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恩田陸の検索結果1 - 15 件 / 15件

  • ひと目でわかる!イラストブックレビュー『ドミノin上海』恩田 陸 (著) |

    『ドミノin上海』恩田 陸 (著)角川文庫あらすじ上海の中でも多くの観光客が集まる中国式庭園、豫園の東にある骨董品店に「『蝙蝠』が上海に入った」と連絡が来る。 窃盗されたこのお宝を手に入れるべく、店主の衛春は店を出る。 しかし、その品は予定されたものと異なった方法で、何故か人気のホテル、青龍飯店の厨房へ…。 ホテルのお客やスタッフ、そこへ動物園からの脱走をはかる猛獣までもが入り乱れ、お宝はこちらからあちらへと移動していく。 龍のごとく勢いに乗り成長していく都市、上海を舞台に28のピースがつながっていく。 予想外のトラブル続きでお宝は何処へ…お宝を人質に取り、持ち主から身代金を要求する組織の一員である衛春は、お宝入手の連絡を受け、約束の場所へ。 しかし、運び役の者が予定していたニワトリではなくイグアナの口の中にそのお宝を入れてしまったことを知ります。 青龍飯店に到着したイグアナは料理長によっ

    • ひと目でわかる!イラストブックレビュー『スキマワラシ』恩田 陸 (著) |

      『スキマワラシ』恩田 陸 (著)集英社文庫あらすじ古い建物があれば出向き、品物を引き取り販売する古道具屋を営む太郎と散多の兄弟。 弟の散多は物に触れると、そこに宿るイメージを見るという能力を持つ。 そんな彼はある一枚の古いタイルからこれまでにない強烈なイメージを受け、そこに幼い頃亡くした両親の姿を見る。 タイルと両親の関わり、そして廃ビルに現れる謎の少女という二つの出来事が交わるとき、新たな扉が開く。 タイルに宿った両親の思いとは幼い頃両親を事故で亡くした散多は、八つ上の兄、太郎とともに暮らしています。 以前は東京で働いていましたが、その仕事を辞めて、兄の古道具屋を手伝っています。 散多が物に触れるとそこにある「思い」が見えるという能力を持っており、それはいつ感じるのかも予測がつかず、感じ方も強かったり弱かったりと様々です。 ある日、仕事の帰りに太郎と立ち寄った喫茶店でコーヒーテーブルに敷

      • 夢を持ってしまった以上は、 追いかけたい――恩田 陸×米澤穂信 新作刊行記念対談(後編) | カドブン

        構成・文=吉田大助 写真=中岡隆造、干川 修 デビュー20周年となる今年、本格ミステリーと“本格”時代歴史小説を融合させ、集大成にして新境地となる最新長編『黒牢城』を発表した米澤穂信。来年デビュー30周年を迎える恩田陸は、本格ミステリーのど真ん中を行く〈理瀬シリーズ〉の実に17年ぶり(!)となる新作長編『薔薇のなかの蛇』を、この春上梓した。互いをリスペクトし合い、作家としてさらなる高みを求め続ける二人が、ミステリーに対する、そして小説に対する愛と夢とを語り合う、楽しすぎる後編! 人体をなぜわざわざ切断するのかは、 ミステリーでは永遠のテーマですよね。(恩田) ――お二人の新作に共通するモチーフの一つは、本格ミステリーらしさ全開と言える「人体切断」の謎。ただ、謎の作り方は全く違いますね。 恩田:私の場合は、ミステリーファンにとって有名なブラック・ダリア事件(※1947年にアメリカで発生した未

          夢を持ってしまった以上は、 追いかけたい――恩田 陸×米澤穂信 新作刊行記念対談(後編) | カドブン
        • ひと目でわかる!イラストブックレビュー『薔薇のなかの蛇』恩田陸 (著) |

          『薔薇のなかの蛇』恩田陸 (著) 講談社文庫あらすじ父親の招集により、ブラックローズハウスへとやってきたアーサーと弟のデイヴ。 親戚や妹の友人たちまでも招待されたパーティーで、父は一族に伝わる「聖杯」を披露するらしい。 近隣で起こった四肢切断遺体遺棄事件の噂が囁かれる中、屋敷の敷地内で第二の切断遺体が発見される。 英国留学中のリセはパーティーに集まった人々やレミントン家一族らと交流しながら事件の謎に挑む。 屋敷で次々と起こる事件妹・アリスが考古学の学会で知り合ったというリセは黒髪で落ち着いた物腰の神秘的な女性。 弟のデイヴはすぐにリセに興味を抱いたようですが、兄のアーサーはどんな素性なのかとうかがっています。 パーティーでは「聖杯」のお披露目がメインのようですが、彼らはあまり乗り気ではない様子。 年の離れたいとこ、キースの部屋で飲んでいたアーサー、デイヴ、アリス、アレン叔父とキースは、丘の

