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  • なぜ自己啓発本によるやる気は、せいぜい1週間程度しか続かないのか。

    自己啓発やカリスマ経営者の名著などを読んで、 「感動した!」 「よし、俺も明日から早速実践しよう!」 などと思ったことは、誰しも一度くらいあるのではないだろうか。 しかし誤解を恐れずにいうと、そんな熱意は続いてもせいぜい1週間だろう。 ほとんどの場合、酒を飲んで朝起きたらいつもと変わらぬ一日が始まり、体に染み付いた生活習慣を繰り返すだけで一日が終わる。 そして3日もすれば、を読んだことすら忘れてしまっている。 例えば、2005年6月に故・スティーブ・ジョブズが米スタンフォード大で行った、伝説とも言えるスピーチ。 “Stay hungry. Stay foolish.”(ハングリーであれ、愚か者であれ) のフレーズで世界の人々の心を掴んだが、だからといって突然起業し、あるいは職場や大学を辞めてしまった人などいない。 もしいるとすれば、短絡的すぎてヤバい人でしかない。 また同じスピーチで、

    なぜ自己啓発本によるやる気は、せいぜい1週間程度しか続かないのか。
  • 老害というのは、「自分の成功体験の再現性を疑うことが出来ない人」のこと

    この記事で書きたいことは、以下のような内容です。 ・成功体験を分析すると、大きく分けて「再現可能な部分」と「再現不可能な部分」に分けられる ・前者は「自分の努力や実力でカバー可能な要素」後者は「周囲の環境や運次第で、努力や実力とは関係ない要素」と言い換えることも出来る ・部下や後輩を指導する立場の人間は、定期的に自分の成功体験をたな卸しして、再現可能/不可能を切り分けしておくべき ・「老害」とは、自分の成功体験のたな卸しが出来ず、成功体験全てを努力で勝ち取ってきたと勘違いしている人のこと ・再現不可能な成功体験に基づいた指導を部下や後輩に押し付けるのは避けた方がいいですよね よろしくお願いします。 さて、書きたいことを最初に全部書いてしまったので、後はざっくばらんにいきましょう。 以前勤めていた会社でお世話になった元上司が先日定年退職されまして、久々に電話でお話しました。 こんなご時世なの

    老害というのは、「自分の成功体験の再現性を疑うことが出来ない人」のこと
  • 礼節や稟議・根回しは、やりすぎかと思うぐらい徹底して丁度いい

    大学時代の話だ。 部活の飲み会にて好みのタイプを聞かれ 「好みのタイプは特にありません。けど、嫌いなタイプはハッキリしています」 「僕の事を嫌いな人が大嫌いです」 と言った事がある。 それを聞いていた上級生が 「お前は子供か!好き嫌いで人を判断するな!!!」 と答えたのだが、僕はこの言葉に結構長い間モヤモヤしていた。 なぜモヤッとしていたかというと、多く人は好き嫌いで意思決定を行っているとしか思えなかったからだ。 人間は必ず感情に影響されて意思決定を行っている そのモヤモヤは働き始めた後により強固となった。 詳細は控えるが、僕は仕事で意思決定が好き嫌いに依存している人をあまりにもたくさんみすぎた。 この事で心の底から 「人に好かれる事は得しかないが、人に嫌われる事は損しかない」 という事を理解した。 実は感情が意思決定の大きな部分を担っている事は脳科学的にも証明されている。 ポルトガルの神

    礼節や稟議・根回しは、やりすぎかと思うぐらい徹底して丁度いい
  • 『失敗の責任は私にあります』と言えない責任者たちの話。

    昔、あるメーカーで経営企画職を担当していた時のことだ。 営業部の部長から、 「ウチの商品が絶対に安心で安全という証明書って発行できませんかね・・・」 と相談を受けたことがある。 聞けば、大口顧客との取引が受注寸前で、最後にそのような証明書を出せれば契約してもいいと言われているようだ。 しかし仕様書や保証書ならともかく、絶対に安心安全な証明書などどうしろというのか。 安心安全に使えるガスボンベだって火の中に放り込んだら爆発するし、腹痛を治してくれる胃薬でも用法・用量を守らなければ命に関わる。 どういうものを書いてよいのかわからず、先方ともう少し要件を詰めて欲しいと押し返すと、 「絶対安心安全の証明が要件なんですよ・・・」 と埒が明かない。 やむを得ず、一度部長に同行し先方の会社を訪れ、どのような証明を求めているのかをヒアリングすることにした。 応対に出てくれたのは、若い現場主任だ。 熱気と熱

