トランプ米大統領が鉄鋼とアルミニウムの輸入に厳しい関税を課すと発表したことで、反対派は策を弄(ろう)する余地をほぼ失った。だが、まだ完全に希望がなくなったわけではない。 1.適用除外措置 トランプ大統領は来週中に正式に発令すると述べた。まだ1週間あるのだとすれば、米国の政策策定では長い時間だ。鉄鋼輸入に25%、アルミニウムに10%の新関税を免れる国があるとトランプ氏は言及していないが、カナダのアルミニウム業界団体の責任者を務めるジーン・シマード氏は同国の生産者が適用除外となることに「引き続き希望を持つしかない」と語った。 2.製品 トランプ氏の発表後にホワイトハウスのサンダース報道官は、この関税水準は「意図」だと説明し、詳細な内容はこれから策定されると述べた。あらゆるタイプの鉄鋼・アルミ製品が対象となるのか、という疑問が浮上するのは必至だ。 3.施行 関税が導入された後に変更はあるだ