Webブラウザは,開発者にとってもユーザーにとっても,もはや日常の一部となっているほど身近なソフトウエアですが,近年のブラウザはあまりにも高機能かつ巨大になってしまったため,その仕組みを詳しく理解することは困難です。そこで,シンプルなブラウザをRustを用いて実装することによって,ブラウザ上でWebサイトを開くまでに何が起きているのかを理解することを目的とします。さらに,作成したブラウザを,別冊で解説・実装している自作OSの上で動かすことによって,ブラウザと更にその裏側を理解していきます。
Webブラウザは,開発者にとってもユーザーにとっても,もはや日常の一部となっているほど身近なソフトウエアですが,近年のブラウザはあまりにも高機能かつ巨大になってしまったため,その仕組みを詳しく理解することは困難です。そこで,シンプルなブラウザをRustを用いて実装することによって,ブラウザ上でWebサイトを開くまでに何が起きているのかを理解することを目的とします。さらに,作成したブラウザを,別冊で解説・実装している自作OSの上で動かすことによって,ブラウザと更にその裏側を理解していきます。
書籍案内 » 書籍ジャンル » ネットワーク・UNIX・データベース » データベース・SQLなど » 標準SQL+データベース入門 ——RDBとDB設計、基本の力[MySQL/PostgreSQL/MariaDB/SQL Server対応] Tech × Books plusシリーズ標準SQL+データベース入門 ——RDBとDB設計、基本の力[MySQL/PostgreSQL/MariaDB/SQL Server対応] この本の概要 「標準SQL」&「データ設計」を土台に,SQL&データベースの基本を学べる入門書。 「SQLでどんなことができるのか」「どんなときに便利なのか」「なぜそんなしくみになっているのか」一つ一つ,ステップアップしながら解説します。 本書の特徴は「標準SQL」準拠である点と文法の背景にある「データ設計」を丁寧に扱っている点です。SQL学習時の頻出ケースである,思った
Sakana AI、科学論文の調査から作成、レビューまですべてAIが自動で実行するThe AI Scientistを発表 Sakana AIは2024年8月13日、大規模言語モデル (LLM) を複数組み合わせてアイデアの生成、必要なコードの記述、実験の実行/結果の要約、視覚化、レビューまで、論文作成のライフサイクル全体を自動化するAI駆動型の論文作成システム「The AI Scientist」を発表した。 The AI Scientist: Towards Fully Automated Open-Ended Scientific Discovery 「AIサイエンティスト」: AIが自ら研究する時代へ(上記ブログの日本語訳) Introducing The AI Scientist: The world’s first AI system for automating sc
Microsoft、RAGの機能を拡張、強化させたGraphRAGを一般利用可能に Microsoftは2024年7月2日、LLMが生成する出力の精度を向上させるために利用するRAG(検索拡張生成)の機能を拡張/強化した「GraphRAG」をGitHub上で公開した。 GraphRAG: New tool for complex data discovery now on GitHub -Microsoft Research Blog Welcome to GraphRAG RAG(Retrieval-Augmented Generation:検索拡張生成)は、ユーザーのクエリに基づいて特定の分野や組織の内部ナレッジベースの情報を検索し、その結果を参照してAIの回答に組み合わせる技術。モデルを再トレーニングすることなく、これらの情報を生成結果に即座に反映できる。 一方、通常のRAG
2024年2月14日紙版発売 2024年2月14日電子版発売 マウンティングポリス 著 四六判/208ページ 定価1,540円(本体1,400円+税10%) ISBN 978-4-297-13951-3 Gihyo Direct Amazon 楽天ブックス 丸善ジュンク堂書店 ヨドバシ.com 電子版 Gihyo Digital Publishing Amazon Kindle ブックライブ 楽天kobo honto この本の概要 人間関係あるところにマウントあり,マウンティングを制する者こそが人生を制する。 3万以上の事例を収集・分析してきたマウンティング研究家が,80億総マウント社会を乗り切るためのナレッジを集大成。 一流の人こそこっそり活用しているマウンティングの最強パターンとは ステルスマウント×マウントさせる=最強のビジネススキル イノベーションはテクノロジーからではなくMX(マ
