本は何でもそうですが、歴史書も、面白くなければ読んでも全く意味がありません。つまらない本から読み始めてしまったら、それこそ歴史嫌いになってしまいます。そこで、まずはこちらの本を読んでみて下さい。『アンダルシーア風土記』(氷川玲二著)です。ここで「アンダルシーア」が意味するのはスペインのイベリア半島です。イスラム王朝が支配した時代に関するお話が中心です。学校で習った後ウマイヤ朝(756年~1031年)からグラナダ王国が滅ぶ1492年までの物語です。 アラビアンナイトの世界を味わう この本ではアンダルシーア地方の歴史を、カエサルも登場する古代ギリシア・ローマあたりからたどり、イスラムの台頭、後ウマイヤ朝の支配を経て、イスパニアの女王の使いで旅に出たコロン(コロンブス)がカリブ海の島、新大陸を発見する1492年あたりまでをたどっています。 後ウマイヤ朝時代のスペインの支配者はまさに『アラビアン・