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一寸法師の検索結果1 - 21 件 / 21件

  • [3]江戸時代に読まれた一寸法師 ~一寸法師、お椀の舟で都へ~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    御伽草子. 第19冊 (一寸法師) - 国立国会図書館デジタルコレクション ※この記事では、国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 【原文】 夫婦、思ひける様《やう》ハ、 「あの一寸法師めを、何方《いづかた》へも遣《や》らバやと思ひける」 と申せバ、やがて一寸法師、此由《このよし》承《うけたまは》り、 「親にも斯様《かやう》に思ハるゝも、口惜しき次第かな。 何方へも行《ゆ》かバや」 と思ひ、 「刀無くてハ如何《いかゞ》」 と思ひ、針を一ッ姥に乞い給へバ、取り出し給《た》びにける。 即《すなハ》ち麦藁《むぎハら》にて柄《つか》鞘《さや》を拵《こしら》へ、 「都《ミヤこ》へ上らばや」 と思ひしが、 「自然、舟無くてハ如何あるべき」 とて、又姥に、 「御器《ごき》と箸《はし》を給べ」 と申し受け、名残惜しく止むれども、立ち出《い》でにけり。 住吉の浦より、御器を舟とし

      [3]江戸時代に読まれた一寸法師 ~一寸法師、お椀の舟で都へ~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    • [9]江戸時代に読まれた一寸法師 ~一寸法師の鬼退治?~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

      御伽草子. 第19冊 (一寸法師) - 国立国会図書館デジタルコレクション ※この記事では、国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 【原文】 何処《いづく》とも無く、鬼二人 来《きた》りて、一人は打ち出の小槌《こづち》を持ち、今一人が申す様《やう》ハ、 「呑《の》ミて、あの女房《ねうばう》は取り候ハん」 と申す。 口より呑ミ候へバ、目の中《うち》より出にけり。 鬼申す様ハ、 「是《これ》は曲者《くせもの》かな。 口を塞《ふさ》げば、目より出る」 一寸法師ハ鬼ゝに呑まれてハ、目より出でゝ、飛び歩《あり》きけれバ、鬼も怖《お》じ慄《おのゝ》きて、 「是ハ只者《たゞもの》ならず。 只、地獄に乱こそ出來《いでき》たれ。 只逃げよ」 と言ふまゝに、 【現代語訳】 どこからともなく、鬼が二人やって来ました。 一人は打ち出の小槌《こづち》を持っており、もう一人が、 「この小さ

        [9]江戸時代に読まれた一寸法師 ~一寸法師の鬼退治?~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
      • 一寸法師で一人忘年会 - 「だるころ」(だぁ~るまさんがこぉ~ろんだ♪)

        ◆一寸法師で一人忘年会◆ ◆今年も最後まで◆ ◆手を抜かず出来ました◆ 今回も訪問して下さりありがとうございます。 今回は「あ〜一人でゆっくり焼き肉食べたい」ってなっちゃいました。そんなこと滅多にないのですけどね。一人で今年の疲れを落とそうと思ったんです。まぁ…一人職場なので、僕の忘年会って感じですね。 ●一寸法師 やっぱり一人で焼き肉の時はここだなぁ〜。 ゆっくり飲んでゆっくり食べよう。 うん、うん、それがいい! 今年もたくさんの患者さんが来てくれた。 奥さんが来て、旦那さんが来て…娘さんが来てぇ〜みたいなパターンが多かったなぁ〜。 でも、治療の予約じゃなくて、携帯やスマートウォッチを教えてぇ〜なんて方々も数名居たなぁ〜(苦笑)その予約は全て無料だった。 当たり前だけど…。 お肉の時はビールも飲みたいし、ワインも飲みたいです。 一寸法師の隣はモリタ屋がありまーす。 ●炭火焼き ボーボー真

          一寸法師で一人忘年会 - 「だるころ」(だぁ~るまさんがこぉ~ろんだ♪)
        • [2]江戸時代に読まれた一寸法師 ~一寸法師の身長3センチ?~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

