この10年で面会申請の数は倍増 子どもを持つ夫婦が離婚したり、別居に至ったりした場合、子どもと離れて暮らす親が、子どもと会って交流を持つことを「面会交流」といいます。面会交流は、両親が離婚したり別居したとしても、子どもが両親と交流し、両親から愛情を受け続けられるようにするための大切な機会となるべきです。親同士あるいは、離れて暮らす親と子どもが、連絡を取り合って、自分たちで円満に面会交流が実施できれば、それに越したことはありません。 平成24年4月施行の改正民法には、協議離婚にあたって、協議するべき事項として、面会交流が明示され、必要事項を定めるにあたっては、子の利益を最も優先して考慮しなければならない旨が規定されました。しかし、離婚や別居に至った夫婦間では、様々ないざこざや事情が影響して、「面会交流の協議ができない」や「協議したのに実施されない」あるいは「実施されてもほんのわずかの機会でし