          • 恩田陸 著『spring』より。読むと、バレエやコンテンポラリーを観に行きたくなる。 - 田舎教師ときどき都会教師

            唐突に、歌舞伎の語源が「かぶく(傾く)」だというのを思い出す。 何百年もの伝統と確固たる「型」というものがある。それは文字通り、その世界に「疑いの余地なく正しいもの」として屹立している。 そのまっすぐでゆるぎないものを「傾ける」のだ。 それは、いわゆる「正統派」とそうでないもののすべてに共通する作為のような気がする。バレエだってそうだ。重力に逆らい、まっすぐに立っているものを、コンテンポラリーはオフバランスにする。傾ける。もっといえば、崩す。潰す。平たくする。 (恩田陸『spring』筑摩書房、2024) こんばんは。縁あって、コンテンポラリーの分野でけっこうな知名度を誇るダンサーさんが授業に来てくれることになりました。ゲストダンサーとして、スウェーデン王立バレエ団でも踊っていたことがあるというスペシャルな人です。 で、渡りに船。 打合せの前に、バレエとコンテンポラリーについて勉強しておこ

              恩田陸 著『spring』より。読むと、バレエやコンテンポラリーを観に行きたくなる。 - 田舎教師ときどき都会教師
            • 夢を持ってしまった以上は、 追いかけたい――恩田 陸×米澤穂信 新作刊行記念対談(前編) | カドブン

              構成・文=吉田大助 写真=中岡隆造、干川 修 デビュー20周年となる今年、本格ミステリーと“本格”歴史時代小説を融合させ、集大成にして新境地となる最新長編『黒牢城』を発表した米澤穂信。来年デビュー30周年を迎える恩田陸は、本格ミステリーのど真ん中を行く〈理瀬シリーズ〉の実に17年ぶり(!)となる新作長編『薔薇のなかの蛇』を、この春上梓した。互いをリスペクトし合い、作家としてさらなる高みを求め続ける二人が、ミステリーに対する、そして小説に対する愛と夢とを語り合う、まずは前編! 安楽椅子探偵がなぜそこにい続けなければいけないのか、 という理由が明確にあるんですよ。(恩田) ――お二人が対談をするのは、初対面となった対談(「小説 野性時代」2008年7月号初出、『米澤穂信と古典部』収録)以来、2回目です。初対談の時のことは、覚えてらっしゃいますか? 恩田:もちろんです。昔からファンだったので、ハ

                夢を持ってしまった以上は、 追いかけたい――恩田 陸×米澤穂信 新作刊行記念対談(前編) | カドブン
              • 恩田陸原作の映画【おすすめランキング】 |お気楽映画のすすめ

                どうも、こんにちは。ズバ男です! 今回は『恩田陸原作の映画 おすすめランキング』ということで、小説家・恩田陸さんの小説を映画化したもの”全ての中から” 気軽に楽しめるよう ランキング形式で紹介していきます。 ノスタルジアの魔術師と呼ばれるほどの情景描写で、読書初心者だとすくんでしまうリアルな表現技法に難しさを感じてしまうかもしれません。 今回紹介する映像化された映画を観れば、その世界観を気軽に楽しむことができるはずです。 どうぞ、お気に入りの作品をみつけてください! ※ランキングは私の独断と偏見によるものですので予めご了承ください。 【恩田陸(おんだ りく)さんの紹介】[プロフィール] 青森県生まれ 宮城県出身/1964年10月25日生まれ/A型 [代表作] 六番目の小夜子(1992)、ライオンハート(2000)、夜のピクニック(2004)、ユージニア(2005)、蜜蜂と遠雷(2016)な

                  恩田陸原作の映画【おすすめランキング】 |お気楽映画のすすめ
                • 『去年の今日』(長島有里枝・著)『いのちのパレード』(恩田陸・著)『可哀そうな蠅』(武田綾乃・著) - つるひめの日記

