Katol(カトール)隕石から超高圧鉱物“ブリッジマナイト”を発見 ブリッジマナイトは小惑星衝突により生成 地球の下部マントルを構成するブリッジマナイトと類似 広島大学大学院先進理工系科学研究科の宮原正明准教授、東北大学の大谷栄治名誉教授(大学院理学研究科地学専攻)は、インド工科大学カラグプル校、インド・物理研究所、ドイツ・ミュンスター大学、ローマ・サピエンツァ大学との共同研究として、2012年5月22日にインド・カトール市に落下したKatol(カトール)隕石を研究し、この隕石の中から“ブリッジマナイト”と呼ばれる超高圧鉱物を発見しました(図1)。ブリッジマナイトは地球の下部マントルの8割近くを占める重要な物質と考えられています。ブリッジマナイトを作るには、約24万気圧以上の極めて高い圧力が必要で、地球表層で天然には存在しない物質です。カトール隕石は宇宙空間で別の小惑星と衝突しており、衝突