2022年01月20日16:25 カテゴリはね奴一代記(本棚) はね奴一代記 リブ14ーとおからじ舎10ーナイロビへの道5 ドミトリーから、本来泊まるはずだったホテルに移動できたのは、4日目だったと思う。 こざっぱりしたツインルームはバス・トイレ付きで、塗りたてのペンキのにおいが充満していたが、嫌ではなかった。 私同様、1人でNGOフォーラムに参加するヨーロッパのどこかの国の女性と同室だという説明だったが、その女性は結局現れず、私は最後までツインルームを独り占めできた。 ホテルには長期滞在者用の個室もいくつかあり、住人の1人である日本人のチヨちゃんと、すぐに出会った。イギリス人シスターが、日本からの旅行者がいると彼女に伝えていたらしく、ホテルロービーで彼女が私を待っていてくれた。 チヨちゃんは無教会のクリスチャンで、こざっぱりとまとめられた個室には、聖母マリアの絵が壁に飾られていた。20代