                  昨年末から年明けにかけて読み、感想が下書きに保存したままになってたこちらの三作品、今頃ですが簡単にまとめました。 『去年の今日』(長島有里枝・著) 主な登場人物は、40代後半のライターである未土里とその息子の大学生の樹木、未土里のパートナー・睦。 家族の愛犬「PB」が突然亡くなってしまい、それからの日々を、それぞれの視点で、家族や愛犬への思いが綴られている連作短編集。 程よい距離感で相手を思いやる気持ちが伝わって来る話だった。 子供は苦手であり、ずっと家庭を持つつもり無く生きてきた睦と、樹木との、手探りのような遠慮がちな会話とその距離感が読んでいて心地よかった。 樹木は、高校卒業直前でのコロナ緊急事態宣言で、卒業式も入学式も中止になり、大学の授業もずっとリモートのまま。 3歳の頃からずっと一緒だった、妹のような存在だった愛犬PB。 PBが亡くなり、台所仕事をしながらも涙が止まらない母に対し

                    『去年の今日』(長島有里枝・著)『いのちのパレード』(恩田陸・著)『可哀そうな蠅』(武田綾乃・著) - つるひめの日記
                  • 恩田陸がどこかで書いてた「ハードボイルドは男のハーレクイン・ロマンス..

                    恩田陸がどこかで書いてた「ハードボイルドは男のハーレクイン・ロマンス」って言葉を思い出した

                      恩田陸がどこかで書いてた「ハードボイルドは男のハーレクイン・ロマンス..
                    • 恩田陸 著『失われた地図』途中 - Garadanikki

                      恩田陸 著『失われた地図』を読んでいる。 面白くてサクサク読みすすんでいるが、まだ途中 ( 半分ほど ) なので読書感想文ではない。 桜について常々考えていたことをズバリ、寸分の狂いもなく文章にしてくれているので抜き出しておきたくなった。 ストーリーとは特別関連のない部分である。 桜という花もうっとうしい。いつ咲くか、まだ咲かないか、咲き始めたか、いつ満開か、もう散り始めたか、まだ散らないか、ああ散っちゃった。と視界の隅にあの薄ピンク色の花が目に入ったとたん、誰もが浮き足だってさまざまな強迫観念に駆られる。 もっとも、煙草屋に言わせると、日本人がそんなふうになったのは結構最近のことで、元々日本人にとって「花」といえば梅を指していたらしい。 梅から桜というシンボルの転換は、日本人にって結構大きかったんじゃないだろうか。 梅の花はちまっと枝にくっついて、あんまり「散る」という印象がない。蕾がほ

                        恩田陸 著『失われた地図』途中 - Garadanikki
                      • 恩田陸 著『蜜蜂と遠雷』 - Garadanikki

                        蜜蜂と遠雷を読了しました。 2016年に発表された本なのに、図書館の予約待ち37人。 かなり待つけれどエントリーしておけばいつかは読めると、予約したのが9月のことでした。 順番が回ってきたので、珍しく MOURI と二人で読みました。 二人とも本好きですが、本の好みは違う。 年齢を重ねるにつれ顕著になったようで、好みの共通項は狭めらた感があります。 彼は、主に落語を中心とした演芸関連の本が好き。 私は、大正・昭和初期の文芸ものが好き。 そんな二人の《読みたい本》が一致するのは珍しいことでした。 感想を語り合う愉しみ 映画でも本でも、感想を語り合う相手がいるというのは嬉しいものです。 先に読み終わった彼は、「今、どのあたり? 二次予選か」と横目で見ています。 早く感想、語り合いたかったみたい。 まず最初に感動したのが装画でした 装画は杉山巧さんというイラストレーターが手掛けていらっしゃいます

                          恩田陸 著『蜜蜂と遠雷』 - Garadanikki
                        • 恩田陸『チョコレートコスモス』 - Garadanikki

