大阪府警生活環境課は22日、陸上自衛隊などに品種を偽ってコメを納めたとして、不正競争防止法違反の疑いで、大阪府東大阪市の米穀販売会社「ライスネットワーク」代表取締役、八木尚之容疑者(53)ら4人を逮捕した。 陸自大久保駐屯地(京都府宇治市)によると、コメのサンプルに虫が混じっていたことや、炊事担当の隊員が食べた際、味に違和感があり、昨年11月に民間会社へ検査を依頼。その結果、表示と違う品種であることが判明した。 生活環境課によると、八木容疑者は「赤字だった会社の利益を上げるため、違った産地で、品種の異なる安い玄米を精米し、納品した」と供述。逮捕容疑は共謀し、昨年10月~今年1月、大久保駐屯地に、福島や福井、徳島県産のコシヒカリなどの混合精米計4800キロを「滋賀県産キヌヒカリ単一原料米」と偽って表示。近畿4府県の4店にも、精米計17キロを「三重県産」「徳島県産」と偽り、それぞれ納入した疑い