    『失敗の責任は私にあります』と言えない責任者たちの話。
  • 今の状況は、「人を安く使う会社が減る」きっかけになるかもしれない

    転職サイトのdodaが今年の2月18日に発表した、転職求人倍率を見ました。 (出典:転職求人倍率レポート(データ) doda) これを見て企業の中では「採用のチャンス」と思う方もいるでしょう。 なぜかと言えば、企業の求人が大きく減る中、転職希望者は逆に増加しているからです。 この1年で大きく求人倍率は減り、リーマンショック以来の低水準となりました。 しかしなぜ、こんな状況にもかかわらず、「転職希望者」が増えているのでしょうか。 それを知る手掛かりは、dodaの人気の検索キーワードランキングです。 1位が「在宅勤務」、そして3位が「フルリモート」。 つまり現在、転職の強い動機は、テレワークなのです。 (出典:人気の検索キーワードランキング doda) 通勤不要。 満員電車に乗らずに済む。 自由に休憩ができる。 平日に外出もできる。 家族と過ごす時間も増やせる。 とはいえ中にはもちろん、「オフ

    今の状況は、「人を安く使う会社が減る」きっかけになるかもしれない
  • 好きなことを仕事にするには、この原理原則を守るだけでいい。

    「わたしも好きなことを仕事にしたいなぁ〜」 ドイツでフリーライターをしていると、ときどきこんなことを言われる。 わたし自身好きなことを仕事にしている身なので、「いいと思うよ〜」とうなずく。 が、そこで「たとえばなにをしたいの?」と聞くと、「それがわかんないから困ってるんだよね(笑)」と返ってくることがほとんどだ。 SNSでも「好きなことを仕事にする」というフレーズは溢れているが、いざ自分が好きなことはなにか、どうやって仕事にするか、となると、途方にくれてしまう人が多い。 でも好きなことを仕事にするのって、そんなにむずかしいことじゃないと思う。 需要に対して、供給をすればいいだけなのだから。 需要があるところに供給することで商売は成り立っている そもそも仕事とは、需要があるところに供給することで成り立っている。 どんな業種だろうが働き方だろうが、これが大原則だ。 多くの人がほしいと思う商品は

    好きなことを仕事にするには、この原理原則を守るだけでいい。
  • リモートワークに役立つ「リーダースキル」とは。

    コロナ禍で働き方が変わった2020年、リモートワーク下でリーダーの悩みの質も変化した。 2021年よりよいチームビルディングのためのリーダーの在り方とは。 リモートワークでのリーダーの悩み 2020年はコロナ禍もあり、急激に働き方が変わった。 そんな中、ミドルの方を中心に、メンバーやチームとの向き合い方が難しいという相談を多く受けた。例えばこういう状況だ。 ・メンバーへの仕事の任せ方が難しい。リモート勤務なので任せないと仕事が進まないが、どこまで任せて良いのか。評価やフィードバックはどうすれば良いのか。 ・オンラインでの会議でどうしても自分が一方通行で話してしまう。メンバーの反応もわかりにくい。 ・チームの一体感が損なわれている気がする。異動者や新人のケアも不十分になっている。 ・メンバーに仕事を任せたのだが、期待していたアウトプットと異なる。何が悪かったんだろうか こうした難しさの原因の

    リモートワークに役立つ「リーダースキル」とは。
  • 『ゲーム・ネットの世界から離れられない子どもたち』を読み、ゲーム依存について考えた。

    ところがつい先日、そんな私の気持ちを掬い取ってくれている書籍が唐突に出版された。 その書籍の名は『ゲーム・ネットの世界から離れられない子どもたち』である。 このタイトルとイラストを見て、ゲーム依存やネット依存で夜更かしをする人を連想する人も多いのではないだろうか。 ところがこのを読み進めると、そうとも言い切れないことがわかる。 「ゲーム・ネットの世界から離れられない子どもたち」とはダブルミーニングである:ゲームやネットをやめられない子どもという意味だけでなく、これからの世代はゲームやネットが所与の環境として存在し、使いこなせなければならない時代を生きていくという意味ともとれる。 このダブルミーニングを知ったうえで表紙のフクロウを眺めなおすと、このフクロウが夜更かしの象徴にも知恵の象徴であるミネルヴァのフクロウにも見えてくる。 ゲーム依存やネット依存になる・ならないにかかわらず、子ども世代

