独身貴族の中年男性(53)が訪れた 「結婚したくなかったわけではない」 「どうしても結婚したいとも思っていない」 令和の時代には、こうした男女が実に多いのである。 仕事もある。友達もいる。趣味もある。生きていく上に不都合は何もない。仕事もそれなりに充実しているし、お金にも不自由はない。周りの仲間の多くは、確かに結婚適齢期と言われる時期に結婚し、家庭を持った。たくさんの結婚披露宴に招待され、祝福してきた。だけど、「次は自分の番だ」という熱い思いも、取り立てて起こることはなく、普段の暮らしの中で、胸がときめくような恋愛もなかった。 昭和の時代なら、結婚適齢期という年齢を超えると、周りからのプレッシャーみたいなものも少なからずあったかもしれない。だが、今は令和の時代。男女雇用機会均等法により女性たちも男性と同じく働き、立派に稼げるようになった。独身を恥ずかしいとか、結婚していないあるいはできない
