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苫野 一徳の検索結果1 - 11 件 / 11件

  • 気鋭の教育行政官が描く、「教育を変える」ための設計図(苫野 一徳)

    「みな同じ」の一斉教育から、「みな違う」を前提とした、子ども一人一人にカスタマイズされた、「みんなを伸ばす」教育へ。そのビジョンとロードマップを描いたのが、山口裕也さんによる最新刊『教育は変えられる』です。 刊行に際し、著者の盟友で、現代新書『教育の力』や『愛』の著者でもある苫野一徳氏に推薦エッセイをいただきました。専門家が語る本書の魅力とは?? 重厚かつ全方位的な、「教育を変える」ための設計図 公教育が始まって、約150年。いま、その“構造転換”が勢いよく起こり始めています。 山口裕也氏の新著『教育は変えられる』(講談社現代新書)は、この「公教育の構造転換」の明確なビジョンとロードマップを、重厚かつ全方位的に描き出した、きわめて読み応えのある名著です。 重厚、というのは、本書は、単に流行を追うようなものではなく、「そもそも公教育は何のためにあるのか」という、長い哲学の歴史が明らかにした原

      気鋭の教育行政官が描く、「教育を変える」ための設計図(苫野 一徳)
    • 人類の「暴力の歴史」を変えてきたのは哲学と教育 苫野一徳氏が語る、歴史の転換点

      哲学は物事の本質をとらえ、さまざまな問題を解き明かす 苫野一徳氏(以下、苫野):みなさん、どうもこんにちは。苫野と申します。今日はどうぞよろしくお願いいたします。 こどもの日ですので、ここにたくさんのお子さんがいらしてくれたらうれしいなとも思っておりますけれども。気軽にご家庭のお子さんたちも……。ちょっと難しいお話もしますけれども、気軽にご一緒できたらなと思っております。 私からは20分ほどお話をしたいと思います。なんとか20分でがんばります。 いただきましたテーマは『コロナ後の社会と教育の可能性』ということで、副題を『~「よい社会/教育」の本質と構造転換~』としてお話をさせていただきたいと思います。 少しだけ自己紹介をさせていただきますと、私は哲学者、そして教育学者をやっております。哲学というのは、一言で言うと『本質洞察に基づく原理の提示である』という言い方をしています。 物事の本質、一

        人類の「暴力の歴史」を変えてきたのは哲学と教育 苫野一徳氏が語る、歴史の転換点
      • (耕論)休校、のびてのびて… 新型コロナ 太田啓子さん、苫野一徳さん、渡辺憲司さん:朝日新聞デジタル

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          (耕論)休校、のびてのびて… 新型コロナ 太田啓子さん、苫野一徳さん、渡辺憲司さん:朝日新聞デジタル
        • 日本の教育問題の根本にある「学年学級制」を克服する大胆提言(苫野 一徳) @gendai_biz

          「学年学級制」という不自然な制度 「学年学級制」とは、考えてみればとても不思議な制度です。同じ年に生まれた人たちだけからなる集団。そんなコミュニティを、わたしたちは学校のほかに見出すことができるでしょうか? なぜ、学校ではこのような“不自然”な制度が一般化したのでしょうか? 少々乱暴に言ってしまうと、それは公教育制度が始まった約150年前、富国強兵と殖産興業のために、国は大量の子どもたちに大量の知識技能を一気に学ばせる必要があったからです。 「みんなに同じことを、同じペースで、同じようなやり方で、出来合いの問いと答えを一斉に勉強させる」 このいわば大量生産型・ベルトコンベヤー式の教育は、日本に限らず、ほぼすべての近代国家において、最も効率のいいシステムとして採用されました。 つまり学年学級制は、画一一斉システムにとって最も効率がよくなるよう、150年前に人為的に作り出された制度なのです。

            日本の教育問題の根本にある「学年学級制」を克服する大胆提言(苫野 一徳) @gendai_biz
          • 人は理性でしか誰かを愛せない?(苫野 一徳)

