宇宙線は、観測史上2番目に高エネルギーな宇宙線であることなどを理由として「アマテラス粒子(Amaterasu particle)」と名付けられました。陽子であると仮定した場合、アマテラス粒子の速度は光の速さの99.99999999999999999999926%に相当します。 ※1

                    観測史上2番目に高エネルギーな宇宙線を観測 「アマテラス粒子」と命名
                  • オミクロンのピークアウトはいつか:山火事理論で予測

                    医療red coronavirus bacteria lit by ray of light with chart shows decline. 3d illustration (モンテカルロシミュレーションで検証 連載48) 山火事理論を用いた、過去のオミクロン株予測の検証と、今後の日本を含む世界15カ国のオミクロン株の予測を行います。 1.山火事理論による予測の意味するもの 昨年の11月から導入した山火事理論は、感染拡大の上昇フェーズの陽性者データから初期条件を決定すると、その後のピークアウトの時期、大きさ、ピークの幅が全て決定される、つまりピークアウトのメカニズムを内蔵している理論です。 それまで行ってきた本連載の現象論的取扱いは、既存データを再現するようにパラメータを変化させ、経験則を含めてその延長として予測するものでした(AIによる予測もこの類に入ると思います)。このようなピーク

                      オミクロンのピークアウトはいつか:山火事理論で予測
                    • SCW - 天気予報 / 観測情報

                      SUPERCWEATHER.COMは気象庁や米国海洋大気局等の気象予測モデルをスーパーコンピュータで計算した予測を提供します。 気象予測モデルには、低解像度で長期間の予測をするモデルや高解像度で短期間予測するモデル、波浪を計算するモデル等あり、SUPERCWEATHERでは様々なモデルの予測を提供します。 地図上に5kmまたは20kmメッシュの詳細な気象予報を表示します。 5kmメッシュ詳細予報では1時間毎の予測を39時間先まで、20kmメッシュ広域予報では11日(264時間)先まで予測。 詳細予報の更新:1日8回(2:30,5:30,8:30,11:30,14:30,17:30,20:30,23:30) 広域予報の更新:1日1回(4:00) 沿岸波浪予報(波高・波向・周期)の詳細予報は3時間毎72時間先まで、更新は1日4回(2:15,8:15,14:15,20:15) 広域予報は11日(

                        SCW - 天気予報 / 観測情報
                      • 表現ガイドラインは本当に「いいもの」かしら?|手嶋海嶺

                        大阪府 府民文化部が2021年3月に作成していた「男女共同参画社会の実現をめざす表現ガイドライン」がTwitterで話題になっているわね。 特に大きいところだと、日本漫画家協会の常務理事であり、「表現の自由を守る会」の最高顧問を務める赤松健さんが次のようにツイートしているわね。 令和3年の大阪府「表現ガイドライン」。大阪府が発信するポスターなど全ての情報が対象。https://t.co/xmDIdCLLtw 女性キャラを描くときは「人格を持った多様な姿で描くように」など。いや無理だから! 事実上の萌えキャラNG宣言で、相当問題のある指示。表現の自由を守る会として調査します。 pic.twitter.com/MEQezDMNiG — 赤松 健 (@KenAkamatsu) September 28, 2021 当該ツイートは、赤松さんと関係が深い参議院議員・山田太郎さんにもリツイートされてい

                          表現ガイドラインは本当に「いいもの」かしら?|手嶋海嶺
                        • バリオンとニュートリノも考慮した過去最大の宇宙論シミュレーション

                          ダークマターの重力だけでなく、バリオンやニュートリノの流体計算も含めた過去最大の宇宙論的構造形成シミュレーションが行われた。 【2023年10月31日 ライデン大学】 現在の宇宙論では、宇宙の大規模構造が生まれた歴史は「Λ-CDMモデル」というモデルで説明されていて、宇宙の性質は現在の膨張率(ハッブル定数)や物質・ダークマター・ダークエネルギーの比率など、6個ほどのパラメーター(宇宙論パラメーター)で表されている。 この宇宙論パラメーターは観測で精密に求められているが、その観測値には未解決の問題がある。ハッブル定数など一部の宇宙論パラメーターで、宇宙マイクロ波背景放射(CMB)の観測から導いた値と、銀河の距離測定から導いた値、あるいは銀河団が遠くの銀河の形を歪める「弱い重力レンズ効果」の観測から導いた値とがなぜか一致しないという謎だ。これは宇宙論パラメーターをめぐる「テンション(tensi

                            バリオンとニュートリノも考慮した過去最大の宇宙論シミュレーション
                          • 赤色超巨星の表面温度を正確かつ手軽に測定する新手法

                            超新星爆発前の大質量星の姿である赤色超巨星は、表面温度を正確に測定するのが難しいとされてきたが、鉄原子が吸収する赤外線スペクトルを調べるだけという手軽ながら高精度の新しい手法が開発された。 【2021年3月4日 東京大学大学院理学系研究科・理学部】 質量が太陽の9倍以上ある恒星は進化の最終段階で赤色超巨星となり、その後に超新星爆発を起こして一生を華々しく終える。超新星爆発では宇宙空間にエネルギーやガスがばらまかれ、これは恒星の周辺だけでなく銀河全体の進化を考える上でも非常に重要なプロセスだ。 赤色超巨星が元々どのような恒星で、どのタイミングで超新星爆発を起こすかを理解する上で鍵を握るのは表面温度だが、温度を正確に計測するのは難しい。大気中の原子や分子はそれぞれに対応した波長の光を吸収するが、大気の構造が複雑になると吸収パターンが変化してしまう。従来は赤色超巨星の光を観測したうえで、星の構造

                              赤色超巨星の表面温度を正確かつ手軽に測定する新手法
                            • ストップウォッチを用いた50 m 走タイム手動計測における系統誤差・偶然誤差の定量

                              The purpose of this study was to quantify the systematic and random errors by manual measurement with a use of stopwatch in 50 m sprint test. Eight sprinters implemented 16 trials of 50 m sprint tests over days, respectively (a total of 128 times of tests were conducted). Eight examiners measured sprint times with their stopwatches every set, and in total 1014 of results could be successfully obta

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