すべてのフェーズでミスが重なった ―全銀ネットとNTTデータ、全銀システム通信障害の詳細を説明 全国銀行資金決済ネットワーク(以下、全銀ネット)とNTTデータは12月1日、2023年10月10日~11日にかけて全国銀行データ通信システム(以下、全銀システム)で発生した通信障害に関する報道関係者向けの説明会を開催しました。本件についてはNTTデータが11月6日に行った途中経過報告の内容をもとにレポートしましたが、今回、全銀ネットとNTTデータが揃って会見を行ったことで、より詳細な障害の原因が判明したので、あらためてその内容を検証してみたいと思います。 説明会の登壇者。左から、全銀ネット 企画部長 千葉雄一氏、事務局長兼業務部長 小林健一氏、理事長 辻松雄氏、NTTデータ 代表取締役社長佐々木 裕氏、取締役副社長執行役員 鈴木正範氏 なお、全銀ネットとNTTデータは、今回の障害に関して金融
バグは“数千パターンのテスト”をすり抜けた ―NTTデータ「2023/10/10 全銀ネット障害」について説明 NTTデータグループは2023年11月6日、10月10日に発生した全国銀行データ通信システムの障害に関する記者説明会を実施、現時点で判明している障害の概要について説明を行うとともに、再発防止策に向けたタスクフォースの設立などについて明らかにしました。会見の冒頭、NTTデータグループ 代表取締役社長 本間洋氏は、今回の障害により全国の預金者や金融機関をはじめとする社会全体に大きな混乱をもたらしたことを謝罪し、今後の原因究明と再発防止に向け、全国銀行試験決済ネットワーク(以下、全銀ネット)とともに全力をかけて取り組むことを明言していました。 本記事では会見の内容をもとに、現時点で判明している10月10日の事故の原因についてレポートします。 2023年10月10日 ―なにが起こったのか
HTTP/3入門 第1章進化するHTTPの歩み ~ HTTP/1.1とHTTP/2をおさらいし、HTTP/3の基本を知る この特集記事は2021年6月24日に発売されたWEB+DB PRESS Vol.123に掲載された特集1「HTTP/3入門」を再掲したものです。 先日2022年6月にHTTP/3を含むHTTP関連の仕様が正式なRFCとなりました。ここではRFCの正式リリースに伴い、いち早く変更点を抑え、囲みボックスを用いた加筆解説でわかりやすくお伝えしております。 特集のはじめに HTTP(Hypertext Transfer Protocol)の最新版であるHTTP/3が登場しました。HTTP/3では、より安全で速い通信が行えます。本特集では、今までのHTTPにあった課題と、HTTP/3で課題をどのように解決し、改善が行われたかを解説します。 本章では、HTTPそのものと各バージ
本章では、HTTP/3がTCPに代わって下位層で用いるQUICについて解説します。 QUICはトランスポートプロトコル QUICはトランスポートプロトコルです。QUICの説明に入る前に、トランスポートプロトコルついておさらいします。 TCP/IPの4階層モデル プロトコルは階層で役割を分担しています。TCP/IPの4階層モデルでは、アプリケーション層、トランスポート層、インターネット層、ネットワークインタフェース層に分かれます(図1)。 図1 TCP/IPの4階層モデル アプリケーション層に分類されるアプリケーションプロトコルは、クライアントやサーバで動作するアプリケーションの動作に関するデータやメッセージの通信ルールを規定します。たとえばSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)は、メールを送信する通信ルールを規定しています。HTTPはこの層に属します。
こんにちは! 逆瀬川(@gyakuse)です! 前回はOpenAIが公開しているChat APIとWhisper APIを用いて議事録文字起こしアプリケーションを作ってみました。今回は、Chat APIを便利に使うためのライブラリであるLangChainとguidanceを紹介していきます。 なぜ便利に使うためのライブラリが必要なのか? 単純にChat APIにリクエストを送るだけであれば、各言語に用意されたライブラリを使うだけで良いでしょう。たとえば、Pythonにおいてはopenai-pythonが用意されています。前回紹介したとおり、Chat APIを使うだけなら以下のようなリクエストを作るだけで済みます。 import openai openai.api_key = "sk-..." # APIキー completion = openai.ChatCompletion.create
