鈴木英之さん(すずき・ひでゆき)/SBI証券投資情報部長。大学卒業後、日栄証券(現SBI証券)に入社。営業部、調査部、株式部などを経て現職(撮影/写真映像部・上田泰世) この記事の写真をすべて見る 1日で4451円も下がり、翌日に3217円も上がった日経平均株価。「損切り民」は本当に多かったのか、正確なデータを元に検証する。AERA2024年9月16日号より。 【図表を見る】「日経平均4451円暴落時に個人がこっそり買っていた日本株」はこちら! * * * 今年7月11日に場中高値4万2224円(終値/以下同)をつけた日経平均株価が8月5日に3万1458円まで下がった。前営業日比4451円の暴落。テレビやネットでは「史上最大の下落幅」「ブラックマンデー以来」という二つのキーワードが目立っていた。 いったん冷静に整理しておきたい。4451円が史上最大の下落幅であることは間違いないが、7月