トップ > 特集・連載 > 言わねばならないこと > 記事一覧 > 記事 【言わねばならないこと】 (20)「戦争できる国」狙う 政治学者・白井聡氏 Tweet 2014年4月13日 報道の自由という観点から見て大変危険な法律であることは確かだが、それ以上に大きな問題がある。それは、国家安全保障会議(日本版NSC)の新設や集団的自衛権の行使を容認する憲法解釈の変更などと並び、日本を「戦争ができる国」にするための政策パッケージの一環だということだ。 安倍晋三首相の訴える「積極的平和主義」は、戦後の日本の平和主義を「消極的」だと否定している。戦争をしないことで安全を保つのか、することで保つのか。その点で発想の大転換が行われた。 だが、こうした方針に漠然と賛成している人に、これから中国やアジア諸国との関係がさらに悪化し、実際に武力衝突が起きることへの本当の覚悟があるとは思えない。これこそが「平和