鈴木たかのり(@takanory)です。今月の「Python Monthly Topics」では、Webブラウザ上でPythonが動作するPyScriptについて、内部構造なども含めて詳しく解説したいと思います。 PyScript公式サイト(https://pyscript.net/) Warning:PyScriptは現在非常に活発に開発が進んでいるプロダクトのため、将来的にこの記事のサンプルコードが動かなくなる可能性があります。記事執筆時点では最新バージョンであるPyScript 2023.03.1で動作確認しています。うまく動かない場合はPyScriptの公式ドキュメントなどを参照してみてください。 PyScript - PyScript documentation PyScriptとは? PyScriptは公式サイトに「Run Python in Your HTML」と書いてあると
2023年4月20日紙版発売 2023年4月20日電子版発売 橋本大也 著 四六判/288ページ 定価1,760円(本体1,600円+税10%) ISBN 978-4-297-13352-8 Gihyo Direct Amazon 楽天ブックス 丸善ジュンク堂書店 ヨドバシ.com 電子版 Gihyo Digital Publishing Amazon Kindle ブックライブ 楽天kobo honto 本書のサポートページサンプルファイルのダウンロードや正誤表など この本の概要 英語がまともに使えなかった状態から,原著で数百冊を読破,会話もペラペラ,英検1級に合格――その秘密とは? 「いつかは英語で本が読めるようになるぞ!」と思いつつ,10度以上挫折してきた著者が,40代半から使える英語を身につけた非常識な学習方法を集大成。 “脳内留学”で頭から,生活から日本語を追い出す 大量に読めば
学習している内容や日々の考え事など、さまざまな情報を入力しながら自然に整理していくパーソナル・ナレッジ・マネージメント(PKM)ツールが注目されています。 しかし便利ではあるものの使い方が難しかったり、マニアックな設定が要求されたりするPKMツールが多い中、高機能なのに簡単に利用できるRemNoteが、最近モバイルアプリも登場して頭一つ抜けた存在になってきたように思います。そこで本稿では初心者向けにRemNoteの使い方の紹介を通して、PKMの基本的な考え方について深めてみます。 情報が複雑になってきたら、ツールも進化しなければいけない 忘れてしまっては困ることがあると、私たちはメモをとります。買い物でそろえるもの、テレビで耳にしたお得な情報、来週の予定、ちょっとした考え事。どんなことであっても私たちはメモをとります。 手段は紙でもスマートフォンでも変わりません。ふだんは意識しないほど当た
ITエンジニア本大賞2023が決定。技術書部門大賞に『良いコード/悪いコードで学ぶ設計入門』、ビジネス書部門大賞『メタバース進化論』 翔泳社が主催するイベント「ITエンジニア本大賞2023」が行われ、2月9日にプレゼン大会&最終投票を開催し、技術書部門大賞およびビジネス書部門大賞を決定した。技術書部門大賞には『良いコード/悪いコードで学ぶ設計入門 保守しやすい 成長し続けるコードの書き方』、ビジネス書部門書大賞に『メタバース進化論――仮想現実の荒野に芽吹く「解放」と「創造」の新世界』が選ばれた。 ITエンジニア本大賞は、ITエンジニアにおすすめの技術書・ビジネス書を選出してもらうイベント。出版社や刊行年は問わずこの1年を振り返っておすすめしたい本を投票するWeb投票と、プレゼン大会、2つのイベントを通して大賞を決定する。なお、過去の大賞は殿堂入りとし、選考から除外している。 Web投票
本連載は分散型マイクロブログ用ソフトウェアMisskeyの開発に関する紹介と、関連するWeb技術について解説を行っていきます。第1回はMisskey、ひいては分散型SNSの簡単な紹介とその内部実装の概略を説明します。 はじめまして! はじめまして、Misskey(みすきー)のプロジェクトリーダーをしている、しゅいろ(@syuilo)です! この度連載の機会をいただきましたので、ちょっと仰々しい気もしますが「Misskey & Webテクノロジー最前線」と題して、今後Misskeyやそれに関わる最新のWeb技術について解説をしていく予定です。 今回はMisskey、ひいては分散型SNSの簡単な紹介とその内部実装の概略を説明します。 対象読者は、後半の実装解説の部分においてはある程度のWeb開発の知識がある人を想定しています。 Misskeyとは、そして分散型とは Misskeyは、オープン
