タグ

ブックマーク / realsound.jp (12)

  • Payaoの詩集『僕らは、抱き合いながらすれ違う』の魅力 生きていることを実感する「救い」としての「詩」

    Payaoの詩集『僕らは、抱き合いながらすれ違う』の魅力 生きていることを実感する「救い」としての「詩」 SNSに投稿した詩が若い世代を中心に絶大な人気を集める詩人・シンガーソングライターのPayaoが、新詩集『僕らは、抱き合いながらすれ違う』(ポエムピース)を刊行した。2020年以来X(旧Twitter)で反響の大きかった詩をはじめ、30篇の選りすぐりの作品が収録されている。 書のテーマは「失くしたことで気づける愛」。冒頭で最愛の女性の喪失が示唆された後に、二人で過ごしたかけがえのない日々が回想される。静かな海辺で一緒に貨物船を眺めたこと、渋谷で映画を観た後に好きな台詞を語り合ったこと。そんな出来事を思い起こしながら、もう遠くの世界へ行ってしまった彼女に語りかけるような言葉が添えられる。「人を好きになるって怖いね」「目が合う心強さには/目を逸らす臆病さも含まれていて」「取り合った手の温

    Payaoの詩集『僕らは、抱き合いながらすれ違う』の魅力 生きていることを実感する「救い」としての「詩」
    seek4158
    seek4158 2024/03/30
  • 『マイクラ』クリア後に流れる詩「エンドポエム」がパブリックドメインに 著者の声明文を紹介

    自由にブロックを配置し、建築物などを作ることができるゲーム『マインクラフト』。世界でもっとも人気のあるゲームのひとつであり、2021年にはYouTubeの『マインクラフト』関連動画の再生回数が1兆回を超えたと報じられていた。そんな『マインクラフト』のエンディングで流れる詩、通称「エンドポエム」がパブリックドメイン(※)になった(※知的創作物において、知的財産権が生じていない、または消滅した状態のこと)。 自由に建造物などを作ることが醍醐味である『マインクラフト』であるが、果ての世界へと旅をした後、エンダードラゴンを倒すと“クリア”となる。クリアをすると「エンドポエム」のテキストが画面に流れるが、こちらのプレイヤーにも人気が高いポエムの作者であるJuian Gogh氏が、「エンドポエム」をCreative Common 0 1.0下でパブリックドメイン化したと明かした。 現在は小説や子供用の

    『マイクラ』クリア後に流れる詩「エンドポエム」がパブリックドメインに 著者の声明文を紹介
  • 詩人・文月悠光も推薦 内田麟太郎の最新作詩集「詩303P」杉野ギーノスの絵とコラボ新たな世界観

    詩人・内田麟太郎の最新作詩集『詩303P 内田麟太郎』(303BOOKS)が11月11日に刊行された。また刊行を記念して、地元・福岡県大牟田市や大川市で先日行われた講演の動画が公開された。 【写真】これまでにない世界観は、まるで「未知との遭遇!」 作の中身を見る 中原中也賞、丸山豊記念現代詩賞を最年少の18歳で受賞し、21世紀の現代詩をリードする詩人・文月悠光からも、帯に下記の推薦の言葉が寄せられている。 「一人じゃないよ」とこのは教えてくれた。 見えない存在に、私たちは守られて生きている。 そのことに気づかせてくれる、あたたかな詩集。 詩人・文月悠光 詩集の装画と挿絵は、独特なタッチと鮮やかな色彩で、今最も注目されているアーティスト、杉野ギーノス。内田麟太郎は、あとがきで自身の詩と杉野ギーノスの絵のコラボレーションを「未知との遭遇!」と表現している。「美しい抒情世界とブリキのおもちゃ

    詩人・文月悠光も推薦 内田麟太郎の最新作詩集「詩303P」杉野ギーノスの絵とコラボ新たな世界観
  • 『ちむどんどん』中原中也の詩が代弁する重子の寂しさ 弱気の暢子に良子が“恩返し”

    『ちむどんどん』(NHK総合)第18週が幕を開けた。暢子(黒島結菜)と和彦(宮沢氷魚)の結婚をめぐる騒動も3週目に突入。 頑なに反対の姿勢を崩さない和彦の母・重子(鈴木保奈美)の心を動かすものとは。第86話では、和彦がついにその糸口を見つける。 三郎(片岡鶴太郎)の活躍により平和が戻ってきた「アッラ・フォンターナ」。が、かつて互いの幸せを思って別れを選択した三郎と房子(原田美枝子)の再会は果たせず、暢子は大切な人を集めた披露宴をフォンターナで行うことを決意する。 一方で、重子が言うように、暢子が結婚相手では和彦を不幸にしてしまうのではないかと不安を抱き始めていた。何よりも“家族”が大切な暢子にとって、自分の存在が和彦と重子の仲を引き裂く要因になってしまうことは耐え難いのだろう。 そんな暢子を支えるのも、やはり家族だ。フォンターナの危機に駆けつけた姉の良子(川口春奈)はその理由を“恩返し”だ

    『ちむどんどん』中原中也の詩が代弁する重子の寂しさ 弱気の暢子に良子が“恩返し”
  • 『ちむどんどん』中原中也の詩に託した母と子の絆 “ニーニー”賢秀の寅さん化が進行?

