韓国前大統領の朴槿恵(パククネ)被告の支援者で、職権乱用罪に問われたチェ・スンシル被告に対する公判が14日、ソウル中央地裁で開かれ、検察は懲役25年と罰金1185億ウォン(約123億円)、追徴金約78億ウォン(約8億円)を求刑した。 朴前大統領は健康状態の悪化を理由に出廷を拒んでいる。チェ被告への量刑は、朴前大統領への量刑に対する一つの目安になりそうだ。判決は来年1月26日。 チェ被告は、自身が関与する財団に設立資金計774億ウォン(約80億円)を出資するよう53企業に強要したなどとされる。検察側は、チェ被告が朴前大統領らと共謀し、サムスン電子副会長の李在鎔(イジェヨン)被告からの不正な請託を受けて、財団設立資金名目で300億ウォンの賄賂を受け取ったなどと主張した。 チェ被告について「犯行を全面否認し、厚顔無恥」「典型的な政経癒着に便乗した腐敗犯罪。国民主権、法治主義の価値を大きく傷つけた