                          恩田陸『チョコレートコスモス』を読了。 この本との出会いはひょんなことだった。 「図書館行くけれど、返却とか取置きとかある?」 家人に聞いたら「じゃ、これ返却」と手渡されたのがこの本だった。 《恩田陸》とあるので、アラと反応。 「演劇の話だったけど、俺、降りた」と彼は言うが、それなら私が読もうと引き継いだのだ。 家人が降りたというのが、はたしてどのあたりか気になったが、 私にとっては非常に興味深い一冊だった。 元々芝居に興味があるので、俳優、脚本家、演出家に感情移入しながらの読書となった。 《内容》 芝居の面白さには果てがない。一生かけても味わい尽くせない。華やかなオーラを身にまとい、天才の名をほしいままにする響子。大学で芝居を始めたばかりの華奢で地味な少女、飛鳥。二人の女優が挑んだのは、伝説の映画プロデューサー・芹澤が開く異色のオーディションだった。これは戦いなのだ。知りたい、あの舞台の

                            恩田陸『チョコレートコスモス』 - Garadanikki
                          • 恩田陸 著『蜜蜂と遠雷(上)』より。オンライン配信? ギフトか、災厄か。 - 田舎教師ときどき都会教師

                            カメラを向けられるというのは嫌なものだ。撮るのを仕事にしている雅美ですらそうなのだから、ずっとカメラがそばにいて撮られるというのは、常人の神経にとっては多大なストレスである。 (恩田陸『蜜蜂と遠雷(上)』幻冬舎、2016) おはようございます。9月1日に2学期が始まりました。出席している子どもたちと、コロナ不安で欠席している子どもたちをオンラインでつないでの、 二刀流。 で、そうなんです。ストレスなんです。ずっとカメラがそばにいて撮られるというのは、教員の神経にとっては多大なストレスなんです。そういうことがわかった上での「オンライン配信」なのでしょうか。しかも、オンライン配信の主役は教師と黒板です。前提としている授業スタイルは、10年以上も前に教育学者の佐藤学さんが《もはや博物館に入っている》と揶揄した《黒板と教卓があって机と椅子が一方向に並べられ、教師が教科書を中心に説明し生徒がノートを

                              恩田陸 著『蜜蜂と遠雷(上)』より。オンライン配信? ギフトか、災厄か。 - 田舎教師ときどき都会教師
                            • 恩田陸 著『ねじの回転』 - Garadanikki

                              恩田陸 著『ねじの回転』上下巻、もう少しで読み終えようとしている。 感想は《読了後》にと思ったが、昨今 思うことと重なるので《今》書くことにした。 【内容】 この作品は226事件をモチーフにした時間SFもので、事件に関与した実在の人物が登場する。 ( 安藤輝三 陸軍大尉、栗原安秀陸軍中尉、石原莞爾陸軍大佐、 真崎甚三郎総監 ) 彼らは、近未来の国連によって監視・操作されている。 国連の目的は、過去を変えることによって 今 発生している病気を断つことにある。 その為の道具とされるのが、安藤大尉、栗原中尉、石原大佐の三人だ。 国連は、彼らに無線通信機を持たせ事件を再生させ、歴史の一部を修正しようとする。 安藤と栗原は、226の首謀者として処刑された将校だ。 二人は国連の監視を潜り抜け、自分たちの行為が《叛乱》ではない史実にならないものかと奔走する。 【感想】 タイムマシンの定義にこんなことが言

                                恩田陸 著『ねじの回転』 - Garadanikki
                              • 『薔薇のなかの蛇』恩田陸 理瀬シリーズ17年ぶりの最新作はイギリスが舞台! - ネコショカ(猫の書架)

                                「理瀬」シリーズの実質的な三作目! 2021年刊行作品。『麦の海に沈む果実』『黄昏の百合の骨』に続く、「理瀬シリーズ」の実質的な第三作目にあたる。前作の『黄昏の百合の骨』が登場したのが2004年だったので、なんと17年ぶりのシリーズ最新作ということになる。 仮に10代で『麦の海に沈む果実』でこのシリーズにハマった読者がいたとしたら、現在は30代である。理瀬の年齢を追い越してしまっている。17年の歳月は長い。恩田陸は人気作家なので、人気シリーズであってもなかなか続きが出ないのがもどかしい。 『薔薇のなかの蛇』は講談社のミステリ雑誌「メフィスト」の2007年5月号~2020年のVOL.2にかけて不定期に連載されていた作品である。連載期間13年は、恩田陸作品としても最長クラスではないだろうか? これまでと同様に装丁、装画、挿絵はイラストレータの北見隆が担当している。カバー絵だけでなく、各章の扉絵

                                  『薔薇のなかの蛇』恩田陸 理瀬シリーズ17年ぶりの最新作はイギリスが舞台! - ネコショカ(猫の書架)
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