ノートアプリ「Obsidian」を使いこなす 「Obsidian」でノートを作るときの考え方とは? ~デイリーノートの活用と、PKMとしてのノート術 前回までの記事で、Obsidianの基本的な設定は完了しています。あとは、ノートを自分の好きなようにMarkdownで書いていけばよいのです。 しかし、ノートを書くといっても、何から手をつければよいのかわからない人が多いでしょう。 ノートの書き方は人によって違ってよいのですが、先人が残してくれた知恵がいくつか公開されています。その方法と合わせて、私がノートを作るときの考え方を紹介します。 デイリーノートを使う Obsidianではじめてノートを作成する人に対して、私がおすすめしているのは前回の記事で紹介したコアプラグインの「デイリーノート」を使う方法です。 デイリーノートとは、名前の通り毎日のノートのことです。初期設定のままで設定を変更してい
Linus Torvaldsは12月11日(米国時間)、前週の告知どおりに「Linux 6.1」の正式リリースをアナウンスした。 Linux 6.1 -Linus Torvalds Linux 6.1はメインライン開発ではじめてRustを採用したことが大きな話題となったが、そのほかにもユーザ空間におけるメモリサニタイザーツールに似た動的エラー検出の「KMSAN」やB-treeベースのデータ構造「Maple Tree」、AMDの新しいPMFドライバのサポートなど多くのアップデートが行われている。Googleの開発者がメインラインへのマージを提案してきた「MGLRU(Multi-generational LRU)」もそのひとつで、古参のカーネル開発者であるAndrew MortonもMGLRUのメインライン化をバックアップしてきた。 Linuxカーネルではメモリ管理に「LRU(Le
ノートアプリ「Obsidian」を使いこなす ローカル環境で動作し、Markdownで書いたノートをつなげるアプリ「Obsidian」とは 2022年10月に「1.0」というバージョンがリリースされたアプリ「Obsidian」。このリリースはgihyo.jpでも記事として取り上げられ、非常に注目されています。 この記事では具体的にどのような特徴があるのか、他のノートアプリやMarkdownエディタと比較しながら紹介します。 図 Obsidian Obsidianとは何か? Obsidianというアプリを紹介するとき、さまざまな説明が使われます。 ノートアプリ メモアプリ Markdownエディタ PKM(Personal Knowledge Management)ツール など これらはいずれも間違いではありませんが、一言で表現するのは難しいものです。そして、一言で表現しようとすると、そ
CLIツールをテストする難しさ ターミナルなどで動作するCLI(コマンドラインインタフェース)ツールは、パッケージを公開して利用してもらうライブラリと比べてテストがしにくいと感じる読者も多いでしょう。 CLIツールは、ファイル/標準入力からの入力や、ファイル/標準出力/標準エラー出力への出力があることが多いです。また、コマンドライン引数やオプション(フラグ)によって変わる挙動のパターンが多いため、網羅的なテストが大変です。 入出力についても単一のファイルを読み書きするだけではなく、ディレクトリごと作成したり、特定のディレクトリ以下を再帰的に読み込むような処理もよくあります。 main関数にすべての処理をすべて書くような作りのCLIツールだと、実際にビルドしてテストスクリプトなどから動かしてテストするしかありません。しかし、せっかくCLIツールをGoで書いているのであれば、テストもGoで書き
はじめてLinuxに触れる初心者にとって最初の壁となる存在、それがコマンドラインである。WindowsやmacOSのGUI、あるいはスマホのタッチUIしか知らないユーザにとって、ターミナルエミュレータにコマンドラインを入力し、さまざまな作業を行うことはかなり難易度が高いはずだ。 Linuxやオープンソースの世界の良いところのひとつは、そういった初心者のためのコンテンツが有志によってつねに提供され続けている点だ。今回紹介する「LYM - Linux command line for you and me」はコマンドライン初心者のために用意された、非常にわかりやすいオンラインガイドで、クイックリファレンスとしても使いやすいようにコンテンツが整理されている点も特徴だ。 Welcome to Linux command line for you and me! -Linux command lin
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