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吉田恭子の検索結果1 - 3 件 / 3件

  • 第48回 詩人のように翻訳し、翻訳者のように創作せよ*——パートII:アメリカ手話の翻訳詩を「読んで」みる(吉田恭子)|書肆侃侃房 web侃づめ|note

    第48回 詩人のように翻訳し、翻訳者のように創作せよ*——パートII:アメリカ手話の翻訳詩を「読んで」みる(吉田恭子) アメリカ文芸翻訳の現在 11月7日から10日、ニューヨーク州北部ロチェスター市でアメリカ文芸翻訳家協会(American Literary Translators Association,ALTA)の年会に久々に参加した。2013年に誘われて初参加したときは、諸外国文学を英語に翻訳する人々の集いで得られるもの、貢献できるものがあるのだろうかと疑問だった。外国語文学研究者は原典に至上の価値を置くので、自分のまるきりわからない言語から翻訳する人たちと有意義な意見交換ができるのかと懐疑的だったのだ。ところがそれは外国語文学を学術研究という狭い枠に閉じ込めてしまう大学教員にありがちな思い込みで、不安は見事に裏切られた。今では一番楽しみにしている学会である。 文学系の学会では、スキ

      第48回 詩人のように翻訳し、翻訳者のように創作せよ*——パートII:アメリカ手話の翻訳詩を「読んで」みる(吉田恭子)|書肆侃侃房 web侃づめ|note
    • 第43回 詩人のように翻訳し、翻訳者のように創作せよ──パートI:翻訳とアイスランド語の未来(吉田恭子)|書肆侃侃房 web侃づめ|note

      第43回 詩人のように翻訳し、翻訳者のように創作せよ──パートI:翻訳とアイスランド語の未来(吉田恭子) 翻訳という乗り物を前進させる推進者らは同床異夢であり、かならずしも同じゴールを見据えているとは限らない。起点言語側の原作者、編集・出版社をはじめ、目標言語側の翻訳者に編集者、出版社、そして出版を助成するさまざまな組織まで、思惑はそれぞれである。なんといっても、乗り物の原動力が戦争と紛争なのだから。 近年アメリカで外国語学習の要請が飛躍的に高まったのも2001年の同時多発テロとその後のアフガン・イラク侵攻がきっかけだった。以前は外国語を必修としなかったアメリカの大学で軒並みカリキュラム改定が起こった。あるいは、ドナルド・キーンのように、第二次世界大戦中の情報収集を目的とした日本語学習が文学研究・文芸翻訳へ繋がる例を考えてもいいかもしれない。今日英米での文芸翻訳ブームの背後には、英語圏の根

        第43回 詩人のように翻訳し、翻訳者のように創作せよ──パートI:翻訳とアイスランド語の未来(吉田恭子)|書肆侃侃房 web侃づめ|note
      • 第29回 #MeToo時代のクリエイティヴ・ライティング(吉田恭子)|書肆侃侃房 web侃づめ|note

        今年3月にポートランドで創作学会AWPに参加したとき(第18回参照)、#MeToo運動に関連したパネルが少なからずあった。アメリカでも過去のセクハラが明るみに出た作家教員が大学創作科の終身雇用職を失ったり、有名な作家がSNS上で糾弾され、以前受賞した賞を返上したりと嵐が吹き荒れた。#MeTooの文学界へのインパクトは、現実世界と文学世界のふたつのレベルに及んだ。ひとつは文学創作・出版や文学教育に携わる人々の現実に関する部分であり、もうひとつはグローバルな社会正義運動に促されて変化していくわたしたちの意識を文学でどのように表現するか、反映させるか、という側面である。もちろん文学であるからには、このふたつは繋がっている。繋がっているがゆえに悩ましい。 現代の小説を研究対象にしていると、ある種の作品がみるみるうちに古びてしまうのを目のあたりにすることがある。時間の試練を生き抜いた古典と呼ばれる作

          第29回 #MeToo時代のクリエイティヴ・ライティング(吉田恭子)|書肆侃侃房 web侃づめ|note
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