            「愛」とは“理性”で“吟味する”もの 愛は〝情念〟であると同時に1つの〝理念〟でもある 講談社現代新書から上梓したばかりの拙著新刊『愛』は、構想20年、執筆に2年半をかけた、わたしにとっておそらく最も大切な哲学作品となるものだ。この本において、わたしは、「愛」とは何か、そしてそれはいかに可能かという問いを、徹底的に明らかにし得たと確信している。 言うまでもなく、「愛」は哲学史上最も重要なテーマの1つである。多くの哲学者たちが、これまで「愛」の本質解明に挑んできた。しかしわたしの考えでは、彼らの試みはそのほとんどが失敗している。 その最大の理由は、「愛」がきわめて〝理念性〟の高い概念であることにある。 単なる「好き」や「性欲」などの一般的な情念は、向こうから〝やって来る〟もの、あるいは内から〝湧き上がって来る〟ものである。わたしたちはそれを、ありありとこの胸で味わうことができる。 それに対し

              人は理性でしか誰かを愛せない?(苫野 一徳)
            • 恋愛、友愛、性愛…すべての「愛」に通じる本当の「愛」とは(苫野 一徳)

              「愛」について20年考えた 講談社現代新書から上梓したばかりの拙著新刊『愛』は、構想20年、執筆に2年半をかけた、わたしにとっておそらく最も大切な哲学作品となるものだ。 「愛」の探究へとわたしを駆り立てることになったそもそもの動機は、20年近く前、長い躁鬱病に苦しんでいた頃に、突如として「人類愛」の啓示に打たれたことにある。 すべての人類が、互いに溶け合い、結ぼれ合った姿が、その時のわたしには、ありありと、手で触れられそうなほどの確かさを持って見えた。そのイメージは、わたしには「愛」と呼ぶほか言葉の見つからないものだった。 この「人類愛」を、やがてわたしは次のように言い表すようになる。「今存在しているすべての人、かつて存在したすべての人、そしてまた、これから存在するすべての人、そのだれ一人欠けても、自分は決して存在し得ないのだということを、絶対的に知ること」。 人類は、互いに完全に調和的に

                恋愛、友愛、性愛…すべての「愛」に通じる本当の「愛」とは(苫野 一徳)
              • 小1で「なんで生きているんだろう」と考えていた 苫野一徳氏が語る、うつ状態の自分を救った「哲学」との出会い

                難病・拡張型心筋症を患うきかちゃんの心臓移植手術に向け立ち上がった「きかちゃんを救う会」。そのチャリティーイベントとして、教育哲学者・苫野一徳氏による講演会が開催されました。テーマは「勉強するのは何のため?」。誰もが一度は考えた「なんで勉強しなきゃいけないんだろう」という問いに対して、哲学の視点から苫野氏が解説します。本記事では、苫野氏が哲学に出会うまでの人生が語られました。 ※「きかちゃんを救う会」は、10月1日に目標募金額3億5,000万円を達成しました。 教育哲学者が語る「勉強するのは何のため?」 苫野一徳氏:みなさん、どうもこんにちは。苫野です。今日はご参加いただきましてありがとうございます。「きかちゃんを救う会」に少しでも応援ができたらなと思って、今日の会を開催させていただきました。 (司会の)彦野さんをはじめ、何人もの方にご協力をいただいております。あらためて感謝いたします。今

                  小1で「なんで生きているんだろう」と考えていた 苫野一徳氏が語る、うつ状態の自分を救った「哲学」との出会い
                • わが子に「学校って何のため?」と聞かれたら…なぜか日本人は知らない「世界最先端の答え」の“意外な中身”(工藤 勇一,苫野 一徳) @moneygendai

                  「学校って何のためにあるのかな?」 歯止めがかからない教員不足。文部科学省は24年度から教員採用試験の日程を早め、各教育委員会も社会人を対象にした大規模な採用イベントを開催するなど人材獲得に躍起になっている。 日本の教育はいったい、どうなっているのか。これからどうなっていくのか。そんな不安が広がるいまだからこそ、日本の教育界にまだ浸透していない“世界基準の教育指標”を知っておきたい。教育改革の旗振り役・工藤勇一校長(現・横浜創英中高校長)と、教育哲学者・苫野一徳さんが教育の未来を語り合った書籍『子どもたちに民主主義を教えよう』(あさま社)から一部抜粋でお届けする。 苫野 工藤さんが民主主義を意識されはじめたのは、教員になられたときからですか? 工藤 最初からですね。僕がはじめて着任したのは山形県の小さな農村地帯にある中学校で、たしかそこでの最初の授業だったと思うんですけど、子どもたちに「学

