前回「教会とスポーツ、ちょっと意外な関係」では、スポーツにある価値観がキリスト教と親和性が高いことにふれたが、スポーツは人種差別への反対、平等性の実現など社会に踏み込む一面がある。さらにCSR(企業の社会的責任)の啓発にサッカーが用いられるようなこともある。スポーツとは、いじめや体罰と180度異なる志向性のものであることが今さらながら浮かび上がる。 レッズサポーター差別的表現問題に続き 「Japanese Only」――こんな横断幕が今年3月にサッカーJリーグの試合会場・埼玉スタジアムの浦和サポーター席へ入るゲートに掲げられた。「日本人以外お断り」とも取れる差別的表現と判断され、Jリーグは「無観客試合」という重いペナルティを科したことは記憶に新しい。8月には横浜F・マリノス-川崎フロンターレ戦で、横浜F・マリノスの男性サポーターがバナナを振って大きな問題になった。 バナナはサルの好物で、「
![マリノスサポーター「バナナ事件」を考える](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/e718b086ecfa54f8f0e4448e200b53f8019566ed/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Ftk.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F8%2F4%2F1200w%2Fimg_841fee2a49312787662021b5b0b9bafc77018.jpg)