1977年にケープ・カナベラルから打ち上げられたボイジャー1号&2号。当初の任務は木星と土星の探査。 両機の航法は巨大惑星・木星の引力を利用して加速するという画期的なものだった(燃料も節約可能)。 人類は幸運だった。なんと175年に一度という偶然で、上手い具合に土星の後方に、天王星、海王星が並んでいたのだ!ボイジャー2号は土星の引力でさらに加速し、天王星に向かって飛んでいった。その後、2号はさらに海王星にも到達し、惑星科学を大いに発展させた。 そのような形で脚光を浴び続けたボイジャー2号に対し、1号は半ば忘れられた状態で孤独な旅を続けていた。彼は太陽系の軌道を斜め上に向かって上昇し続ける。1990年2月14日、そんな1号に歴史的な使命が下った。それはカメラの電源が切れる前に、一度だけ太陽系に振り返り最後の写真を送れというものだった! 太陽から60億kmの距離からの記念写真。人類が作り上げた