    和彦(宮沢氷魚)との結婚を認めてもらおうと、重子(鈴木保奈美)をあまゆに招待した暢子(黒島結菜)だったが、そこにやってきたのは招かれざる客の賢秀(竜星涼)だった。『ちむどんどん』(NHK総合)第79話で物音に気付いた暢子は、ラジオの実況を聞きながらごちそうに手を付ける賢秀を発見する。 「このレースに俺のプライドと兄貴としての存在価値が全てかかってるわけよ!」と叫ぶ賢秀は、なけなしの金を競馬につぎ込んでいる模様。しかし、ヤマを張ったイチバンボシボーイは敗れ、賢秀の目論見はあえなく散った。 ちょうどその時、和彦に連れられた重子があまゆに来店する。ギャンブルに負けて虫の居所の悪い賢秀は、自身に向けられた重子の冷たい視線に気づき、追い払うような仕草をするが、和彦の母親であると知らされ、あわてて重子に挨拶する。それを見た重子は「ごきげんよう」と言い残して出て行く。暢子のお弁当作戦や和彦の必死のとりな

    『ちむどんどん』中原中也の詩に託した母と子の絆 “ニーニー”賢秀の寅さん化が進行?
  • EPIK HIGH TABLO×SAKIKO=鳥居咲子が語る、日本と韓国のヒップホップ文化の違い リリックを作る上で大切にしていることも

    EPIK HIGH TABLO×SAKIKO=鳥居咲子が語る、日韓国のヒップホップ文化の違い リリックを作る上で大切にしていることも 韓国で2016年に発行され大ヒットを記録した、韓国のヒップホップグループ・EPIK HIGHのリーダー TABLOによる『BLONOTE』の邦訳が、2月に世界文化社から出版された。書はTABLOが2008年4月から2009年6月、2014年4月から2015年11月までDJを務めていた『TABLOと夢見るラジオ』でリスナーに贈っていた短い言葉を集めたで、以前からEPIK HIGHのファンを公言しているBTSのリーダー RMもSNSで紹介したことがある。 今回日での出版を記念し、TABLO人と日版のあとがきを担当した、韓国ヒップホップ評における第一人者であるSAKIKO(鳥居咲子)の対談が実現。『BLONOTE』に込めたメッセージから、日韓国

    EPIK HIGH TABLO×SAKIKO=鳥居咲子が語る、日本と韓国のヒップホップ文化の違い リリックを作る上で大切にしていることも
  • DEZERT 千秋が詩人 谷川俊太郎に惹かれる理由 “言葉”との向き合い方を語る

    ステージで何をしでかすかわからない型破りなパフォーマンス、さらには制御不能な突飛な言動。DEZERTというバンドがV系シーンにおいて異質なのは、ボーカル・千秋の特異なキャラクターに起因していることは、彼らのライブを一度でも観た者であれば明白だろう。しかし、何度も彼を取材してきた立場から見れば(人にその自覚はないようだが)、彼は非常に聡明な人物である。見た目や時に乱暴にも見える言動からは想像できないインテリジェンスやボキャブラリーを擁するだけでなく、それ自体を持て余しているのだ。ライブのMCが長尺になってしまうのも、膨大な言葉の海で溺れてしまうがゆえのことなのだろう。というわけで今回、ニューアルバム『RAINBOW』リリースに合わせ、彼と「言葉」の関係性にフォーカスを当てた取材を行うことにした。目下、谷川俊太郎(詩人)のような普遍的な詩を書けるようなアーティストになりたいという彼のトリッキ

    DEZERT 千秋が詩人 谷川俊太郎に惹かれる理由 “言葉”との向き合い方を語る
  • 萩原朔太郎、星新一、カフカ……作家にとっての「ひきこもり」とは? ステイホーム文学の多様性

    頭木弘樹 編『ひきこもり図書館』(毎日新聞出版) 書『ひきこもり図書館 部屋から出られない人のための12の物語』は、13年間のひきこもり経験を持つ文学紹介者・頭木弘樹が選んだ、古今東西のひきこもり文学を収録。家にこもらざるを得ない今だからこそ誰もが興味深く読める一冊であり、読めばひきこもりに対する考え方の多様さに驚くこと請け合いなのだ。 たとえば、詩人の萩原朔太郎はエッセイ「病床生活からの一発見」の中で、ひきこもりを「休息」のようだと考える。健康だった時は、意義のある仕事を成し遂げたいと思っても自分には才能がないと憂になることもあった。だが、病気になり床に臥してしばらくすると、普段感じていた焦りが無くなっていたことに気づく。 病気であるならば、人は仕事を休んで好いのだ。終日何もしないでぶらぶらとし、太々しく臥ていたところで、自分に対してやましくなく、かえって当然のことなのだ。無能である

    萩原朔太郎、星新一、カフカ……作家にとっての「ひきこもり」とは? ステイホーム文学の多様性
  • 「言葉と向き合う時間はとても長かった」ーー宮沢和史、不安抱える世の中で伝えたかったメッセージ