    『ゲーム・ネットの世界から離れられない子どもたち』を読み、ゲーム依存について考えた。
  • 努力できることは、才能なのだろうか。

    マシュマロ・テストの示唆 「マシュマロ・テスト」という極めて有名な心理テストがある。 このテストは1960年にコロンビア大学のウォルター・ミシェルという心理学者が考案したもので、当初、「何が欲求充足の先延ばしを可能にするのか」を調べるものとして、このテストは作られた。 マシュマロ・テストというのは手短に言えば、幼い子どもに、人にとってはとても魅力的な報酬一つ(たとえば、マシュマロ一個)をただちにもらうか、一人きりで最長二〇分待って、より多くの報酬(たとえば、マシュマロ二個)をもらうかという選択肢を与え、どうするか見てみるという、じつに単純なテストだ ところがその18年後。 ウォルター・ミシェルはその後の子供たちの成長の様子を見て、この研究結果を、「子供の将来予測に使えるのでは」と考え、追跡調査を行った。 1968年から1974年までに550人以上に対して行われた参加者(子供たち)のその後

    努力できることは、才能なのだろうか。
  • 大学の恩師に教わった、「なにがわからないか、わからない」ときの質問のしかた。

    「恩師」の意味を「人生全体に渡って、大きく影響を及ぼす程の薫陶を受けた人」と定義した場合、私には恩師と言って良さそうな人が二人います。 一人は、小学校の3年から4年の時に担任をもってもらったH先生。 もう一人は大学の専門課程、国語学研究室でお世話になったS先生。 H先生については、人生の選択に関わる重要な示唆を色々と頂いたなーと思っていて、例えば昔この記事で書いたんですが、 忍者ハットリくんが、私の人生を大きく変えた、という話。 「ファミコンの忍者ハットリくんに巻物が出てきてかっこいいから、物の巻物にも触ってみたい」 と素っ頓狂なことを言い出した私に、 「巻物は大学行かないと触れないよ」と答えて、さり気なく「大学=巻物」という刷り込みを行ったのがH先生です。 多分私、この教えがなかったら大学行ってませんでした。 上記の記事でも書いた通り、私は大学での専攻として、「巻物に触りたいから」とい

    大学の恩師に教わった、「なにがわからないか、わからない」ときの質問のしかた。
  • ネットフリックスのような「ルールのない企業」は、どうやって社員の愚行を防いでいるのか。

    45歳のプログラマーが、警察庁、NTT、SMBCの一部システムのコードを流出させたというニュースを見た。 三井住友銀行などのソースコードが流出 “年収診断”したさにGitHubに公開か【追記あり】(ITmedia) 三井住友銀行(SMBC)は1月29日、同行のシステムに関連するソースコードが外部のWebサイト上に無断で公開されていたと明らかにした。 情報漏洩の事件自体は既に珍しくないが、気になったのが、流出させたとみられる人の反応だ。 「商用利用してないので、何も言われないと思う」という呑気なツイートをしている。 出典:45歳プログラマーさん、警察庁とNTTとSMBCのソースコードを世界に無償公開してしまう ツイートを見るに、年収を査定してくれるというサービスを利用するために、ソースコードをアップしたという。 だが、「普通に」考えたら、お客さんに納品したコードを「人が使い方もままならな

    ネットフリックスのような「ルールのない企業」は、どうやって社員の愚行を防いでいるのか。
  • 自分の「能力」より「やっていること」に自信を持てば、よりよいキャリアを築ける。

    自らの何を信じるのか:2つの信じること 「自信」とは読んで字のごとく「自らを信じる」ことですが、自らの何を信じることなのでしょう。 今日では、何か目標や課題に対し、それをうまく処理し、具体的な成果をあげられると強く思っている──その意味で「自信」という言葉が使われる場合がほとんどのようです。 つまり、信じるものは「自らの能力と成果」です。しかし、自信とはそれだけでしょうか? 自信という言葉はもっと大事なものを含んでいないでしょうか? 『広辞苑〈第七版〉』によれば、自信とは「自分の能力や価値を確信すること。自分の正しさを信じて疑わない心」とあります。 そう、能力を信じる以外に、自分の「正しさ」を信じることも自信です。 ですから、たとえ自分の能力に確信がなくとも、自分に(あるいは、自分のやっていることに)価値を見出し、意味や正しさを強く感じているのであれば、「自信がある」と言い切っていいのです

