0.はじめに――主に非ギャルゲーユーザーへ向けて ギャルゲー、とりわけWindows機をプラットフォームにしたアダルトゲーム系のギャルゲーにはある一定の価値がある。しかしその価値は以下の理由により、パソコンを愛用しつつ、秋葉原などで日常的にゲームソフトを購買する層以外には全く届いていなかった。 ハードの問題:非パソコンユーザー、Macユーザーを拒絶している。 ポルノ性の問題:女性、18歳以下の青少年ユーザー層を拒絶している。 情報伝達の問題:専門誌、口コミ、一部ウェブサイトでしか情報を得られない。 流通の問題:取り扱い店舗が極端に限定され、マニア的な購買対象にしかならない。 とはいえ単純に考えれば、ハードの問題は急速に進むパソコンの普及によって解消可能であり、一方性描写が厳しく制限されているコンシューマ機への移植は、ポルノ性の問題をほとんどクリアするだろう。またインターネットの一般化は、情
藤本由香里(ふじもと ゆかり) 1959年熊本県生まれ。東京大学教養学科卒。筑摩書房で編集者として働くかたわら、コミック・女性・セクシュアリティなどを中心に評論活動を行う。『週刊文春』『ESSE』共同通信などにマンガコラムを連載しているほか、http://www.isize.com/bookで�"�愛情図書館�#�、他に熊本日日新聞、『ジャーゴ』などでも連載中。著書に『私の居場所はどこにあるの?』(学陽書房)、『快楽電流』(河出書房新社)、最新刊に、清水玲子・萩尾望都など7人の少女マンガ家と『ベルセルク』の三浦建太郎へのロングインタビュー、最新のまんがコラムをまとめた『少女まんが魂』(白泉社)がある。最近、竹宮惠子氏のマンガ論の集大成ともいえる『竹宮惠子のマンガ教室』(筑摩書房)を編集した。 今年暮れには、『愛情評論――家族をめぐる物語』を文藝春秋から、同時期か来年1月には、若い女性向けの
藤本由香里(ふじもと ゆかり) 1959年熊本県生まれ。東京大学教養学科卒。筑摩書房で編集者として働くかたわら、コミック・女性・セクシュアリティなどを中心に評論活動を行う。『週刊文春』『ESSE』共同通信などにマンガコラムを連載しているほか、http://www.isize.com/bookで「愛情図書館」、他に熊本日日新聞、『ジャーゴ』などでも連載中。著書に『私の居場所はどこにあるの?』(学陽書房)、『快楽電流』(河出書房新社)、最新刊に、清水玲子・萩尾望都など7人の少女マンガ家と『ベルセルク』の三浦建太郎へのロングインタビュー、最新のまんがコラムをまとめた『少女まんが魂』(白泉社)がある。最近、竹宮惠子氏のマンガ論の集大成ともいえる『竹宮惠子のマンガ教室』(筑摩書房)を編集した。 今年暮れには、『愛情評論――家族をめぐる物語』を文藝春秋から、同時期か来年1月には、若い女性向けの生き方エ
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