    宮沢和史が1月20日にアルバム『次世界』をリリースした。作には、この2020年に制作した新曲4作に、詩の朗読作「最大新月 ~2020.08.15 Live ver.~」、1998年に発表した「旅立ちの時」の新録などを収録。新曲はいずれも、世の中の状況を踏まえつつ“未来”に向けた視点で描かれており、タイトル通り“次世界”に歩み出そうとする意思を感じる作品だった。 とはいえ、コロナ禍となり明日がどうなるかがわからない2020年において、何を伝えたらいいのか難しい1年だったと明かす宮沢。朗読会や詩の座談会を行うなど、ひときわ“言葉”に対する重要性を感じているであろう彼が、考えた末に行き着いた“今発すべきメッセージ”とは何だったのだろうか。(編集部) 次の世界を僕はワクワクしながら考えたい ――新作の『次世界』、とても素敵なアルバムでした。全7曲トータルでひとつの楽曲に感じられるような内容で、一

    「言葉と向き合う時間はとても長かった」ーー宮沢和史、不安抱える世の中で伝えたかったメッセージ
  • 最果タヒと銀色夏生、2人の詩人の共通点と違いは? それぞれが描く「私」と「君」の世界

    「夜景座」という星座があったとしたら、どういう星座なのだろうと思う。きっと、夜景のひとつひとつの明かりを星とした、壮大な星座になるのではないかと想像する。 『夜景座生まれ』が8つ目の詩集となる最果タヒは、1986年生まれの詩人だ。詩やエッセイ、小説を発表するほか、詩を撃つゲーム「詩ューティング」を作り出したり、横浜や渋谷PARCOなどで詩のインスタレーション作品を展示するなど、詩を拡張するとも言える活動をしている。 詩というのは、長い歴史を持っているわりに、難解というイメージからか手に取られる機会が少ない文学だ。そのイメージを変えたとも言えるのが、銀色夏生ではないかと思う。1980年代から詩集を出版。その中身は、詩と共に、銀色夏生によって撮られた写真が掲載されているものが多い。詩の新しいスタイルを提示してきた、銀色夏生と最果タヒ。その2人の詩の世界を見比べてみたいと思う。 2人の詩に共通し

    最果タヒと銀色夏生、2人の詩人の共通点と違いは? それぞれが描く「私」と「君」の世界
  • 78歳の頑固老人が詩のバトル!? ブラジル映画『ぶあいそうな手紙』本編映像公開

    作は、老境で目が見えなくなった78歳の頑固老人・エルネストが、ある日届いた手紙の読み書きを、ひょんなことで知り合った23歳のワケあり娘ビアに頼むことから動き出すストーリー。 今回初公開となった編映像は、パンキッシュなビアに連れられて、エルネストが若者たちに混ざって路上でもポエトリースラムに参加する場面。ポエトリースラムは、アメリカのシカゴ発祥、路上で詩のバトルをするムーヴメントで、ブラジルでは数年前から若者の間で一大ブームに。主に政治や社会に抵抗する内容が多く、参加者がラップのように言葉をたたみかける。 映像の最後に登場する女性は、弱冠15歳でブラジル最大の「スラム」の大会で優勝した実際の詩人クリスタル・ホーシャ。主人公以外、すべて物の詩人たちが登場している。 ポエトリースラムは日でも行われており、ブラジルの路上ポエトリースラムを参考に活動を始めた「路ポス(路上ポエトリースラム)発

    78歳の頑固老人が詩のバトル!? ブラジル映画『ぶあいそうな手紙』本編映像公開
    seek4158
    seek4158 2020/07/19
  • 鉄男と裕一をつなぐ“詩と音楽” 『エール』別れでは切り離せない結びつき

    鉄男(込江大牙)が落とした和歌集を届けに来た裕一(石田星空)は、鉄男が父親の善治(山浩司)に殴られる場面に遭遇する。NHKの連続テレビ小説『エール』が第2週の初日を迎え、詩と音楽で通じ合う裕一と鉄男の姿が描かれた。 鉄男は、父親に殴られる場面を見られて苛立ち、裕一を乱暴に追い返した。とんでもないものを見てしまったと、雨の中びしょ濡れで自宅に帰った裕一を家族は心配する。しかし翌朝、彼は裕一の前に現れると「俺は筋を通す男だ」と言い、頭を下げる。「すまねえ」と謝る鉄男の姿に裕一は驚くが、笑顔で彼を受け入れた。すると、鉄男も初めて笑顔を見せる。 裕一は鉄男の詩を愛する心を知る。裕一は鉄男が書いた詩を絶賛し、「大将、詩人になれるよ」と目を輝かせた。しかし、鉄男はそんな裕一の言葉を一蹴する。家庭環境が異なる二人。「俺は詩を書くのが好きだ。でもそれじゃ飯はえねえ」と鉄男は言った。それでも裕一は、鉄男

    鉄男と裕一をつなぐ“詩と音楽” 『エール』別れでは切り離せない結びつき
  • 1