    自分の「能力」より「やっていること」に自信を持てば、よりよいキャリアを築ける。
  • 被害者意識を捨てて、目の前のことに意義を見出せば、人生は好転する。

    学生時代に将棋や囲碁の棋士に夢中になった事がある。 何が良かったかって、みな当に独特の個性があったのだ。 あれは当時、個性の確立に悩んでいた自分に見事に刺さった。 個性とは不思議なものである。 考えようによっては豊かになった現代の方が余裕があるからキャラクター差を出せそうにも思えるのだが、実際はそうではない。 現代社会はむしろ逆に余裕がなく、どちらかというと優等生的な立ち振舞い方をする人が目立つ。 棋士の生き方もそうで、昔の時代は当におおらかで余裕?があった。 かつての人達は当の意味で破天荒だ。 その代表格といってもいいのが、囲碁の藤沢秀行氏だ。 <参考 『野垂れ死に』新潮新書 > 破天荒を極めていた棋士がいた 藤沢秀行氏は業である囲碁では異常感覚とも称されるほどに鋭い手を打つ一方で、私生活は当の意味でハチャメチャだった。 女性関係はのほかに4人の女性と関係を持ち、子供は

    被害者意識を捨てて、目の前のことに意義を見出せば、人生は好転する。
  • 配慮のない質問は、コミュニケーションのコストを他者に押し付けている、という話。

    ちょっと昔話をします。 まだ長男が幼稚園に通っている頃でしたから、10年近く前でしょうか。 しんざき家では毎晩、寝る前にお話をしながら、パパママ長男の三人で一緒にお風呂に入ることが定番になっていました。 長男は、お風呂でお湯をばしゃばしゃとさせて、跳ねたお湯がお風呂の縁に乗っかって色々な形になるのを観察するのが好きでした。 その時も、長男は手をばしゃばしゃと動かして、縁に乗っかったお湯の形を観察していたのだと思います。 「これはー、ぞう!」とか「これはーー、んー、くるま!」とかいちいち宣言している長男に、「今日は幼稚園何があったー?」と何の気もなしに聴いてみたら、長男が手を止めました。 「うーん」としばらく困ったように考えこんでから、「もう、そんなに色々聞かないでよー」と言われました。 …色々? この時、「色々」という言葉がちょっと引っかかりまして。 私、自分としては「幼稚園でどんなことが

    配慮のない質問は、コミュニケーションのコストを他者に押し付けている、という話。
  • エンジニアをしていると、世間には「面倒な手続きほど価値がある」と考える人が、けっこういるとわかる。

    この記事で言いたいことは、まとめると以下のような内容になります。 ・「面倒くさくて複雑」といフローは、例外もあるものの、基的には不適切であるか、そのフローが必要とされる前提の方がおかしい ・けれど世の中には、「面倒で複雑なフロー程正しいし価値がある」と考える人が案外多い ・「面倒くさい」と言える人は貴重なんだけど冷遇されがち ・不要なJOIN句は敵だし、JOIN句の使い回しなど絶対してはならない よろしくお願いします。 さて、言いたいことは最初に全部言ってしまいましたので、後はざっくばらんにいきましょう。 先日、Twitterでこんなことを呟きました。 エンジニアをしていると「面倒くさいやり方は大抵間違っているか、あるいはそのやり方を必要としている前提の仕組みの方がおかしい」という思考は割と普通だと思うんだけど、どうも世間的には「面倒くさければ面倒くさい程正しい、ないし価値がある」と思っ

    エンジニアをしていると、世間には「面倒な手続きほど価値がある」と考える人が、けっこういるとわかる。
  • 「滅私奉公」を要求する企業の衰退が止まらない。

    少し前に、こんな記事を読んだ。 僕はなぜトヨタの人事を3年で辞めたのか トヨタでの3年間は決して「歯をいしばって耐える」ようなつらいだけのものではなかった。むしろ、たくさん鍛えてもらい、貴重な経験をさせていただいた先輩方を心から尊敬しているし、今でも仕事、プライベートを問わず関係を続けられるその懐の深さには感謝の気持ちしかない。 でもぼくは、結果だけ見ればトヨタを3年でやめた。 (中略) 3年目も後半に差し掛かってきて、ふと周りを見渡すと、10人いたはずの人事同期は既に半分以上が辞めていた。 「閉塞感に、耐えられなくなった」 そう言って辞めていく同期達に、ぼくは何も言えなかった。 上の記事には、著者がトヨタをやめるに至った苦悩が、延々とつづられている。 会社を辞めるも残るも自由だ、それはそれでよい。 だが、私はこれを読み、思った。 「会社が人生の中心であった時代は、当に終わったのだな」

