日帝風水謀略説(にっていふうすいぼうりゃくせつ)とは、日本が韓国併合時代に朝鮮半島で行った政策の中で、風水によって朝鮮民族の民族精気を奪おうとしていたとされる説[1]。断脈説、朝鮮断脈説[2]とも。韓国では「日帝断脈説」「民族精気抹殺政策」や「風水侵略論」[3]といわれる。いわゆる国家的な陰謀論のひとつである。 韓国(朝鮮半島)は歴史的に風水説や風水地理説が根強い土地である。風水は、中国で理論としてまとまった後に新羅時代の朝鮮半島に伝わり、少なくとも高麗時代には風水に基づいた為政がなされている[4]。朝鮮の風水は主に有力者達の間で用いられたが、18世紀までには庶民の間にも広まったと考えられている[5]。朝鮮半島の風水の特徴の1つに政治との結びつきの強さが挙げられ、遷都の際には風水に基づいて候補地が検討されたことが知られており[4][6][7]、現在でもソウルは優れた「地脈」を持つ理想的な風