          [1]江戸時代に読まれた一寸法師 ~一寸法師誕生~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~ 大阪出身の一寸法師・・・せっかくですので今後の現代語訳の話し言葉は先生のエセ大阪弁でお願いしたいですわ!まあ、名古屋弁でもいいですけども (゚∀゚) 2022/10/02 12:44 b.hatena.ne.jp というわけで、リクエストにお応えして、大阪とは何の縁もゆかりも無い私ですが、想像力を駆使して(笑)エセ大阪弁で現代語訳のセリフを書くことにします(笑) ちゃんとした訳をお望みの方は、たぶんどなたかがやっておられると思うので、検索すれば見つかるはずです(笑) ふと、とある本に執筆した際、編集方針でセリフが私の意図せぬ所で、全て関西弁に書き換えられて、非常に憤慨したことを思い出しました(笑) 気楽に江戸奇談! RE:STORY 井原西鶴 笠間書院 Amazon 御伽草

            [2]江戸時代に読まれた一寸法師 ~一寸法師の身長3センチ?~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
          • [1]江戸時代に読まれた一寸法師 ~一寸法師誕生~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

            「定番の昔話が江戸時代にはどう書かれていたか?」シリーズヾ(๑╹◡╹)ノ" 今回は、「一寸法師」です。 ここで取り上げるのは、江戸時代にセットで刊行された、いわゆる「渋川版御伽草子」の一編で、おそらく、今普及している「一寸法師」の元になった作品だと思われます。 ちなみに、以前取り上げた「浦島太郎」も渋川版のものです。 kihiminhamame.hatenablog.com 渋川版の「一寸法師」は御伽草子では、あまりにもベタな作品で、すでにやりつくされている感がありますが、まあ、リクエストも多かったことですし、こういうのも、たまにはいいかなと(笑) なるべく北見花芽らしい現代語訳と解説になるよう頑張ります(笑) 御伽草子. 第19冊 (一寸法師) - 国立国会図書館デジタルコレクション ※この記事では、国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 【原文】 中頃の事な

              [1]江戸時代に読まれた一寸法師 ~一寸法師誕生~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
            • [10]江戸時代に読まれた一寸法師 ~一寸法師、打出小槌ゲットだぜ!~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

              御伽草子. 第19冊 (一寸法師) - 国立国会図書館デジタルコレクション ※この記事では、国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 【原文】 打ち出の小槌《こづち》、杖、笞《しもつ》、何に至る迄、打ち捨《す》て、極楽浄土の戌亥《いぬゐ》の、如何《いか》にも暗き所へ、漸《やうや》う逃げにけり。 さて、一寸法師《いつすんぼうし》ハ、是《これ》を見て、まづ、打ち出の小槌を濫妨《らんばう》し、 「我/\が背《せい》を大きになれ」 とぞ、どうと打ち候へば、 【現代語訳】 鬼は、打ち出の小槌、杖、ムチなど、何から何まで、ほったらかしにして、このまま地獄に居ると危ないので、極楽浄土のある戌亥《いぬい》[北西]の方角の、なんとか鬼でも居られそうな暗い場所へ、やっとのことで逃げて行きました。 さて、一寸法師は、鬼が置いて行った物を見て、まず、打ち出の小槌を奪い取り、 「ワイの背を

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              • [6]江戸時代に読まれた一寸法師 ~一寸法師、姫君に惚れる~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                御伽草子. 第19冊 (一寸法師) - 国立国会図書館デジタルコレクション ※この記事では、国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 【原文】 斯《か》くて、年月《としつき》送る程に、一寸法師十六になり、背《せい》は元のまゝなり。 然《さ》る程《ほど》に、宰相殿に十三にならせ給ふ姫君、御座《おハ》します。 御形《おんかたち》優れ候へば、一寸法師、姫君を見奉りしより、思ひとなり、 「如何《いか》にもして、案を巡らし、我が女房にせばや」 と思ひ、或《あ》る時、貢物《みつもの》[三つ物?]ゝ打ち撒き取り、茶袋《ちやぶくろ》に入れ、姫君の臥して御座しけるに、謀《はかりごと》を巡らし、姫君の御口に塗り、さて、茶袋ばかり持ちて、泣き居たり。 宰相御覧じて御尋ね有りけれバ、 「姫君の、私《わらハ》が此の程、取り集めて置き候ふ打ち撒きを、取らせ給ひ、御参り候」 と申せバ、宰相殿《