                    わが子に「学校って何のため?」と聞かれたら…なぜか日本人は知らない「世界最先端の答え」の“意外な中身”(工藤 勇一,苫野 一徳) @moneygendai
                  • 「素晴らしい先生」がいる学年ほど、なぜか「学級崩壊」が起きる…!学校で「いじめ」や「学級崩壊」が起きる“意外すぎるワケ”と“現場で起きている本当のこと”(苫野 一徳,工藤 勇一) @moneygendai

                    「学級王国」が、じつは学級崩壊やいじめの一因…? ひとりの教師がクラスを一致団結にまとめて、率いる。そんな日本の学校によくみられる「学級王国」の風景こそが、じつは学級崩壊やいじめの一因になっているーー。 そんな意外な現実を指摘するのが、学校教育の旗振り役・工藤勇一校長(現・横浜創英中高校長)だ。いったい、どういうことなのか。 教育哲学者・苫野一徳さんと教育の未来を語り合った書籍『子どもたちに民主主義を教えよう』(あさま社)から一部抜粋する。 工藤 日本の教員って学級王国を築きたがる人がとにかく多いですね。一番優先すべきは自分の学級で、次に自分の学年、最後が学校全体。この順番で考える教員の多いこと、多いこと。ひと昔前に教員たちの間で「我々意識」という教育用語が流行りましたけど、自分の学級の子どもたちの中に「我々意識」ができあがっていくことが理想だと勘違いしている教員って山ほどいます。 でも実

                      「素晴らしい先生」がいる学年ほど、なぜか「学級崩壊」が起きる…!学校で「いじめ」や「学級崩壊」が起きる“意外すぎるワケ”と“現場で起きている本当のこと”(苫野 一徳,工藤 勇一) @moneygendai
                    • 「いじめゼロ」の発想こそが、いじめを増やす…教師や保護者が本当にすべきこと(工藤 勇一,苫野 一徳) @moneygendai

                      いじめ問題は早期把握と大人の介入で撲滅する。一見すると、正しい対処法であるかのような対策が、いじめを増やしている。そう喝破するのが教育改革を進めてきた横浜創英中学・高等学校長の工藤勇一氏です。子どもの自己解決力を伸ばすために、大人はどのように関わるべきか。哲学者・教育学者の苫野一徳氏との共著『子どもたちに民主主義を教えよう』(あさま社)から紹介します。 「いじめ撲滅」の発想がいじめを増やす 工藤 多くの子どもと教員を苦しめている「いじめ問題」にも触れておく必要があるでしょう。民主主義教育とも深く関わることだと思いますから。 結論から言います。いじめの問題を心の教育で解決しようとする限り、この問題は改善しません。「子どもたちに思いやりの心を教えればいじめは根絶できる」とか、「学校はトラブルを起こしてはいけない場所だ」とか、「教育者が努力をすればいじめはなくせる」という発想が、むしろいじめ問題

                        「いじめゼロ」の発想こそが、いじめを増やす…教師や保護者が本当にすべきこと(工藤 勇一,苫野 一徳) @moneygendai
                      • エロスがなければ生きていけない!人間に「愛」が必要なワケ(苫野 一徳)

                        友愛、性愛、恋愛、親子愛……。人間同士の間には、さまざまな愛のかたちがある。それらすべてに通じる、ほんとうの「愛」とは何なのか?哲学者・苫野一徳が20年間の思索をまとめた大作『愛』の冒頭部分を特別公開! 「人類愛教」の夢、破れて かつて、わたしは全人類を愛していた。「人類愛」。その愛を、わたしはごく単純にそう呼んだ。 当時のわたしには、すべての人類が、互いに溶け合い、結ぼれ合った姿が、ありありと、手で触れられそうなほどの確かさを持って、見えていた。そのイメージは、わたしには「愛」と呼ぶほか言葉の見つからないものだった。 「人類愛」について、当時わたしは次のように言い表していた。 「今存在しているすべての人、かつて存在したすべての人、そしてまた、これから存在するすべての人、そのだれ1人欠けても、自分は決して存在し得ないのだということを、絶対的に知ること」 人類は、たがいに完全に調和的に結ぼれ

                          エロスがなければ生きていけない!人間に「愛」が必要なワケ(苫野 一徳)
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