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幻想文学の検索結果1 - 5 件 / 5件

  • 予知能力を持った一人の女性の人生を2043年まで描きあげた『クラウド・アトラス』著者による幻想文学──『ボーン・クロックス』 - 基本読書

    ボーン・クロックス 作者:デイヴィッド ミッチェル発売日: 2020/08/20メディア: Kindle版この『ボーン・クロックス』は、19世紀から第二次世界大戦前、1970年代に現代ロンドンと幅広い年代&場所&職業の人間を通して一枚の複雑な絵を描きあげた『クラウド・アトラス』で知られるデイヴィッド・ミッチェルの6作目の小説である。これまでの作品と同じく、複数の時代や特殊能力を持つ人間を語り手に据えながら、パズルが組み上がっていくように大きな世界を築き上げてみせる、壮大な幻想文学だ。 最初の舞台になるのは1984年、イギリスのケント州で暮らす当時15歳のホリー・サイクスだ。親に年上の彼氏との交際に反対されたことから思春期らしい反抗性で家出を決意。その直後信じていた恋人に浮気が発覚して裏切られ、親を少し懲らしめてやるためにも、頼れる人がいない中数日間なんとか一人で生きていこうと四苦八苦するの

      予知能力を持った一人の女性の人生を2043年まで描きあげた『クラウド・アトラス』著者による幻想文学──『ボーン・クロックス』 - 基本読書
    • ラノベ『スレイヤーズ!』の英語版を読んだら口語のニュアンスがなくなっていて、高尚な幻想文学に読めた話。翻訳次第で原文のイメージと乖離する現象について

      小太刀右京/Ukyou Kodachi @u_kodachi 『スレイヤーズ!』を英語で読んだら口語のニュアンスが(翻訳過程で消えるのと読者の英語力の問題で)なくなってえらく高尚な幻想文学に読めた、という話を伺い、そういうことは我々の読んでいる外国語作品でもよくあるんだろうなあ、と思う夕べ。 2021-02-22 18:49:39 あずま あきら @azumaakira123 @u_kodachi 聖書にあるイエスの言葉、例えば神へ呼びかける「アッバ」はアラム語から強いて訳せば「おとうちゃん、ととさま」ともなるらしいですが、歴代どの訳者もそのままを重んじて今に至りました。 訳から訳を経た日本語文と、元のアラム語会話と、実はどれぐらい差があるのだろうかと想像の膨らむ一語です。 pic.twitter.com/6CUZ4Ghi6b 2021-02-23 07:36:01

        ラノベ『スレイヤーズ!』の英語版を読んだら口語のニュアンスがなくなっていて、高尚な幻想文学に読めた話。翻訳次第で原文のイメージと乖離する現象について
      • 能力者たちが跳梁跋扈するアジア都市を舞台にした、世界幻想文学大賞受賞のSFマフィア物──『翡翠城市』 - 基本読書

        翡翠城市(ひすいじょうし) (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ 5045) 作者: フォンダリー,大谷真弓出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2019/10/17メディア: 新書この商品を含むブログを見るこの『翡翠城市』は、少ない作品数ながらも軒並み評価の高いフォンダ・リーによる、SFアジアンノワールとでもいうべき独特な雰囲気・舞台設定を持った作品である。巷では「二十一世紀版ゴッドファーザー✕魔術」と評判らしい(凄い評判だな)。 台湾のようなアジア的雰囲気を持つ架空の島を舞台に、マフィア/ギャング物をやる──だけではなく、さらにはそこに「翡翠」と呼ばれる身にまとうことで特別な能力を発揮できる特別な天然資源があって、対立する二大組織の戦闘員は翡翠を身にまとってまるでカンフー映画のように殺し合い──、と西洋と東洋が入り混じったような世界観を作り上げている。で、おもしろいかどうかだが──能力✕マフ

          能力者たちが跳梁跋扈するアジア都市を舞台にした、世界幻想文学大賞受賞のSFマフィア物──『翡翠城市』 - 基本読書
        • 【京フェス】賀東招二先生特別インタビュー|京都大学SF・幻想文学研究会

          こんにちは、京都SFフェスティバル実行委員会のろんげです。 みなさん、ラノベ読んでますか? ラノベ大好き! ラノベ大好き! ラノベ大好き!(素振り) 最近は京大SF研会員の趣味もあり、京フェスにもラノベ界隈の方を多数お呼びしています。 例えば今年は夏海公司さんと周藤蓮さんの対談企画を立てましたし、去年はラノベやアニメのフィールドで活躍するライター・太田祥暉さんのご講演がありました。 さて、毎年ラノベ枠を一つでいく……のかと思いきや、今年はなんとさらにラノベ枠があります。 しかも超大型ゲストです。 その名も……賀東招二さん! ちょうど5月に『フルメタル・パニック!』の新作が発売されたほか、11月22日にはKAエスマ文庫より新シリーズ『MOON FIGHTERS!』が発売されます。『フルメタ』は言わずもがなですが、『MOON FIGHETRS!』は月面レスキュー隊のアクションとのことで、「SF

            【京フェス】賀東招二先生特別インタビュー|京都大学SF・幻想文学研究会
          • 松田青子が語る、世界幻想文学大賞受賞の背景 「英米では小説のもつ批評性を認めてもらった」

            今年11月、短編集の英訳版『おばちゃんたちのいるところ――Where The Wild Ladies Are』が世界幻想文学大賞・短編集部門を受賞した松田青子。同賞は、ヒューゴー賞・ネビュラ賞に並ぶ、スペキュレイティブ・フィクション(SF)、ファンタジー作品の三大賞と言われており、日本では2006年に『海辺のカフカ』で村上春樹が長編部門、2019年に宮崎駿が生涯功労賞を受賞している。 日本の古典をモチーフにした作品がこんなにも英語圏をはじめとする世界で読まれ、評価されているはどうしてだろうか。女性たちとの幸せなつながりで生まれ、読まれているというこの作品について松田青子に語ってもらった。(聞き手:松尾亜紀子 まとめ:竹花帯子) 『おばちゃんたちのいるところ』が生まれたところ ――世界幻想文学大賞・短編集部受賞、おめでとうございます。英語圏では新人ともいえる松田さんの作品が受賞したことは本当

              松田青子が語る、世界幻想文学大賞受賞の背景 「英米では小説のもつ批評性を認めてもらった」
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