                  [6]江戸時代に読まれた一寸法師 ~一寸法師、姫君に惚れる~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
                • [まとめ]江戸時代に読まれた一寸法師 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                  一寸法師のまとめリンクですヾ(๑╹◡╹)ノ" 次回からは久々に妖怪絵本でも読もうと思っているのですが、その後は何を取り上げるか決まっていないので、全てにお応えすることはできませんが、リクエストがありましたら、ブコメにでもお願いしますヾ(๑╹◡╹)ノ" kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame

                    [まとめ]江戸時代に読まれた一寸法師 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
                  • [11]江戸時代に読まれた一寸法師 ~一寸法師、打出小槌を振りまくる~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                    御伽草子. 第19冊 (一寸法師) - 国立国会図書館デジタルコレクション ※この記事では、国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 【原文】 程無《ほどな》く背《せい》大きになり、さて、此の程疲れに臨《のぞ》みたる事なれば、先づ/\飯《めし》を打ち出だし、如何にも旨さうなる飯、何処《いづく》とも無く出でにけり。 不思議なる仕合ハせとなりにけり。 其の後《ゝち》、金《こがね》銀《しろがね》打ち出だし、姫君共に都へ上り、五条辺りに宿を取り、十日 計《バか》り有りけるが、 【現代語訳】 すぐに、一寸法師の背は高くなりました。 「ほいじゃ、色々あってすっかり疲れてしもうたから、メシを出しなはれ」 と小槌を振ると、どこからともなく、いかにも美味しそうな食事が出てきました。 こうして一寸法師は、不思議な巡り合わせで幸運を手に入れたのでした。 それから、小槌を振って金銀を出し

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                    • [12]江戸時代に読まれた一寸法師 ~一寸法師、宮中へ~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                      御伽草子. 第19冊 (一寸法師) - 国立国会図書館デジタルコレクション ※この記事では、国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 【原文】 此の事、隠れ無けれバ、内裏《だいり》に聞こし召されて、急ぎ一寸法師をぞ召されけり。 即《すなハ》ち参内《さんだい》仕《つかまつ》り、大王《だいわう》御覧じて、 「誠に美《いつく》しき童《わらハ》にて侍《はんべ》る。 如何様《いかさま》是は卑《いや》しからず」 先祖を尋ね給ふ。 「祖父《おうぢ》ハ、堀河《ほりかわ》の中納言《ちうなごん》と申す人の子《こ》なり。 人の讒言《ざんげん》により、流され人と成《な》り給ふ。 田舎にて儲《まう》けし子《こ》なり。 姥《うば》は、伏見《ふしミ》の少将《せうしやう》と申す人の子なり。 幼き時より、父母《ちゝはは》に遅れ給ひ」 斯様《かやう》に心も卑しからざれバ、殿上《てんじやう》へ召され、

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                      • [8]江戸時代に読まれた一寸法師 ~一寸法師、奇妙な島へ~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                        御伽草子. 第19冊 (一寸法師) - 国立国会図書館デジタルコレクション ※この記事では、国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 【原文】 御心の内、推し計らひてこそ候へ。 あら労《いた》はしや、一寸法師ハ、姫君を先に立てゝぞ出《い》でにけり。 宰相殿《さいしやうどの》ハ、 「哀れ、此の事を止《とゞ》め給ひかし」 と思《おぼ》しけれども、継母《まゝはゝ》の事なれば、さして止め給はず。 女房《にうバう》達も付き添ひ給ハず。 姫君は浅ましき事に思《おぼ》し召して、 「斯《か》くて、何方《いづかた》へも行くべきならねど、難波《なひは》の浦へ行《ゆ》かばや」 とて、鳥羽の津より、舟に乗り給ふ。 折節、風荒くして、興《きやう》がる島へぞ着きにける。 舟より上がり見れバ、人住むとも見えざりけり。 斯様《かやう》に風悪《かぜわろ》く吹きて、彼の島へぞ吹き上げる。 「とやせん

