バブル期の日本を沸かせた「マリンアート」の人気画家をめぐる小説『青の純度』直木賞など数々の受賞歴がある篠田節子の小説『青の純度』(集英社)について、アーティストの原田裕規が書評を執筆し、共同通信から全国各紙に配信されたほか、本人のホームページでも公開されている。 そのなかで原田は、本書のテーマや主人公の行動が、自らの研究や著書、立ち位置と重なるものがあると指摘している。以下、書評の冒頭を引用する。 本書(注:『青の純度』)に登場する「マリンアートの巨匠ヴァレーズ」は、バブル期に海中画で大衆の心を掴み、一方で美術界からは黙殺された画家であるとされています。 ある時期からその商法が問題視され、忘れられた画家となっていたヴァレーズ。その作品を商法と切り離して再評価する書籍を著そうとする人物が本書の主人公です。 以上を一読しただけで明らかなように、ヴァレーズのモデルは実在する画家クリスチャン・ラッ