    「滅私奉公」を要求する企業の衰退が止まらない。
  • 日本の「お見合い型面接」より、ドイツの「交渉型面接」のほうが合理的だけど、人生ハードモードだよね。

    「採用面接はお見合い」 就活まっただなかの大学3年生のころ、よくそんな言葉を耳にした。 その言葉を使っている人たちは「面接は相性を確かめる場だよ」と言いたかっただけなんだろうけど、わたしは「どーりで無駄が多いと思ったわ……」と妙に納得した記憶がある。 要は、「採用担当者が好き嫌いで合否を決めますよ」ってことじゃないか。 だから就活メイク講座だとか、面接マナーチェックだとか、表面的なことばっかりやらされるんだ。 面接っていうのは来、「お見合い」なんてふわっとしたものじゃなくて、「交渉」なんじゃないの? 面接の素人が印象によって合否を決める採用面接の弊害 この記事を書くに至ったきっかけは、先日公開されていた『スキルのない素人が、印象と好き嫌いで合否を決めている。それが採用面接。』を読んだことだ。 内容をざっくりとまとめると、 ・人を見る目がない素人が面接をしている ・だから、思想についてや家

    日本の「お見合い型面接」より、ドイツの「交渉型面接」のほうが合理的だけど、人生ハードモードだよね。
  • 何も決定しないクセに「失敗したらお前が責任を取れ!」という管理職は最悪の存在。

    思い出すのも恥ずかしい黒歴史の塊なのに、今でもたまに見てしまうネットのページがある。 笑顔の大学生たち、楽しそうに練習する動画などありふれたコンテンツだが、このページを見るたびに恥ずかしくてどうしようもなくなる。 同志社大学のアルティメットチーム「Magic」のツイッターサイトだ。 そして、取り返しのつかない失敗をしたことや寂しさなどが入り混じった複雑な感情がよみがえり、胸の奥が痛くなる。 実はこのチーム。 1992年に私が、友人と2人で始めた小さなサークルだった。 相方の名前を、仙田とさせて頂く。 当時大学1年生だった仙田と私は、とにかく時間と情熱と体力を持て余していた。 大学に入ったはいいが、つまらない授業とバイトとメシをべるだけで過ぎていく毎日は、退屈で仕方なかった。 大学生らしい無意味な野心や根拠のない自分への特別感もあり、何か大きなことをしたいとバカな妄想ばかりでいつも盛り上が

    何も決定しないクセに「失敗したらお前が責任を取れ!」という管理職は最悪の存在。
  • 採用面接で腹が立って「志望動機なんかありません」と答えたときの話。

    もう10年以上も前のことだが、新入社員の採用面接でお会いした、忘れられない一人の女子学生がいる。 彼女はノックもせずいきなり部屋に入ると、何も言わず席に座り、下を向いてそのまま固まってしまった。 最終の役員面接となると、やはり緊張で上手く話せなくなってしまう学生もいるので、その事自体は珍しいことではない。 しかし彼女は余りにも極端だった。 「こんにちは。今日は面接に来てくださってありがとうございます。よろしくお願いします。」 「・・・」 「緊張する必要なんか、全くありません。少しお話をお聞きすることはできそうですか?」 「・・・」 わずかに見える鼻の頭や耳まで真っ赤になってしまっていて、今にも泣き出しそうだ。 顔を上げられず、小さく固まってしまった肩が震えている。 もはや面接どこではない空気感だ。 とはいえ彼女もここまで試験を進み、しかも履歴書からもとても優秀な学生であることは十分わかる。

    採用面接で腹が立って「志望動機なんかありません」と答えたときの話。
  • 「コンプレックスをバネに頑張る」のは大していいことはなく、むしろ逆効果だという研究の話。

    とても面白い研究結果をみた。 早生まれはスポーツだけでなく勉強、はたまた生涯年収に関しても遅生まれと比較して損してしまうという話だ。 早生まれは不利、なのか…? 「生まれ月格差」の驚くべき実態(山口 慎太郎) | 現代ビジネス | 講談社(1/6) これまでの様々な研究は、生まれ月による格差は大人になっても完全には消えないことを明らかにしてきた。 プロ野球選手やJリーガーのようなスポーツ選手には4月生まれが多く、早生まれが少ないという話は、研究者でなくとも聞いたことはあるだろう。日全体での出生数には、月による偏りはほとんどないから、生まれ月が有利、不利を生み出していることがわかる。 遅生まれの方がプロスポーツ選手になるのに有利? 体格に関しては成長格差が体感的にも実感しやすいという事も相まって、何らかの格差があるのではないかという研究はなされていた。 少し前に話題になったヤバい経済学とい

    「コンプレックスをバネに頑張る」のは大していいことはなく、むしろ逆効果だという研究の話。