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                        • [7]江戸時代に読まれた一寸法師 ~一寸法師、姫君を嵌める~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                          御伽草子. 第19冊 (一寸法師) - 国立国会図書館デジタルコレクション ※この記事では、国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 【原文】 「誠は偽りならず。 斯《か》ゝる者を都に置きて何《なに》かせん。 如何《いか》にも失ふべし」 とて、一寸法師に仰《おほ》せ付けらるゝ。 一寸法師申しけるハ、 「私《わらハ》が物を取らせ給ひて候ふ程《ほど》に、『兎《と》に角にも計らへ候へ』とありける」 とて、心の内に嬉しく思ふ事、限り無し。 姫君ハ只夢の心地して、呆れ果ゝてぞ御座《おハ》しける。 一寸法師、 「疾《と》く/\」 と勧め申せば、闇へ遠く行く風情にて、都を出て、足に任せて歩み給ふ。 【現代語訳】 「しっかり証拠があるから、言い逃れはできませんなあ。 こんな者を都に置いておけません。 どこへでもやっておしまいなはれ」 と、宰相殿は一寸法師に申し付けました。 一寸法

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                          • [5]江戸時代に読まれた一寸法師 ~一寸法師、三条の宰相に気に入られる~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                            御伽草子. 第19冊 (一寸法師) - 国立国会図書館デジタルコレクション ※この記事では、国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 【原文】 宰相殿《さいしやうどの》、 「不思議の事かな。 人は見えずして、面白き声にて呼ばハる。 出てみバや」 と思し召し、其処《そこ》なる足駄《あしだ》履かんと召されければ、足駄の下より、 「人な踏ませ給ひ」 と申す。 不思議に思ひて見れば、一興《いつきやう》なる者にて有りけり。 宰相殿《さいしやうどの》御覧じて、 「実《げ》に面白き者なり」 とて、御笑ひなされけり。 【現代語訳】 宰相殿は、 「不思議なことやのう。 人の姿は見えはらんのに、面白い声で叫んではる。 表に出てみますか」 とお思いになり、そこにあった足駄をお履きになろうとした所、足駄の下から、 「そこのお方、すんまへんけど、踏まへんように気いつけてくれまへんか」 と言

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                            • [13完]江戸時代に読まれた一寸法師 ~めでたし、めでたし~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                              御伽草子. 第19冊 (一寸法師) - 国立国会図書館デジタルコレクション ※この記事では、国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 【原文】 然《さ》る程《ほど》に、少将殿、中納言になり給ふ。 心形《こゝろかたち》、始めより、万《よろづ》人に優れ給へば、御一門の覚えいミじく思《おぼ》しける。 宰相殿《さいしやうどの》聞こし召し、喜び給ひける。 其の後《ゝち》。若君三人、出來《いでき》けり。 目出度く栄へ給ひけり。 住吉の御誓ひに末繁盛《すゑはんじやう》に栄へ給ふ。 世の目出度き例《ためし》、是に過ぎざる事はよも有らじ、とぞ、申し侍《はんべ》りける。 【現代語訳】 そのうち、堀河の少将殿[一寸法師]は、中納言におなりになりました。 心も容姿も、全て生まれつき人より優れていらっしゃるので、ご一族での評判も良く思われてらっしゃいます。 三条の宰相殿もこのことをお聞きに

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                              • [4]江戸時代に読まれた一寸法師 ~一寸法師、都に到着~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                                御伽草子. 第19冊 (一寸法師) - 国立国会図書館デジタルコレクション ※この記事では、国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 【原文】 斯《か》くて鳥羽の津にも着きしかバ、其処許《そこもと》に乗り捨て、都《みやこ》に上り、此処《ここ》や彼処《かしこ》と見る程に、四条五条の有様《ありさま》、心も言葉にも及バれず。 さて、三条の宰相殿《さいしやうどの》と申す人の許《もと》に立ち寄りて、 「物申さん」 と言ひけれバ、宰相殿ハ聞こし召し、 「面白き声」 と聞ゝ、縁の端《はな》へ立ち出て、御覧すれ共、人も無し。 一寸法師、 「斯くて人にも踏み殺されん」 とて、有りつる足駄《あしだ》の下にて、 「物申さん」 と申せバ、 【現代語訳】 こうして一寸法師は鳥羽の津に着いたので、そこらへんにお椀の舟を乗り捨てて、都に上りました。 あちらこちらを見てみると、四条や五条の華やか

                                  [4]江戸時代に読まれた一寸法師 ~一寸法師、都に到着~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
                                • 岩槻 一寸法師:人形の東玉

                                  入手場所:人形の東玉 埼玉県岩槻市本町3-2-32 TEL:048-756-1111 バナーをポチッとお願いします 郷土玩具を集め始めたばかりの頃、「人形の町」といわれている「岩槻」に行ってみた。 「いわつき」という地名は「岩付」から「岩月」へと変わり、 現在の「岩槻」は江戸時代中期、城の土塁や町の随所にケヤキ(槻)が植えられていたことからこの字があてられたといわれている。 岩槻には数多くの人形店がある中、有名な「人形の東玉」に入ってみた。 そこにあったのが一寸法師のお人形。 幅8.5cm程の黒い台の上に高さ1cmほどの一寸法師、姫、鬼、打ち出の小槌が乗っている。 昔ばなしに登場する一寸法師。 実際の大きさはこれぐらいなのかな? 小さな一寸法師はお椀の舟に乗って都へ渡り、宰相に仕えて鬼を倒し、打ち出の小槌で大きくなって姫をもらう。 という“あらすじ”のはずだ。 お椀の舟に乗っていたというこ

                                    岩槻 一寸法師:人形の東玉
                                  • *ダナン旅行記#10 ダナンからホイアンへ【Coconut Boat Tour】まるで一寸法師バンブーバスケットボート* - Xin Chao HANOI

                                    2日目の午後。 夕方からホイアンへ移動しようかと話していた矢先、ザーザー降りの雨が降ってきました。 傘をさしても靴が濡ちゃうくらいの大雨で一旦ホテルに避難。 それでもコロコロ変わる天気に雨が止むことを願いながら、ホイアンまで行ってみることに。 ホイアンは滞在先のダナンから南へ車で約40分。 まず到着したのはココナッツボート乗り場。 さっきまで大雨だったのに、40分移動しただけで雨が止んでました。 【Rừngdừabảymẫu - Coconut Boat Tour】 CẩmThanh,HộiAn,QuảngNam560000 ここでは、竹でできたバンブーバスケットボートに乗って1時間の観光ができるツアーがあります。 わー♡これがバンブーバスケットボート。 写真でしか見たことなかった風景にテンションが上がります^^ 事前に調べていた情報によると船は先頭さんを含めて4人乗り。1時間で1人¥50

                                      *ダナン旅行記#10 ダナンからホイアンへ【Coconut Boat Tour】まるで一寸法師バンブーバスケットボート* - Xin Chao HANOI
                                    • 何を示唆している夢のなか?一寸法師ならぬ豚汁王子??【弁当男子(買う方の)】 - うめじろうのええじゃないか!

                                      こんばんわー 皆さんは夢、見ます?(寝ていて見る夢) たぶん日々、何らかの夢をみているんだとは思うのですが・・ほぼ覚えてる夢ってないですよね・・。 先日、久しぶりに起きても尚覚えている夢がありまして よく解らない経緯で実家に帰省しているんですけど・・・ 両親がよお帰って来た、的に笑顔で迎えてくれているんですが、ウチの父母じゃないんですよね・・^^; 全然知らないおっちゃんとおばちゃんが、どうやら両親という設定になってるっぽい・・笑 リアルでは親父は自分がハタチくらいの時に他界しているからいないんですけど 夢では両親健在、しかもまったく知らない人たち^^;笑 私も私で、その全然見知らぬ二人をなんら疑うこと無く両親だと思っているんです。 で、次の場面で、 その「母ちゃん」がまるで一寸法師がお椀の淵に腰掛けているが如く 巨大な器で「豚汁」作ってるんですよ・・・^^; めっちゃでっかい菜箸かき混ぜ

                                        何を示唆している夢のなか?一寸法師ならぬ豚汁王子??【弁当男子(買う方の)】 - うめじろうのええじゃないか!
                                      • 奈良井 鬼乗り一寸法師:藤屋土産物店

                                        入手場所:藤屋土産物店 長野県塩尻市大字奈良井420-1 TEL:0264-34-3609 高さ8.5cmほどの土人形。 この赤鬼は一寸法師に倒された直後なのだろうか? 頭の上には誇らしげな一寸法師が乗り、申し訳け無さそうに正座している赤鬼の顔がユーモラス。 表だけが綺麗に彩色されていて裏が白いのは伏見人形のようだ。 白い部分には中山道奈良井と彫られている。 ひらがなの「ふ」は、藤屋さんの「ふ」なのかな? 【一寸法師のあらすじ】 身長が一寸(約3cm)しかない“一寸法師”は、武士になるため御椀の船に箸の櫂、針を刀の代わりに持って京へと旅立った。 京で立派な屋敷を見つけ、働かせてもらう事になった。 ある日、その家の娘を鬼がさらいに来た。 一寸法師が娘を守ろうとすると、鬼は一寸法師を飲み込んだ。 一寸法師は鬼の腹の中を針で刺すと「鬼は痛いから止めてくれ!」と降参。 一寸法師を吐き出すと、持って

                                          奈良井 鬼乗り一寸法師:藤屋土産物店
                                        • お魚系居酒屋で日本の海の幸に舌鼓(一寸法師 ハノイ) - ハノイ駄日記

                                          ベトナム中部ダナンの有名店「一寸法師(ISSUN Boushi)」が、2020年の7月末にハノイにオープンした。 個人的には、ハノイで日本の鮮魚を扱う「さかな屋hanoi」がお魚系居酒屋をオープンした、と言った方がしっくりくる。 すでにリピしてるけど、少し前に行った時の様子を書いてみる。 一寸法師(26 Linh Lang)@東屋リンラン店へ 牡蠣に生ワカメに握り盛りで、海の幸祭り いくらぶっかけは(小)でもボリューム満天 おわりに 一寸法師(26 Linh Lang)@東屋リンラン店へ 一寸法師がオープンしたのは、日系ビジネスホテルの東屋(Azumaya)のリンラン店の地下1階。 日曜定休。夜は事前に電話予約(日本語)で。 098 310 1611 一寸法師 ハノイ 階段を降りて、いざ入店! 中は大衆居酒屋な雰囲気。半個室もある。 テーブルには名前入りの予約札。 メニューは、日替わりとレ

                                            お魚系居酒屋で日本の海の幸に舌鼓(一寸法師 ハノイ) - ハノイ駄日記
                                          • 一寸法師発祥の地 住吉大社 種貸社(たねかししゃ) - 日刊  おっさんの人生これから大逆転だぜえ!(日本史+史跡+旅情報)

                                            大きなお椀。。。これに乗ったら気分は一寸法師。。。 そう、みんなが知っている童話・一寸法師、古くから親しまれている童話・一寸法師。 「その一寸法師の発祥の地が大阪にある!!」ということでその場に行ってきました! 今回訪れた場所は、大阪市住吉区にある住吉大社の種貸社(たねかししゃ)。 この神社が童話・一寸法師発祥の地ということです。 一寸法師発祥の地??!!いったい何?? (御伽草子に書かれている一寸法師) 一寸法師の話しは、小さい頃に聞いたことがあると思います 「一寸法師」の話しは、室町時代後期から江戸時代初期に作られた物語をまとめた挿絵入りの短編集の「御伽草子」には、「浦島太郎」などの童話とともに収められています。 その御伽草子によると、摂津の国の難波(なにわ)に住んでいたおじいさんとおばあさんが子どもを授かるために祈願したのが、ここ住吉大社。このように住吉大明神にお祈りして出来た子供が

                                              一寸法師発祥の地 住吉大社 種貸社(たねかししゃ) - 日刊  おっさんの人生これから大逆転だぜえ!(日本史+史跡+旅情報)
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